Thoughts

March 2016

色々なイベント

3%3A13%E5%BF%83%E3%82%92%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AB_resize.jpg震災から5年。週末はあちこちで支援/応援イベントがおこなわれていた事と思います。
鎌倉市でも市役所の大きな駐車場で「心をひとつに」の支援イベントがありました。私が行っている教会が震災直後に「復興プロジェクト」を立ち上げ、被災地へのボランティア・ツアー、被災地の野菜や特産物などの販売をおこなったりと、今でも活動を続けているが、今回もこのイベントに参加し、私も午前中はお手伝いをさせて頂きました。%E5%BF%83%E3%82%92%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AB2_resize.jpg被災地からの漁師さんや現地の方がいらしているブースも多く、皆さんのとても張り切っている様子にとても勇気づけられ、外国の方もからも「日本のために祈っているからね」と云ってくれる人がいて、本当にたくさんの元気を頂きました。

%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BC%9A_resize.jpg午後は毎年行っている「かんがるーの会」のイベントに都内まで。震災遺児のための支援を10年間は続ける事を掲げている会ですが、こちらもたくさんの方がいらしていました。前半は「あしなが育英会」の東北事務局の所長さんの講演会、後半がマリンバのコンサートでした。講演会をなさった所長さんのお話が素晴らしく、本当に子供たち一人一人に心を傾けていらっしゃるのがひしひしと伝わって来ました。とても印象に残っているのが、子供が話す時に「気持ちと身体で向き合う」と仰った言葉でした。やはり「身体で向き合う」というのは子供は特にそうだが、大人同士でもとても大切な事だと思う。

もちろん忘れている訳でないし、いつも心には留めて祈ってはいるのだが、なかなか日々の生活に追われていると、じっくりと被災地の事を「考える」事はなかなかないので、ここ数日、とても貴重な時間が持てた事は感謝です。

5年

11%3A3%3A16_resize.jpg東日本大震災から5年。
今日も鎌倉では神道・仏教・キリスト教の合同追悼・復興祈願祭がおこなわれました。
今年は私が毎週日曜日に行っている雪ノ下カトリック教会でおこなわれましたが、教会に入り切れない方がたくさんいました。5年が経って、鎌倉では震災前と変わらない、いつもの日常がありますが、これだけ多くの人が今も祈りを共にしようという思いで集まるのは、いかにあの震災が人々にとって大きな悲しみだったかを物語っているのではないでしょうか。14:46前まで入り口で雅楽が鳴り、14:46には教会の鐘の音が鳴らされ、教会内でそれぞれの宗教のお祈りが捧げられた後、ご焼香の時には教会内にお経が響き渡っていました。本当にたくさんの鎌倉の人が心を一つにして祈りを捧げました。
その祈りがどうかどうか聞き届けられますように...。

圧倒的パワー

%E4%BA%94%E7%99%BE%E7%BE%85%E6%BC%A2%E5%9B%B3_resize.jpg今、行きたい展覧会が多過ぎてちょっと困っている。その中の一つがもう6日に終わるので、昨日、無理矢理レッスンの後に行って来ました。(レッスンが夜の8時40分に終わり、会場入りしたのが9時10分。閉館が10時。超忙しない...。)

相当ハードな一日になってしまったけど、つくづく行って良かった。展覧会は六本木ヒルズの森美術館でやっている村上隆の「五百羅漢図」。NHKの「日曜美術館」で取り上げられ、観に行かないといけないような気になってしまいました。

よく日本のメディアで「この人は世界的に有名」と云っていても大抵の人は日本がそう云っているだけで、日本から一歩外に出ると誰も知らなかったりするのだが、村上隆さんは確かに世界的にとっても有名。しかし、コンピュータを使って絵を創り、工房で人に作品を作らせている工程は私にはどうにも本物のアーティストとは思えず、その作品が破格の値段で売られているのがどうにも腑に落ちなかった。最初は懐疑的に見ていた「日曜美術館」だったが、紹介された作品を見て、それから「五百羅漢図」を作られた背景を聞いて、ぜひとも本物をこの目で見たくなってしまった。

そして、やはりこんなにも有名で騒がれている訳はあるのだ。びっくりするくらいにやはり実物は力があるし、完成度が凄い。命を(いくつも)掛けている迫力がある。100mを越す作品の大きさが取沙汰されるのだが、実は展示された部屋に入った瞬間、その大きさにはあまり圧倒されなかった。しかし、見れば見る程にその執念と云えるまでの緻密さに段々と圧倒されて来ました。この一点一点に凄い思いが詰まっていて、しかもそれが100mも続くのである(笑)。とにかくとにかく村上隆さんのエネルギーと魂の大きさに圧倒されました。

「五百羅漢図」は東日本大震災に対する反応として作ったものらしいが、「絶対に負けないぞ」というとてつもない人間の強さと共に、限りない慈悲も感じられます。美しいものを見た時のような幸せな気持ちにはならないけど、とても元気を貰える展覧会でした。

日曜日(6日)まで、しかも確か週末は夜中の12時までやっているので、圧倒的なパワー作品を観たい方にはぜひお薦めです!
(余談だが、チケット売り場の凄い行列で気持ちが折れそうになっても、実際の展示や絵はあまりにも大きいので展覧会場に入れば、意外とゆったり観れます。)