Thoughts

May 2012

日墺文化協会のガラコンサート

                            リハーサル中
Rehearsal_2526_resize.jpg今日は紀尾井ホールでのガラコンサート。
演奏時間が20分と云う短い中で自分を表現するのはなかなか難しい。リサイタルでも、やっと後半から本領発揮するくらいのスロー・スターターなので、終わった今でも本当に何かを表現し切れたのかが今ひとつ実感がない。とは言うものの、収穫もあり、長年引っ掛かっていた音楽的な問題が本番中に解決。本番中ながら、「おぉ、こういう事!?」と喜んでいる自分がいました。

Galaconcert%20program_resize.jpgいくら練習しても、やはりコンサートの本番は感覚的にも精神的にも練習とは全然違う。あの緊張感の中でしか見えないものや感じないものがある。それが裏目に出る事も多いが、それが音楽的成長につながる事も多い。

シューベルトに関しては何回も弾いていながら、まだまだ辿り着きたい所からは遠い。特に今回弾いた3番の即興曲は夢のように美しい曲のはずなのだが、まだまだですね。。。生きている間に自分がイメージしている夢のような美しい音/音楽はいつか人と共有出来るようになるのだろうか...?

内なる答え

ブログがまた滞ってしまった。。。

ガラコンサートまで後1日。シューベルトは何回も弾いている曲とあって、練習は余裕があると思いきや、音楽的な追求は限度もゴールもない。。。クラシックは本当に時間を注ぎ込めば注ぎ込んだ分だけ奥へ奥へと進んで行くような気がする。

それにしても、年をとる程に自分の探している物はもう既に外には存在しないのだと実感してしまう。音楽的な答えはもう自分の中にしか存在していず、それを探求し続けなければならない。その探求が果てしない。。。

ラ・フォルネ・ジュルネ・オ・ジャポン 2012

ゴールデン・ウィーク真っ最中で、東京では「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が開催されています。今年で8年目だそうで、あちこちの会場でクラシック音楽のコンサートが朝から晩まで楽しめると云う音楽祭です。

IMG_2483_resize.jpg昨日は私も丸ビルのオープンスペース「MARUCUBE」でのエリアコンサートをさせて頂ける事になりました。大雨の中、足を運んで下さった方々に本当に感謝です。ありがとうございました。

今年のテーマは「ロシアの祭典」という事で、私もラフマニノフの前奏曲ばかり(今回は6曲)を集めたプログラムにしました。一曲が短いもので2分半、長いものでも6分程の小品ながら変化に富んでいて、弾くのも聴くのも楽しい曲ばかり。一曲一曲が本当に名曲だな〜と思ってしまいます。

今回のコンサートは30分。舞台も広く、オープンスペースといえども、周りの事があまり気にならなかったので、コンサートとしてはやり易かったのだが、最大の反省は不覚にもトーク。久しぶりの大きなパブリック・スペースで、MCの方が緊張してしまいました。今回は何となくシナリオを作っていたのが裏目に出てしまい、変に縛られてしまいました。演奏ももちろん色々と反省点はあるが、よっぽど伝えたい事は伝えられたように思います。トークも自然体で伝えたい事を伝えられるようにしないといけないですね...。