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August 2014

アメリカの夏:ニューヨーク:メトロポリアン・ミュージアム

Statue%20with%20flute_resize.jpg%E8%85%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E5%BD%AB%E5%88%BB_resize.jpg%E3%81%9D%E3%82%8A%E6%BB%91%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%84_resize.jpg今回の旅行は移動が結構多かったので、ニューヨークにいる間はとにかく、のんびり。いつもは精力的に人に会うのだが、先生に会いに行くボストン旅行が現地に着くまで予定が曖昧だったので、ほとんど他の友人に連絡する事無くニューヨークに行ってしまいました。でも、こういう旅行もたまにはいい...。

Charles%20James_resize.jpgなので、ニューヨークにいる間は今回はほとんど毎日メトロポリタン・ミュージアム通い。最初に行った時に、どうしても見たいと思っていたものがあって、それを探すために、アフリカ・オセアニア・南北アメリカの古代〜現在に至るまでの文明展示をつぶさに一つずつ本当に丁寧に見ていったのだが、ここでこのミュージアムの楽しさに開眼してしまいました。
巨大なミュージアムなので、いつもは自分の見たい物だけ、拾い上げて見て回っていたのだが、それでは、やはり全然表面的な捉え方や感じ方しかしていなかった事に気付きました。

Gary%20Winogrand_resize.jpgその最初の一日目にあまりに面白くて「毎日行こう!」と決め、次の日はバロックからルネッサンス期の「イタリア絵画」、その次の日は「Charles James」という伝説的デザイナーの特別展、「Gary Winogrand」の写真展、そして、最後はラファエル前派とまたその横にあった中世の「イタリア絵画と美術」とテーマを絞って見に行きました。一つのテーマを見るだけで、軽く2時間とか掛かるので、満足感いっぱいで毎日帰って来ました。これが出来るのも、入場料が寄附制だから。(毎日$5払って、最終的に希望寄付額の$25を越えるようにしていました。)それにしても、ニューヨーカーがつくづく羨ましいと思いました。こんなに凄い展示がいつでもアクセス出来るんなんて、本当に恵まれているな〜と思います。

追記:そういえば、きっかけとなった、最初にどうしても見たいと思っていた焼き物がなく、調べていたら、現在展示していない事が分りました(笑)。

アメリカの夏:ボストン色々:自然体

                              こんな写真に...。
Redsocks%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E8%88%B9_resize.jpgボストンに行く前にフランス人の友人から、「ボストンは人が冷たい感じがする」と云われた時に、内心「フランス人っぽいって事?」って思っちゃったのだが、彼自身が「パリ人みたいだよ」って云ってくれたので思わず笑っちゃいました。
街自体も、ヨーロッパの真似事みたいな感じなのかと思い込んでいたので、行く前に何も期待せず、逆にある意味、身構えて行ったくらい。

それがそれが、街は緑も多くてきれいだし、建物も新旧がうま〜く共存していて、本当に素敵な街だと思えました。

そして、人もニューヨークのようなざっくばらんとしたオープンなフレンドリーさはないけれど、だからといってお高くとまっているわけでもないと感じました。確かにレストランやお店ではすご〜くにこやかにサービスはしてくれないので、ニューヨークに比べると何となく愛想が無い感じはするが、電車の中で困っていたりすると、嫌がらずに助けてくれるし、私が泊まった所の若い方もとても親切でした。レストランでサーブしている時に一回も笑わなかったウェートレスはさすがに「友人はこの事を云ってたんだろうな〜」と思ったけど、店を出たら、窓越しに手を振ってくれたので後味は超良かった(笑)。

また、夜遅く帰って来た時に電車から降りると、レッドソックスの宣伝用飛行船が飛んでいて、急いで写真を撮っていたら、お兄さんが「上手く撮れる?」って話しかけて来て、私も正直に「う〜ん...。なかなか難しい。」って答えたら、「僕もいつも撮ろうとするんだけど、なかなか上手く撮れないね。」とあたかも友達のような会話で一瞬にして心が和みました。

ボストンにいる間中、今回は本当に人に関しては嫌な経験はなかったのでとてもラッキーだったと思う。愛想はないけど、別に気難しいわけではないわけで、慣れてくれば、自然体でいいかも、とまで思えました(笑)。

アメリカの夏:ボストン色々:乗り物色々

ボストンまでの電車はアメリカ全土を走っているAmtrack(アムトラック)という電車で、よく利用するのだが、前にも書いたように、とても快適。シートもフカフカだし、座席と座席との間隔が広いのでとてもゆったりとしています。Quiet Car (静かな車両)というのが必ず設けてあって、普通車なのだが、この車両は本当に静かにしないといけないので、話す時もヒソヒソ声だし、携帯電話ももちろん禁止。電気も少し暗くしてある(笑)のでとても落ち着きます。(実はアメリカもイギリスも基本的に携帯電話使用が禁止の場所がない。禁止ではないのだが、やはりマナーをわきまえていて、たま〜にはいるけど、電車、バス、カフェなどで、延々と電話で話している人はほとんどいない。レストランでテーブルで電話を取るなんて論外。Boston%20Bus_resize.jpg中国に行った時に円卓でアジア人の人達が次から次へと電話に出るので、ヨーロッパ人が呆れ、アメリカ人が憤慨していたのがとても印象に残っている。電話に出るために席を立つのも基本的にはマナー違反。)

ボストンに着くと、すぐに地下鉄に乗ったのだが、何ともレトロな感じで、着いて早々感激!ディズニーランドの乗り物のようでとてもかわいい。駅のホームも線路も地面と同じ高さなので、とても気軽な感じ。

そして、今回は先生に会いに行くのにバスにも乗ったのだが、ビックリだったのが自転車をバスの前に乗せていた事!大学の街なので確かに自転車が多いのだが、その意外な発想に目が点。新しい街に行くと些細な事が色々と楽しい!

アメリカの夏:Ⅲ:ホエール・ウオッチング

ボストンでの滞在をとにかくフル活用。
最後はホエール(クジラ)・ウオッチングでした!ボストンに行くのが決まるまで、そんな事が出来るのさえも知らなかったのだが、インターネットで電車の切符を買う際に宣伝で、このクジラ・ウオッチングのツアーが載っていて、まんまと引っ掛かってしまいました。
一生に一度はしたい事の一つだったので、これもまたウキウキ。

超高速スピードの大型ボートで都会のボストンから3時間のツアーでクジラが観れるなんて、超お得!と思っていたのだが..。

%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%83%A9_resize.jpg相当、想像力のいるツアーでした(笑)。ニューヨークに帰ってから、生徒さんのお母様とお食事をした時にその時のクジラの写真をお見せしたら、吹き出していました(笑)。その方はご家族でハワイでこういうツアーに参加した時は、クジラはダイナミックに動いてくれるし、イルカはボートの横でピョンピョン跳ねているしで、それはそれはまるでショーをしてくれているようだったと感激していらしたそう...。
確かに2匹のザトウ・クジラには出逢えたのだが、テレビで観るようなドラマチックな感じではなく、背中がとき〜どき見える程度。30分くらい、クジラのそばを旋回していたが、結構飽きちゃって全然観ていない人もいた程。なかなか難しいです...。

クジラのスケールの大きさを実感出来るツアーにいつか参加出来たらいいな〜と夢はまだ続く事になりました。

港からすぐに駅に向かってニューヨークに帰ったので、ボストンには結局30時間くらいしかいなかったけど、とてつもなく充実した小旅行でした。

アメリカの夏:Ⅱ:フェンウェイ・パーク

初めてのボストン。そこまで興味がなかったのに、行く事になって色々と調べていくうちに見たいものがいっぱい出て来た(笑)。

Fenway%20Park_resize.jpg先生に会った翌日は、先生が元気ならばもう一度会いに行こうと思っていたので午前中は空けていたのだが、お会いした様子だとあまり続けて会うのもお疲れが出そうだったので、急遽フェンウェイ・パークに行く事に。フェンウェイ・パークはアメリカで最も古い野球場で、そこまで野球好きではないのだが、なぜかいつか行ってみたいと思っていた球場。見た目が美しいからかな〜。。。何となく雰囲気が良いので。午後は予定を入れていたので、朝9時からの球場ツアーに参加。結構ハードスケジュール(笑)。

Fenway%20Park%20Seats_resize.jpg昨年のワールドシリーズ優勝はたまたま生で見ていたし、クローザーの上原投手は本当に凄いと思うので、朝早いながら心はウキウキ。試合を見るわけでもないのに、ウキウキなんて、我ながらちょっと不思議。(それにしても、D投手ばかりを取り上げる日本のメディアもどうかな、と思う。プレッシャーに弱いとされる日本人がアメリカの大リーグで一番プレッシャーの掛るクローザーに抜擢され、おまけにそこでちゃんとその役割を果たしてチーム優勝に限りなく貢献していたのに、意外と日本メディアの取り上げ方があっさりしていて、少々腑に落ちない。)

朝9時というのにツアー参加には20人程の人が。ミーハー(この言葉ってもう死語?)なのは私くらいでみんな相当の野球ファンらしい。ツアー・ガイドが投げかける野球クイズにみんな答えがいとも簡単に出て来る(笑)。
野球場はやはり美しいし、歴史が染み込んだ座席も何ともレトロでいい雰囲気を醸し出している。%E4%B8%8A%E5%8E%9F%E6%8A%95%E6%89%8B_resize.jpg伝説のベーブ・ルースもここでプレイしていたかと思うだけで、じんわりと感動。

野球を実際に観に行くのとは違って、色々な席からのマウンドが見れたり、有名なグリーンモンスターに登れたり、で充実の一時間のツアーでした。いつかはぜひNYヤンキーズとの試合が観たいな〜。。。

アメリカの夏:Ⅰ:恩師

今回の旅は恩師に会うのが最大の目的だったのだが、いつも訪ねに行っていた場所からボストン郊外の老人ホームに移ったので、果たして本当にそこに辿り着けるのかどうか、結構心配でした。車社会のアメリカは交通機関がなかなか無かったりするので、行く前に国際免許を取りに行ったりして、万端の準備はしていったが。でも、旅行中に疲れているのに慣れない所を長距離運転するのはどうなの?と色々な人に反対され、何とか公共のバスや地下鉄で行けないものかと調べたら、ちゃんと行けました(笑)。良かった。

Amtrack_resize.jpgニューヨークからボストンまでは電車で4時間半程。電車は席も気持ち良くてゆったりしているし、ボストンまでの景色もとてもきれいだったので、とっても快適な旅でした。

to%20Boston_resize.jpg初めてのボストンでしたが、電車降りた瞬間に直感的にすぐに好きになりました。行く前に色々と良くない話を聞いていたので結構身構えていたのだが、私にはとにかく素敵な街として目に映りました。地下鉄も街も何となくレトロな感じだし、近代的な所は洗練されているし。日本に帰って来てから友人にその話をしたら、「裕福な街だからね」というコメントに納得。緑も多いし、とても活気がある感じがしました。

荷物を泊まる所に置いて、すぐに出発。地下鉄に30分乗って、それからまたバスで30分程。恩師の所に辿り着きました。今年で93歳になる先生だが、頭は私より冴えていて、20年以上前に会った私の友達の名前や去年会いに行った日にちまで覚えていて、ビックリする事が度々。会いに行った事をとても喜んで下さって、辿り着くまで本当に色々と不安だったけど、行けて良かったとしみじみ思ってしまった。一緒にお散歩して、夕食を一緒に頂いて帰って来ました。

今でもおきれいで、溌剌としていらして、とても明るくて、そして何事も感謝の気持ちで受け止めている事が本当に素晴らしい。この先生と出逢えた事、そして今でもお付き合い出来ている事に本当に感謝です。

夏:2014

ladure_resize.jpgニューヨークから帰って来て一週間。まだ時差が凄い...。でも、生徒さんのレッスンもまばらなので少しゆったりモード。練習はバリバリしているけど(笑)。

今回の旅行の一番の目的が小学校の恩師に会いに行くため。無事に元気な姿が見れて、本当に良かった。そして、もう一つの目的が来年の春のコンサートの話し合いをするため。残念ながら、こちらは実現出来なくなってしまいました。国立公園も影響を受けた国の財政難が、いつもコンサート会場にしていた場所にも及んで、来年の秋まで閉鎖しているそう。色々と他の場所の候補も話し合ったり、見に行ったりしたが、かなり難しい。とっても残念。でも、とりあえず旅行中にしようと思っていた事は出来たので、とてもいい旅となりました。

考えてみたら、昨年の夏以来の休暇だったので本当に体も心も気分転換を欲していました。すっかりリフレッシュして、今またとっても張り切っています!

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