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July 2019

50の終わり

私の50歳の年が終わる。この「50」というのは母が亡くなった歳だったので、私にとってはとても特別な意味のある歳でした。昨年は50歳のお誕生日を盛大にお祝いし、この一年を掛けて、一緒にお祝いしたい人とは全員、会えるように心がけていました。
あと数十分で母の歳を超えることになる。何とも不思議な気分。。。

ショーン・タンの世界展

最近、自分は何に惹かれて、何に興味を持つんだろう、を考えることが多い。忙しいせいもあるし、年齢的なものもあると思うのだが、とにかく時間を大切に使いたいという思いが強くなっているので、本当に自分が良いと思うものを見極めた上で選択して時間を使うようになっている。

Shaun%20Tan.jpgずっと気になっていた「ショーン・タンの世界展」。今月の28日までだったので、行こうかどうしようか、ずっと迷っていました。ショーン・タンさんの絵や絵本はずっと前から気になっていて、この展覧会のチラシを手に取った時から行きたいとは思っていたのだが、何しろ場所が遠い。。。展覧会場の「ちひろ美術館」は上井草にあり、鎌倉から2時間ほど。。。そこまでして行くべきか、で相当躊躇していました。
しかし、昨日、「行くなら今日しかない!」と思い、気合を入れて行く事にしました。電車を乗り継ぎ、駅からも昔ながらの駄菓子屋さんや畑のそばなどを歩いて15分弱。人の姿も全くない。「ここまでして来るべきだったのかな〜。。。ピアノ、練習していた方が良かったかも。」と思いつつ、やっとたどり着きました。

ちひろ美術館は住宅街の中にポツンとあり、木々に囲まれた素敵な建物。小さいながら、ガラスがふんだんに使われていて、とても開放感のある気持ちの良い美術館でした。ビックリだったのは、来る途中は人っ子一人いなかったのに、美術館には結構な数の人がいました。どこからこの人たちは来たのかしら???

そして、「ショーン・タンの世界展」。本当に素晴らしかった!彼の世界観と想像力の豊かさ、そして、絵から溢れ出ている愛と温かさに本当に感動しました。映像もあるし、絵一つ一つも本当に見ていて楽しいし、なんとも言えないほのぼのとした幸せな気持ちになります。とても愛らしいのに、伝えているメッセージはとてもシビアで、子供だけでなく、大人にぜひ見てもらいたいと思うものばかりでした。

本当に行って良かった。片道2時間、往復4時間でも、行く価値は十分ありました。
会期は28日まで。好みもあると思うが、ついでのある方はぜひぜひいらしてください!

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