出発
明日,ロンドンに出発です。一人でずっと黙々とトリオの準備をしていたので、もう三人で弾くのを待ち切れない思いです。準備段階でも色々と裏話があって,書きたい事もいっぱいあるが、変に気が散ってはいけないので、また帰って来てからゆっくり書こうと思っています。
ロンドンでどれくらいブログの更新が出来るか分かりませんが,本当に良いコンサートになるように、そして28日に今までの積み重ねを全て出せるように、と祈っています!
明日,ロンドンに出発です。一人でずっと黙々とトリオの準備をしていたので、もう三人で弾くのを待ち切れない思いです。準備段階でも色々と裏話があって,書きたい事もいっぱいあるが、変に気が散ってはいけないので、また帰って来てからゆっくり書こうと思っています。
ロンドンでどれくらいブログの更新が出来るか分かりませんが,本当に良いコンサートになるように、そして28日に今までの積み重ねを全て出せるように、と祈っています!
身体と精神/心が一致して動くようになってきてくれている。今までは,頭/心でやりたいと思っていた事を,無理をしてでも手や指を動かすようにしていたが、曲が身体に染み込んで来て、自然と動くようになってきた。いかに脱力するかが今の練習の主体となっているが、脱力出来れば出来る程,どんどん音楽が自由に、自然に流れてきます。
今朝,驚いた事に寝ている状態から、はっきりと目覚めるまでの間のまどろんでいる時に、ラヴェルの脱力の仕方を手を動かして,模索している自分を発見。ちょっと,自分でも呆れてしまったが(笑)、ピアノに触っていない時でも、進歩があるのは嬉しい事です。
大忙しの一日だったが、最後はファゴットのHさんのコンサートに。オーボエとファゴット、そしてピアノとのアンサンブルでのプログラムでした。私も何年か前にHさんと一緒に同じ編成のコンサートをしましたが、それはそれは楽しいコンサートでした。リハーサルからコンサートに対する思い入れが三人ともに一致していたので,本当に充実した準備期間、そしてそれによって作り上げた信頼関係で遊ぶ余裕がありながらも、隙のない本番だったように覚えています。
今日のコンサートでは,一緒に演奏したフランセのトリオも入っていたので楽しみにしていました。とても,音が良く解け合っていて,耳に優しいアンサンブルでした。同じ曲、そして演奏者も一人は同じなのに、こんなにも違うものができるのだな〜と、改めて曲の懐の深さを見せつけられました。
テレビの「日曜美術館」で画家のマティスとルオーの交流をとりあげていたが、その中で当時革新派の二人が出品したという展覧会の一つの題名が『黒は色である』というものだった。この題名が付くという事は,普通は黒は色として考えないのだろうか?
私は「好きな色は?」と訊かれると「白」と答えるのだが、これは意外な答えらしく面白い反応が色々と返ってくる。先の展覧会ではないが「白ってそういえば色なんだよね。考えてみた事もなかった。」や,「白って答えた人は今までいないかも」と云われたり。先日、生徒さんに訊かれて「白だよ」と答えたら何も云わずに目だけまん丸く大きくなっていた(笑)。
黒と白。両極だが共通しているように思う。
コンサートまであと2週間強。精神的に一番充実している時期です。弾き込めば弾き込む程に音楽的な進化/進歩がある。コンサートが近くなると、練習量を減らす人もいるが、私は逆のパターン。とにかく,今は勢いに乗っていくらでも良くなってくれるので,このチャンスを逃してはなるまいと一分でも多く練習したい所です。手を壊さないようにだけ気を付けながら,最後のラストスパートになります。
家の近くを流れる滑川→
今日は知人のピアノ・デュオのコンサートに。モーツアルトからシューマン,ドビュッシー、ドヴォルザークと幅広いプログラム。ピアノ・デュオ(連弾)はアンサンブルの中でもとっても難しいと思っているものです。同じピアノで隣り合わせで弾くと,一人一人の個性が顕著に際立つので,一つの音楽を作るというのは至難の業。しかし、今日のお二人の演奏は音がとてもよく合っていらしたので、逆にそれぞれの個性が生かされて、楽しく聴く事ができました。
先日,ロンドンから来日していらした、私の大学時代のF先生のレッスンを受けていらしたそうだが、随所にF先生の音色やフレージングを聴き取る事が出来て、とても嬉しくなりました。
日本の日常生活ではなかなか感じられない「色香」が漂っていて,ヨーロッパの華麗さを思い知らされました。自分が今作り上げているプログラムの足りない所を見せつけられた思いです。ピアノの調子はとってもいいので、新しい課題が出来て、明日の練習が楽しみです。
体力的にも精神的にも大半のエネルギーを練習に注ぎ込んでいるので,ブログを書くための言葉が出て来なくなって来ました。普段の生活でもコンサート前は口数も少なくなってきますが、こんなに正直にブログにも反映するとは自分でも少し驚きです。声を出している訳ではないので、そこまで影響するとは思わなかったのですが。。。これからブログは不定期になりそうな気配ですが、コンサートで全てを発散出来るように頑張ります。
練習が一段落した所で身体をほぐすためにお散歩。
近くの妙本寺は鎌倉で最も好きなお寺の一つ。少し観光ルートからはずれているので人も少なく、山に囲まれているので聞こえて来るのは風の音と鳥の鳴き声と鐘の音くらいです。
私は基本的に教会に行く事が多いが、どうしてもお祈りの場所になってしまうので、悩みを吐露したり、感謝したり、お願いしたりと、神様との会話になってしまい、心の中は言葉がいっぱいです。しかし、自然に囲まれているお寺に来ると、心が本当に浄化されるように空っぽになります。普段の生活ではなかなか心をここまで静かにさせる事は出来ないので、心が騒いでいる時にはこの妙本寺に来ます。音楽のインスピレーションは全く湧いてきませんが、朝起きた瞬間からラヴェルの8拍子が聞こえてくる今の自分には格好の休息場所です。 カイドウが有名→
庭一面にニラ花が咲いている。これは多分雑草なのだと思うが(笑)、庭が華やかになるので、毎年咲くのを楽しみにしている。
この花の絨毯を見て、いつも映画「ハワーズ・エンド」のワンシーンを思い出します。E.M.フォスターの同名小説を映画化したとても素敵なイギリス映画ですが、その中で夜中にブルーベルの花が群生している森の中を歩くシーンがあります。月明かりに照らされたブルーベルは本当に美しく、とても幻想的なシーンとなっています。
ロンドンの郊外にある「キュー・ガーデン」という広大な植物庭園がありますが、そこにブルーベルが咲き乱れているのを聞いて、わざわざそれを目的に見に行きました。しかし、昼間見ると「かわいい花だな〜」で終わってしまいます(笑)。ぜひ、生きている間に月明かりのもとでブルーベルの森を歩いてみたいものです。
鎌倉も桜が満開。今日は風があったので、花吹雪にもなっていて、とてもきれいでした。鎌倉は山に囲まれているので、山に咲く桜もとっても素敵なのだが、どうしても運転中に見入ってしまうので事故を起こすのではないかと、この時期いつもハラハラドキドキしている。
←昨日、朝早くに撮った写真。花見客が押し寄せる前の静けさだと、花自体の「賑わい」が伝わってきます。本当に春を喜んでいるよう。
今日は高幡不動での仕事があったので、朝早くから電車に乗っての、2時間以上の通勤。久しぶりの新宿駅のラッシュにびっくりした。人の流れの交通規制をしているんですね(笑)。
電車に乗っている間はIpodを聴いています。普段、練習している時間が長いのであまりクラシックをわざわざ聴く事はありません。クラシックを聴くと、どうしても「勉強(分析?)」したくなってきますし(笑)。前は良くラジオを聴いていたので新しい曲もどんどん情報が入って来ていたが、最近は生徒が教えてくれる曲をチェックしてはダウンロードしています。インターネットで視聴も(1分程度だが)出来るので、自分の好きな曲だけを拾い集められるようになって本当に便利。
昨日、愛媛に帰省していらした生徒さんからお土産をいただきました。
素敵な包みの和菓子とご実家で取れた金柑と、ブンタンとはっさく。「金柑は甘露煮に出来れば一番ですが、そのままでも食べれますよ」と、いわれたのでそのまま食べてみました。柑橘系の独特の皮の苦みが全くなく、逆に香りが口いっぱいに広がってとても美味しかった。今日はほぼ、一日中練習していたので、合間、合間に一個ずつ頂きました。見た目もかわいいし、一口で自然の優しい香りと味が楽しめて、生徒さんのお気持ちも含めて、とっても嬉しい息抜きとなっていました。
完全にだまされた(笑)。
今日は朝からE君のレッスン。とっても嬉しそうに入って来たので、よっぽど良い事があったんだな〜と思っていた。
E君が「昨日東京に行って、アメリカンクラブに行ったんだ。アメリカンクラブって知ってる?」と訊くので、「知ってるよ。」というと、「そこで誰に会ったと思う?」と何とも嬉しそうにいうので、ピンと来て「え〜っ!マイケル・ジョーダン!!!????」と訊いたら「そう!!!」と本当に幸せそう!マイケル・ジョーダンは私たち共通のアイドルなのです!
興奮して「それは神様からのプレゼントだよ!感謝しなきゃ!」と、大暴走をし始めてしまったが、質問攻めにしてしまった私に困ってしまったのかかわいそうになってきてしまったのか、収拾がつかなくなって来た状況に「今日って何日だっけ?」と自ら歯止めを利かせてくれた(笑)。
旧暦に従ってお雛様は4月まで出していても良いというのをお聞きしているので、今まで飾ってありましたが、さすがに明日から4月なので今晩、片付ける事に。
音楽室に置いてあるので、レコード(LP!)を聴きながら片付けようと思い、J.ハイフェッツ、A.ルービンシュタイン、G.ピアティゴルスキーの「百万ドルトリオ」といわれた3人でのラヴェルのトリオのレコードを掛けました。1950年に録音されたものです。