Thoughts

April 2017

小学校の先生

アメリカに住んでいた時の小学校4年生(になるはずだった)先生は今年で96歳。ここ数年は一年に一回会いに行く約束をしていて、先週も一週間ほどアメリカに行って来ました。
96歳ながら、頭はとてもはっきりしていて、記憶力がずば抜けている。私が前年に会いに行った日付まで覚えていて、話していると自分の方がよっぽど記憶が曖昧なのを、思い知らされます。

ニューヨークに飛び、電車で4時間、先生の住んでいるボストンへ。午前中に会いに行き、お昼を一緒に食べて、先生が疲れたら失礼するつもりが、ここ2年くらいは夕食まで一緒にするという感じで一日、たっぷりと時間を共にするのが恒例になっている。去年暮れの選挙や新大統領、ご家族のことや昔の先生が学生時代だった時の話など、毎年発見もあり、本当に楽しく時間が過ぎて行く。

この先生と会う2日前にはニューヨークで2年生の時の先生とランチをして、本当に小さい時にいかに良い先生たちに恵まれていたかを再認識。初めてこの先生がイタリア系アメリカ人ということを知り、この歳になってもまだまだ発見があって本当に楽しい。お父様が家具職人でケネディー家の家具を作られていた事や小さい時は毎週ラジオで家族でオペラを聴いていらしたことなど、驚きの連続でした。「次に来た時には一緒にオペラに行きましょう!」と誘ってくださり、本当にまた楽しみが増えました。

それにしても、大人になってから出会う人というのは、何となく自分で選んでいたり、きっかけを作ったりしているように思いがちだが、子供の時の出会いを考えると決してそうではなく、本当に「頂いた」ご縁なのだな〜と実感します。

飛行機に乗らないと会えないのが残念だが、遠い国で先生方のような人間的に素晴らしく、心から尊敬できる素敵な人たちに小さい時に出逢えていたことは本当にラッキーだったと思っています。