Thoughts

November 2014

日常の中で

想像をはるかに越えるハプニングでも、次の日はやって来るもので、日々の日常の中で心がだんだんと落ち着いて来ました。
日常の中にふと思いがけない事や言葉に出逢ったりすると心が癒されます。

今日の5歳の生徒さんのレッスンノートに「ハッピーすぎる」とかわいい字で書いてあって、こちらも何とも云えないハッピーな気分になりました(笑)。

そして、夜自転車で走っていたら、不思議な三日月が。月のまわりに薄くもやがかかっていて、三日月なのに丸く光が囲んでいました。昨日、横浜でやっているムーミンの原作/絵を描いているトーベ・ヤンソンの展覧会に誘ってくれた友人に「今、ムーミン谷に出て来そうな月が出ているよ。」とメールを打ったら、「本当だ!」と即答メールが来ました。
瞬時に色々な意味でつながった感があって、妙に嬉くなりました。

友人がフェースブックにアップしていた、アフリカ、ウガンダの耳が聞こえない15歳の少年の動画。聴覚障害のための学校はもちろん、コミュニケーションを取るツールがないままに今まで過ごして来たが、そこに手話を教えてくれる人がやって来て、手話のクラスを開催する。15年間一度も人と会話をした事のない少年が初めて人と、そして世界とつながるのを目の当たりにして、本当に感動します。(読み書きもなければ、手話もないでは本当にコミュニケーション手段が全くない聴覚障害の人々。アフリカのサハラ以南の国々では珍しくない話らしい。このクラスに来たのは9歳の少年から80歳の女性まで。自分の気持ちを80年間伝えられなかった彼女も手話に出逢ってどんな思いだろう。)

人とつながる、人と思いを交わすというのは人間にとっての根源的な幸せにつながるような気がします。

感謝

11%3A16Flowers_resize.jpg大きなコンサートが終わると心が無防備な上に精神的に何となく不安定なので、あまり今の時点では色々と冷静に考えられない状態ではあるのだが、どうにも日曜日のコンサートはトワイライト・ゾーンに迷い込んでしまったような実際に起こったとは思えない不思議な時間となりました。

全身全霊を掛けて前日まで二人で作って来たコンサートだっただけに、思い出すと泣きたくなるような、笑っちゃうような...。杉谷さんのお客様に対しての責任感と、まさにお客様の思いに支えられ、後半、そしてアンコール、と最後まで辿り着きました。命をかけて音楽を貫き通す、というのを目の当たりにしたコンサートとなりました。

皆様から色々とご心配を頂いていますが、お陰さまで順調に回復にしているようです。
本当に皆様のご心配とご支援を心より感謝しております。本当にありがとうございました。

リラ・ホール

%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB_resize.jpg今日は16日のコンサートのためのホールでのリハーサル。
今回は藤沢にあるリラ・ホール。友人たちがよく利用しているので何回も聴きに行った事はあったが、弾くのは初めて。ホールはシックなのだが、温かみがあってとても雰囲気が良い。

ピアノも私好みの少し厚みのある音でとても弾きやすい。それから、結構重要なのだが、椅子も3つ違うものを出して来て下さって、自分に合った堅さのものを選べたのはとても有難かった。でも、何よりも驚いたのが、一緒に弾いているヴァイオリンの音が本当に良く聞こえる。あんなに聞こえるのは逆に何とも不思議。(観客が入るとまた違ってはくるけど...。)とにかく合わせやすい。こうも色々と条件が良いのはとても珍しい(笑)。

今回一緒に弾かせて頂くヴァイオリニストの杉谷さんの音楽は本当に優しくて魅力的。今主流になっている花火を浴びせるような音楽とは違って、本当に心静かに耳を傾けて聴くような素敵な音楽です。

弱冠、チケットがまだあるようなので、ご興味ある方はぜひ聴きにいらして下さい!