Thoughts

October 2011

秋晴れ

ずっとすっきりとしないお天気が続いていたが,今日は本当に久しぶりに晴れて、夕方の空がとってもきれいでした。
自分の心をも反映しているようで、ずっと空を見上げていました。

10月10日のリサイタルのご報告が遅くなってしまいましたが、今回は「東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド」のための募金を会場でさせて頂きました。そして当日ご寄付を頂いた¥22,630を企業メセナ協議会にお送りさせて頂きました。本当に皆様の温かなお心に感謝しております。本当にありがとうございました。

トッパン・ホールでのリサイタル

Toppan%20Hall1_resize.jpg10月10日のトッパン・ホールでのリサイタル。
多くの方に今回も支えられて,そして多く方に来て頂けた事をとても嬉しく思っております。本当にありがとうございました。

いつもの事だが、演奏内容に関してはプラス面もあればマイナス面もあり、これからまだまだ精進しなくてはいけない事もいっぱいありますが、実は今回長年目指していた事で今回初めて舞台上で出来た事があり、自分としてはとても収穫の多いコンサートでした。自分のこれから進んで行く方向性、音楽、コンサートという形で実現したいものを初めて確信出来たように思います。

唐突ですが、昨日、11日は震災から7ヶ月目でした。
今でも被災地では普通の生活に戻るまでの道のりはまだまだ長いです。

リサイタルの最後に弾いたアンコール曲はフランツ・リスト作曲の「コンソレーション(慰め」」という曲でした。実は3月のリサイタルの時に弾こうと思っていたが,弾けなかった曲です。でも今回は6月に被災地でのボランティア活動を一緒にした大槌町のMさんへの祈りを込めて弾きました。

自分の日々の生活や日々の思い,心の動向と実際にコンサートと云う形を通して人と音楽を共有する時間と空間が境界線なく同じ延長線上に存在するようにしたい。
自分の音楽で出来る事は本当に限られているけれども、自分の全てを祈りのように込めれられらるような音楽をこれから目指したいと思っています。

孤独な作業

今日,テレビでジェームス・ディーンの番組をやっていたが、その中でいかに「演技」というのが孤独な作業かという事を云っていた。

今、リサイタル前の最後の仕上げに入っているが,本当にここ数週間つくづく孤独な作業だな〜と感じている。何だか季節的にも人恋しいのだが、遊ぶ訳にもいかないので、生徒のレッスンでの子供達との触れ合いが本当に楽しみである。特にやる気満々だったり、上手に弾いてくれるとさらに嬉しい。

こんな風に書くと、とても暗くなってしまっている感じに取られるかもしれないが、音楽自体とはとても楽しく向き合えているので苦しい訳ではありません(笑)。(2週間前までは確かにちょっと苦しかったけど...。)今は本当に音楽の中の楽しさを追求している作業なので、喜びも大きいし楽しくもあるのだが、やはり一人での作業だから孤独感があるのかしら...?

とにかく、子供達に癒されながら、最後まで追求出来る所まであきらめずに歩みたいと思っています。

秋の香り

毎年書いているように思うが、今日は朝玄関の扉を開けた途端にとっても甘い香りがして来ました。家の庭にはないのにキンモクセイの香りです。昨日まで全く香っていなかったのに本当に不思議です。

そして、今日は教えに行く途中のあちこちでも香っていました。秋本番ですね。
自分の本番ももうすぐ(笑)。甘い香りに包まれて張り切っています!