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September 2008

夏:ヘレフォードの文化レベル

                          詩を朗読中の彼に皆集中
Hereford%20pub2_resize.jpgヘレフォードに何回も来ている上に、コンサートも2回しているので、住んだ事もないのに結構知り合いが多い(笑)。全ては友人のLizのお陰だが、今回もまた面白いグループと時間を共にしました。Lizが陶芸を一緒にしている方達だが年齢もまちまち、お仕事もまちまち。私をとても温かく迎え入れて下さって、大いに笑ったり、感動したり。本当はバーベキューのはずが、雨が降ってしまったので、山の上のパブに皆でお昼を食べに行きました。

集まったのは10人程だが、その文化レベルの高さにはただただ驚くばかり。前回ヘレフォードに行った時も、農家がやっている、アフタヌーンティーが出来る素朴なカフェに入った時に女主人が「夏には裏の納屋でシェークスピアの劇をやっているのよ」と話していて驚いたが、今回も相当なカルチャーショックを受けた。

Lizに最近甥っ子さんが生まれたのだが、その男の子の名前がAlbert (アルバート)。「Albert」という名前の男の子についての有名な詩があり、それをプリントアウトしたものをその集まりの一人がLizのために持って来てくれました。A4二枚程になる結構長い詩で、私がそれを一生懸命読んでいたら、「後で読んであげるから、今読む必要はないよ」といわれました。てっきりその紙を見て読むのかと思いきや、食事が一段落したら「詩を聞かせてよ」と誰かがいうと、「読む必要はないよ」と云ってくれた本当にふつ〜のおじさんがスラスラと暗唱し出したので本当にびっくりしました。それも音楽のように感情表現豊かに、手振り身振りをつけて!これには本当に大感激。おまけにこれに火がついたのか、今度は他の人(元俳優らしいが)が映画「マイ・フェアー・レディー」の一場面をヒギンズ教授そっくりに演じ始めたからまたまた大感激。その後は、誰かが謎なぞを出したり、と本当に楽しかったのだがショックも相当大きかった。

Hereford%20door_resize.jpg帰って来てから、Lizに「いつもああやって、詩を読んだり,劇を演じたりする文化的な会話なの?」と聞いたら「いや、今日はちょっと特別だったかもね」と答えたのでなぜかちょっとほっとしてしまいましたが、ロンドンからこんなに離れた所でも、こんなに文化水準が高いのには本当に感動してしまいました。イギリスって本当に凄い国だな〜と再確認した午後でした。
↑集まりに来ていらした方の一人のお庭。
孫のために作ったそうだが、幸せへの扉のよう!

夏:ヘレフォード

Liz%20house_resize.jpgロンドンでの楽しいシティー・ライフをあとにウェールズの近くのヘレフォードへ。ロンドンから電車で3時間程。大親友のLizが住んでいるので、もう何回も来ています。(何回も行っているのに、先日初めて地図でその場所を確認しました。こんなに遠くまで来ていたんだな〜と改めてビックリしました。笑)美しいウエールズの山々が周りに広がる、結構大きな街ですが、自然がいっぱい残っているせいか、とっても静かに時が刻まれている感じがします。

Hereford%20Bed_resize.jpgLizとは10年来の友人だが、とっても敬虔なクリスチャンで信仰がとても厚いので、他の友人とはまた違った心の繋がりがあります。こんなに遠く離れていながらも、心に最も近いところにいる友人の一人です。

彼女がお母様と一緒に住んでいらっしゃる家がシェークスピアに出て来そうな本当に素敵な家。丘にぽつんと建っている家だが実際に1500〜1600年代の家だそう!Hereford%20window_resize.jpg冬はすきま風が相当寒いのが辛いけれど、夏は景色も素晴らしいので、遊びに行くのがいつも楽しみ。しかし、夏と云えど、イギリスの郊外は結構寒い。今回も毛糸のタートルネックのセーターにジャケットを毎日着ていました(笑)。夜は暖炉まで焚いて!おまけに毎日雨が降ってしまったので天気には本当に恵まれませんでしたが、それでもとっても楽しい4日間を過ごす事が出来ました。

          ベッドルームからの景色→
庭には薔薇やラベンダー等の花々が。そして、食卓やキッチンにも飾ってあって素敵なのだが、ベッドの脇に生けて下さるものは、温かく迎えられた感じがして特に嬉しくなります。

夏:クリスマス?

Harrods%20Christmas1_resize.jpg夏にロンドンに行くと、必ずしていく事がいくつかあるが、その中の一つがハロッズの「クリスマス・ワールド」コーナーに行く事です(笑)。お目当てはクリスマスカード。Harrods%20Christmas2_resize.jpgクリスマスカードは毎年80枚近く送る上に、日本だとなかなか信仰とつながったものが見つからないので、最近はもっぱら、この何とも季節外れのハロッズのコーナーに頼っています。ロンドンに住んでいた時は「なんでこんなに早く!?」と思っていたが、今では大感謝。夏のセールが終わるとこのコーナーが登場します。豪華なカードだけでなく、ちゃんと様々なチャリティーで出しているカードも売っているので選択肢が多くて楽しい。

夏:祈り

Oratory%20candles_resize.jpgイギリスにいる間も教会には毎日曜日行きますが、友人と一緒の時はやはり英国国教会に行く事が多い。しかし、一人の時は少し遠くてもナイツブリッジにあるBrompton Oratory (ブロンプトン・オラトリ−)のカトリック教会に行っています。

今回の滞在中もこの教会に2回行く事が出来ましたが、お説教が素晴らしく、新たな心の糧を頂く事が出来ました。一つだけ残念だったのが、いつもは大感激してしまう「音楽」が今回は今ひとつでした。夏休みで臨時の人が歌っていたのだと思うが、聖歌隊のソプラノが弱く、全体のバランスが完全に崩れていました。声もきれいで、とても正確には歌ってましたが、やはり一人の人のバランスが悪いだけで、全体の印象がこうも変わるのか、と驚きました。「何となくいい」というのと「素晴らしい!」の違いは本当にちょっとした事なんですね。

それにしても、教会内のあちこちにお祈りを捧げるためにロウソクに火を灯して、絵や像の前に立てる場所が設けてあるが、その数の多さが半端じゃない。このロウソクの火一本一本に人の祈りが込めてあって、そして、これだけの人がそういう切なる思いを持っていると思うと切なくなります。

夏:Levant

Levant%20entrance_resize.jpg昨日のブログで登場したOさん。映画や音楽情報だけでなく新しいお店やレストラン情報もとっても豊富。彼女のおかげで、ロンドンの楽しさが倍増します。

最もお気に入りの一つが「Levant (レヴァン)」というレストラン。数年前にOさんのお誕生日に行って以来、ロンドンに行く時の楽しみの一つになっています。

夏:OさんとSeth Lakeman

O%E3%81%95%E3%82%93%E5%AE%B6_resize.jpgロンドン滞在2週目からはピアニストの友人のOさんのお家に泊まらせて頂いていたが、とにかく他の友人達に会いに行く事が多く、最初の数日間は朝の30分位しか顔を合わせる事がなかった。やっと一段落した頃に一緒に食事をしたり、ショッピングに行ったり、映画を観たりする余裕が出て来ました。

Oさんのお家はブルーと黄色を基調にした素敵なお家でピアノの生徒達の憧れだそう。学生時代からブルーと黄色が好きだったのでず〜っとその好みは変わらず、とにかく徹底しています(笑)。台所も全てブルーと黄色。(確かフランスのジヴェルニーにある画家モネの家の台所も黄色と青だったような...。)そんなかわいい台所だと、お料理も楽しくなるから不思議。おまけに具沢山の(相当色々なものは入れていたが)サラダを作って「これでいいかな〜?」と訊いたら「最高!」とOさんが間髪入れずに云ってくれたのでますます作り甲斐があるというもの。やはり喜んでもらえると嬉しいものです。

夏:Silent Noon

J%EF%BC%86C_resize.jpgロンドンでのコンサートの後はそのまま招待してくれた友人と一緒に帰宅。春のブログにも登場した大学時代からの歌の友人達の家に泊まる事に。朝は子供達二人のJ君とC君の賑やかな声で起床。今回もお土産はポケモンづくし。Tシャツは大感激してくれたが、日本語で書いてあるカードに前回ちょっとがっかりしたのか今回もカードを何パックかあげたら「カードはこれでいっぱい揃ったから、もう次からは持って来てくれなくていいよ」と子供ながらうつむき加減に遠慮気味に云っていました。かわいい(笑)。大人もこういう風にダイレクトに云えると世の中の無駄はいっぱいなくなるのに(笑)。

夏:お誕生日パート2

                            丸いRoyal Albert Hall
Royal%20Albert%20hall_resize.jpgお誕生日の日は昼間はピクニック・バースデーで大勢の友人達と一緒にお祝いしましたが、夜は友人の一人がコンサートに招待して下さいました。

ロンドンのロイヤル・アルバートホールでは夏になると3ヶ月近く、クラシックのコンサートを毎日やるという、音楽祭があります。クラシックコンサートの音楽祭としては世界最大規模を誇るらしいが、毎日プログラムは違うし、世界の一流オケも来るので本当に夏にロンドンに行く楽しみの一つです。一階席と天井に一番近いギャラリー席は千円程度で、皆床に座ったり(常連はクッション持参!)寝てたり、ととってもリラックスムード。こんな雰囲気の中で、クラシックを聴けるイギリスが羨ましい。(最近日本でもやっている「ラ・フォル・ジュルネ」に近い感じですが。)

コンサートは前半が現代曲とベートーベンのピアノ協奏曲4番。そして、後半がラフマニノフのシンフォニック・ダンス。ベートーベンの協奏曲の中では4番が一番好きな上に、ピアニストが6月に日本でも聴きに行っていたPaul Lewis( ポール・ルイス)。本当に嬉しい組み合わせでした。日本ではホールが小さ過ぎたと感じていたのだが、今回のコンサートで本当に彼の凄さを堪能出来ました。6000人近く入るホールの一番上で聴いていたが、ピアノの響きこそはあまり聴こえては来なくても音楽そのものはしっかりと伝わって来ていました。友人が以前「隣の部屋でCDの音がかすかにしか聴こえてなくても、上手い人はちゃんと音楽のエッセンスが伝わって来て、感動出来るよね」と云っていたが、正にそんな感じでした。姿は豆粒のようでしたが、伝えている音楽はちゃんと直に心に響いていました。本当に素晴らしい!

夏:お誕生日パート1

お手製ケーキに感激!
birthday%20cake_resize.jpg8月がお誕生日なので旅先でお祝いする事が多い。いつも、どこで過ごそうかと迷うのだが、今年は節目のお誕生日だったのでロンドンに残って過ごす事にしました。

友人の多くは結婚していて子供もいるので、何となく子供達と一緒に過ごせるように色々と考えていました。ロンドンに行く前から、皆予定は空けていてくれていたが、なかなか具体案が出ず、このまま立ち消えになっちゃうかも、と心配する中、友人のMちゃんが場所を考えてくれて、みんなに連絡してくれました。

FH000012_resize.jpgClaremont Landscape Gardenという小さな湖のある本当に静かで美しい場所でのピクニック・バースデー。あちこちに散らばっている友人達が集まってくれました。緑も湖もキラキラと眩しく、子供達がはしゃいでいる中でお祝い出来るなんて、本当にこれ以上のお誕生日はなかったと思います。残念ながら、自分の家族を持つ可能性は今の所ありませんが(笑)、こんなに素敵な家族のような友人達に囲まれている自分は本当に幸せです。こんなに素敵なお誕生日にしてくれた友人達に心から感謝。
claremont%20lake%202_resize.jpg Birthday%20presents_resize.jpg claremont%20river%202_resize.jpg

夏:ラターとイギリスの光

昨日、鎌倉芸術館で合唱の演奏会に行きましたが、イギリス人作曲家のJohn Rutter(ジョン・ラター)のレクイエムがメインのプログラム。このラターの名前はイギリスでは良く耳にしていた作曲家だったので興味津々でしたが、透明感のある情緒豊かな素敵な曲でした。

Holland%20park%20_resize.jpgこの曲を聴いている途中でふとイギリスの風景を思い出したのだが、その思い出した場所というのが、昨日のブログで書いたLizの家へといつも歩いていく道。とにかく、歩道が広く取ってある並木道で少し坂になっているために相当先まで見えるようになっている。Lizの家にはコンサート前に練習に行く事が多かったので、相当精神的にも充実/集中している状態でこの道を歩く事が多く、目に入って来る物も相当クリアに見えていた気がします。風が吹いている感じや、光の射し具合、そして車の通りも激しい道なので、その喧噪までもがこのラターの曲と一致した感じがしました。(ラターは現代に生きている人なので、近代的な感性に共感したのだと思うが...)

ノッティングヒルに近いその通りは、何と云っても大きな木の間から差し込んで来る光が美しく、ラターのその曲はその木漏れ日の中にいる錯覚に陥りました。ラターのレクイエムは7曲からなっているが、この錯覚に陥った曲の題名をすぐさまプログラムで見たら「永遠の光を」というものでした。音を通して、「光」を感じれるなんて本当に素晴らしい。

夏:素晴らしきLiz

色々と調べてくれるLiz
Liz%202_resize.jpgロンドンに長期滞在する時のピアノの練習場所に苦労していた時に、友人の紹介で個人宅で練習出来る場所を教えてもらいました。紹介して頂いた家は絵や彫刻、そしてヴェネチアングラスのシャンデリアの掛かっている素敵な家。ピアノの置いてある部屋は2階にあったので日の光も入って、本当に気持ち良く、集中した練習の出来る場所でした。家主のLizはとっても気さくなおばさんで、彼女も絶対に練習の邪魔や余計な話をする事がなかったので、3年程は朝の「おはよう」と帰りの「さようなら」という言葉を交わす程度でした。

しかし、数年前にそこで練習をする必要も無くなり、お世話になったのに全然会わなくなってしまうのも残念に思い、お茶に誘ってみましたが、彼女は予定が詰まっていたので「申しわけないけど、うちに来てもらえないかしら?」と、逆にお茶に招いて下さいました。

いつもは1階と2階の部屋しか見た事がなかったのだが、初めて、彼女が居住スペースにしていた地下に招かれました。とにかく、本の多さにびっくり。そして、話し出すといかに彼女が凄い人かが分かって来ました。「能ある鷹は爪隠す」とはこの人のためにある言葉と思う程に知識が豊かな人で本当に次から次へと面白い話をして下さるので、いつまでも帰りたくなかった。

お母様がダンサーで、お父様がピアニスト。お母様はダンス・メソードの創立グループにいらした事で、ヨーロッパでは結構名が知れていたようで色々な画家のモデルにもなっていたそう。戦時中、パリの画家達が彼女達のロンドンの家に避難したそうだが、その中に藤田嗣治もいたという話をさらっとしてくれる(笑)。このお茶をきっかけに、とっても親しくなり、今ではロンドンで会うのが最も楽しみな一人です。

夏:ヨーロッパならでは

Royal%20college%20for%20organists_resize.jpgロイヤル・カレッジのすぐ近くにあるRoyal College of Organists (王立オルガン大学)。建物が美しく、いつも見とれてしまうが、ヨーロッパならではの大学だな〜といつも思ってしまう。

ヨーロッパならではといえば、先日大学時代の友人と話していたら、アカデミーで「教会音楽」という教科を取っていたと云うので驚いた。その頃は全然宗教には無関心だったので、その教科の存在すら知らなかったが、友人は歌だったので、そのような選択肢があったのかな、とも思う。

それにしても、なぜその話題になったかというと、いつもロンドンでミサにあずかる教会の音楽が素晴らしいのだが、偶然にもその教会の音楽監督をしているのが、当時私も論文でお世話になったアカデミーの教授。友人に「先日、あまりにも音楽が素晴らしいので、声を掛けに行ってご挨拶した」といったら『あ、僕も「教会音楽」で一年間お世話になったよ。今度僕からも宜しく伝えて!』と云われたのです(笑)。音楽の世界は本当に狭い...。

夏:充実

 ロイヤル・カレッジ
Royal%20College_resize.jpgロンドンに行く時はしたい事がいっぱいあり過ぎて困ってしまうが、その中の一つがコンサートで弾くレパートリーを増やすための新しい曲探し。日本の音楽図書館もいくつか回ってみたが、(不慣れのせいか)どうにも使い勝手が悪く、手ぶらで帰って来るケースが多い。College%20corridor_resize.jpg

自分が通っていたロイヤル・アカデミーの図書館も小規模で、収蔵していた楽譜やソフトが少なかったためにあまり利用する事もなく、ロンドンのあちこちの音楽図書館を渡り歩いていたが、、卒業後にロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックの図書館を知り、その広さと充実度に圧倒された。それ以来、ロンドンに行ったら、必ず行くようにしている場所の一つです。

夏:オックスフォード色々3

Gucci%20cake_resize.jpg swimming%20cake_resize.jpg olympic%20cake_resize.jpgたくさんのかわいいケーキがウィンドウに並んでいたケーキ屋さん。フルーツケーキに多分マジパンで飾り付けをしているのだと思うが、とにかくユーモアのセンスがあって、デザインが素晴らしい!結婚式にもこのようなスタイルのウェディングケーキが良く登場するが、このフルーツケーキが何年も保つという不思議な物。最初の子供が生まれる時まで一部は取っておいてお祝いに食べるそうだが、そんなに保つのかとビックリする(笑)。

夏:オックスフォード色々2

オックスフォードで目に付いたもの色々。

oxford%20postbox_resize.jpg←風情ある木の郵便箱。
外にあったものだが、
空気が乾燥している国ならでは。


Oxford%20stationary_resize.jpg

                                        これまた風情ある
     文房具屋さん→普通のノートや鉛筆も売っていたが、ウィンドウの物も全て売り物。革張りの分厚い本のように見える物は実は紙で出来た箱形ファイル!

夏:オックスフォード色々

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とにかく街全体が美しいオックスフォード。観光でも何度も来ているが、その度にその美しさに感動してしまいます。以前に友人が「パリの街は華やかで美しいけど、一つ一つの建物の自己主張が強いから疲れちゃう。ロンドンは、町並みが目に優しい気がする」と云っていた。同じように、オックスフォードも落ち着いた美しさがあって、歩いていると何とも心穏やかになって来る。この心の落ち着きをベースにして勉学に励めるのだろうと思う。

昨日のブログに登場したFは私のイギリス人の友人の中では、唯一日本まで遊びに来てくれた友人だが、私がひとしきりオックスフォードの街を観光した後に「いい街だね〜」と云ったら「鎌倉と何となく似ているよね」と鋭い指摘を。考えてみると、確かにスケール感や街のペースや歴史の重さを感じさせる地面からの「気」みたいなものが似ているように思う。

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夏:オックスフォード

 オックスフォード
Oxford%202_resize.jpg友人のFに会いに大学の街オックスフォードまで。

アカデミー時代に一緒だったFはピアノから転向して小児科の女医さんに。同時期に入学し、同門だった事で顔を合わせる事が多かったが、彼女は私の執念で友達になったと思っている(笑)。何がどうこう、という訳ではなかったが、なぜか私はどうしても彼女の友達になりたかった。最初の一年は彼女自身はあまり自分の事が好きではないようにも感じていたが、それでも一方的に話しかけたりして親しみを持ってもらうようにしていた。このように書くと、色々と誤解を招きそうだが(笑)、生涯を通じての友達になれる直感が働いていたように思っている。今では本当に心から信頼出来る友人の一人になっています。

夏:ブライトン

                               ブライトン
Brighton%20Carousel_resize.jpgロンドンに住んでいた時に、10ヶ月程フーラム(サッカーチームで有名な)という場所に部屋を間借りしていた事がありました。大家さんのAさんと英語を勉強しに来ていたMさんとの3人での共同生活でした。団体行動がほとほと出来ない人ので、住む前は色々と不安がありましたが、「他人と住むのがこんなにも楽しいものなのか!!!」と思わされる程楽しかった。学生時代に、凄く仲がいいから一緒に住む事にしたのに、口も利かなくなってしまったケースをいくつも見ているので、この発見には本当に驚いた。

 まず、知らないもの同士というのが良かったように思う。ある程度の礼儀はお互いにいつも保っていたし、お互いの時間や空間に対しての気遣い方が同じだったように思う。そして、意外と最初に大家さんが提示していたルールが多かったのも気持ち良く住むための秘訣だったと思う。「2階には食べ物は持って行ってはいけない」、とか「週末にはみんなで掃除をする」、「長電話はしない」「人を泊めてはいけない」等など(笑)。これによって家はいつもとってもきれいだったし、基本的に自分の生活のペースを崩される要因が排除されていた。とにかく3人でとても仲良く住んでいて、外から帰って来て家に近づいて来ると「誰かいるかな〜」とワクワクしながら鍵を開けたものです。

Brighton%20Pebbles_resize.jpg前置きが長くなったが(笑)、その時の大家さんの素敵なセカンドハウスがブライトンにあり、ディナーに招いて下さいました。

ブライトンはロンドンから南に電車で一時間程の海辺の街。海水浴の人達だけでなく、ゲイやヒッピー(今でもこの言葉って使われているのだろうか...笑)の人達で賑わっている場所なのでいつも開放的な雰囲気です。


(←砂ではなく小石のビーチ)

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