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圧倒的パワー

%E4%BA%94%E7%99%BE%E7%BE%85%E6%BC%A2%E5%9B%B3_resize.jpg今、行きたい展覧会が多過ぎてちょっと困っている。その中の一つがもう6日に終わるので、昨日、無理矢理レッスンの後に行って来ました。(レッスンが夜の8時40分に終わり、会場入りしたのが9時10分。閉館が10時。超忙しない...。)

相当ハードな一日になってしまったけど、つくづく行って良かった。展覧会は六本木ヒルズの森美術館でやっている村上隆の「五百羅漢図」。NHKの「日曜美術館」で取り上げられ、観に行かないといけないような気になってしまいました。

よく日本のメディアで「この人は世界的に有名」と云っていても大抵の人は日本がそう云っているだけで、日本から一歩外に出ると誰も知らなかったりするのだが、村上隆さんは確かに世界的にとっても有名。しかし、コンピュータを使って絵を創り、工房で人に作品を作らせている工程は私にはどうにも本物のアーティストとは思えず、その作品が破格の値段で売られているのがどうにも腑に落ちなかった。最初は懐疑的に見ていた「日曜美術館」だったが、紹介された作品を見て、それから「五百羅漢図」を作られた背景を聞いて、ぜひとも本物をこの目で見たくなってしまった。

そして、やはりこんなにも有名で騒がれている訳はあるのだ。びっくりするくらいにやはり実物は力があるし、完成度が凄い。命を(いくつも)掛けている迫力がある。100mを越す作品の大きさが取沙汰されるのだが、実は展示された部屋に入った瞬間、その大きさにはあまり圧倒されなかった。しかし、見れば見る程にその執念と云えるまでの緻密さに段々と圧倒されて来ました。この一点一点に凄い思いが詰まっていて、しかもそれが100mも続くのである(笑)。とにかくとにかく村上隆さんのエネルギーと魂の大きさに圧倒されました。

「五百羅漢図」は東日本大震災に対する反応として作ったものらしいが、「絶対に負けないぞ」というとてつもない人間の強さと共に、限りない慈悲も感じられます。美しいものを見た時のような幸せな気持ちにはならないけど、とても元気を貰える展覧会でした。

日曜日(6日)まで、しかも確か週末は夜中の12時までやっているので、圧倒的なパワー作品を観たい方にはぜひお薦めです!
(余談だが、チケット売り場の凄い行列で気持ちが折れそうになっても、実際の展示や絵はあまりにも大きいので展覧会場に入れば、意外とゆったり観れます。)

金澤翔子展

今年に入ってもう2月になってしまいました。
昨年の11月、12月は異常に忙しく、やっとの事で一日一日をこなしている感じだったが、祈りの深いクリスマスと静かなお正月を過ごす事が出来て、心身共にリフレッシュして今年はいいスタートを切る事が出来ています。
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今年の目標は色々とあるのだが、ピアノの上では「開く」ということが目標と思っています。昨年のリサイタルのDVDをやっと勇気を出して、暮れに少しだけ見てみたら、一年半程修行と思って閉じこもっていた事で音楽も閉じこもり過ぎて陰に入ってしまった事にショックを受けてしまいました。発信するのとはまた違うのだが、とにかく心も身体も音楽も外に向けて「開いて」いるように心掛けています。

そんな中、昨日北鎌倉の円覚寺さんでやっている、金澤翔子展に行ってきました。大河ドラマの「平清盛」の字を書いて有名になったらしいが、とにかく圧巻でした。私の背丈程ある屏風に字が一つ。二つ。凄いオーラを放っていました。字の生命力がほとばしっていて、訴えて来るものが凄い。たくさんのパワーを頂いて来ました。
%E9%87%91%E6%BE%A4%E7%BF%94%E5%AD%90%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8_resize.jpg昨日は本人もいらしていたので、記念本にサインして頂いたのだが、その純粋で透明な目と真っ赤なマニキュアにドッキリ。見た目は華奢な手で、サインする時の手が実に美しいのだが、握手して頂いたら、意外と骨太で、あの繊細さと力強さを兼ね備えた字はここから来るんだな、と妙に納得しました。

鎌倉は色々といいイベントをやっているのだが、宣伝が下手なのか、わざとなのか、意外と何をやっているのかが知られていない。静かに見れていいのだが...。昨日もツアーの人がいたからまだ10人程いたけれど、こんなに素晴らしい書なのに、人が少なくて勿体ない。。。2月12日までやっているのでご興味ある方はぜひ!

鴨居玲展:踊り候え

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どうしてもお薦めしたい展覧会が。会期は明日(20日)まで!

東京ステーションギャラリーでやっている「鴨居玲展:踊り候え」。とにかく凄い。素晴らしいとか、楽しいとか、感動、というよりも「凄い」。9年程前に雑誌で鴨居さんの絵の事を知り、それ以来、いつかはぜひ本物の絵を見たいとず〜っと心に留めていたので、正に待ちに待った展覧会でした。

初期の作品から独特の世界観があるのだが、絵から発する躍動感にびっくり。渦を巻いているよう。
そして、中期から後期に掛けては2次元、3次元をも越えて、ブラックホールに吸い込まれるような凄い重力(引力?磁場?)が感じられます。絵の題材も作風も暗く、好き嫌いはもちろんあると思うが、他の画家では感じ得ないとてつもない力があります。

最後は自分の内面へ、内面へと突き詰め過ぎて、悲しい死を迎えるのだが、その追求の仕方には羨ましいものがある。「凄い」ものが見たかったら、お薦めの展覧会です。

イエラ・マリ展

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NHKの日曜美術館で昨年紹介されていて、ぜひ行きたいと思っていたのだが年末はなかなか時間が取れず、ぎりぎりセーフで行けました。

イエラ・マリさんは絵本作家で、今回の展覧会は絵本の原画や試作本が展示されていたが、その原画の緻密さにただただ驚くばかり。まだ言葉を話せない自分の子供(1〜2歳)のために描き始めたらしいが、気迫すら感じるくらいに線が繊細で緻密。人間の手でどうしてここまで美しい線が書けるんだろうと思うくらいに凄かった。何冊かの本の原画が順番通りに全て展示してあったりするので、何とも贅沢な絵本を見ているようでした。印刷されたものよりも感動が深い。

ここまで綿密に繊細に愛情を込めて描いたものはなかなか見た事がない。子供が見ても絵だけではない物を受け取っているのではないかと思う。本当に素晴らしかった。

またまたギリギリで申しわけないけど、開催は12日まで。

追記:鎌倉からかなり遠かったせいもあって、レッスン前の一時間しか見る時間が取れなかったのだが、たまたま着いた10分後に始まったイベントがありました。%E9%A7%92%E5%BD%A2%E5%85%8B%E5%B7%B1%E6%9C%AC_resize.jpg展示の方をじっくりと見たいと思って参加しなかったのだが、最後の方で今回の展覧会のパンフレットを担当した駒形克己さんのイベントと気付きました!駒形克己さんは素敵な本を作っていて、私もよく手にしていたので、超びっくり。最後の方だけイベント参加しました(笑)。素敵な作品を作られる方はやはり素敵でした。
           →駒形さんの絵本たち

ヴァロットン展

都内でのレッスンの前に丸の内でやっているヴァロットン展に行ってきました。名前も聞いた事もない画家でしたが、宣伝のポスターがとにかく魅力的でずっと行きたいと思っていました。

期待を裏切らない,素晴らしい展覧会でした。宣伝文句は違う切り口から彼を売り込んでいるが、まず、とにかく美しい。油絵ながらも独特の質感と色彩感がたまらない。水といい、シーツといい、お尻といい、どれもが感覚として伝わって来る。水の温度とか、シーツの柔らかさとかお尻のなまめかしさとか。そして、幻想的なのに、異常にリアリティーがあるので、絵の前に立つと瞬時にしていかにも自分がその世界に「いる」感覚になる。ユーモアもあって、それでいてミステリアスで、とにかく魅力的な絵がいっぱい。版画も多く,デザインの斬新さと大胆さに目を見張る。色々な感情や感覚が満たされて帰って来ました。

絵自体とは関係ない事だが、ヴァロットンが初期の作品で目立つ所に目立つ色で、そして時には大きくサインをしているのが凄く不思議で気になっていたのだが、展覧会が進むに従って、後期の作品になって来ると、どんどんサインが小さくなって、相当目を凝らして探さないと分らない程になっていたのがとても興味深い。勝手な解釈だが、作品自体に「自分」が全て注ぎ込めていれば、そこにサインする必要さえもなくなっていくものではないのかな〜と思いました。若いときはまだ自己主張しないと不安と云う事なのかな。

今,自分が音楽に関して開眼したり,発展したりしている大きなきっかけが、昨年の仏師さんとの出逢いでした。彼の仏像をお寺さんに見に行くと、今まで考えた事も無かった事だし、当たり前の事なのだが、仏像には彫った人の名前というのはどこにも書いていないのだ。(その後に行った興福寺の展覧会もそう。仏像には年代は書いてあっても彫った仏師の名前は記録に残っていない事が多い。)でも、その仏像に向かってたくさんの人が手を合わせていて、そしてお祈りをしていました。私はその背後にいらっしゃる仏師さんの事を思いながら、その光景を見ていたのだが、これこそが究極の芸術の形なのだ、と思いました。全ては仏像で完成している。誰が彫ったという事はもう重要ではない。

ヴァットロンも全ては「絵」で完成されていると実感出来たから、どんどんサインが小さくなっていたんじゃないかと、勝手におもっている。

自分も音楽で完結できるようにしたい。

ヴァロットン展、三菱一号館美術館で9月23日まで開催です。

鳥肌

先日の齋藤陽道さんとのフォトセッションの写真が送られて来て...。

最初の一枚を開けた途端に鳥肌が立ちました。
今年初めに、観させて頂いた青山アトリゥムでやっていた齋藤さんの写真展の題名が「宝箱」でしたが、一枚一枚ファイル開ける時の気分が正に宝箱を開けているかのよう...。ワクワクドキドキなのに、その期待を裏切らない、それ以上の宝が次から次へと出て来ました。
なんて凄い人だったんだろう。

魔法

%E9%BD%8B%E8%97%A4%E3%81%95%E3%82%93_resize.jpg今日の体験はなかなか言葉にするのが難しい...。

1月のブログにも書いている写真家の齋藤陽道さん。テレビで見た齋藤さんのインタビューに感激して、写真展示会を観に行ったらまたまた感動して...。詳細はブログを読んで頂くと分るのだが、耳が聞こえないながらも音楽に興味を持っていらして、「音楽」の写真をたくさん撮っていらっしゃいます。

そして、今日はその齋藤さんにホールでの写真を撮って頂く機会に恵まれました。音が聞こえなくても、音楽は必ず何かの形で感じられるはずと信じてはいるのだが、何も伝わらなかったらどうしよう、という不安が無かったわけでもない。やはり相当にいい演奏をしなくては何も伝わらないだろうし、気合いや気迫もコンサート並みにしなければいけないと思い、この2週間、結構本格的な練習をしていました(笑)。

私は手話が出来ないので、全てが筆談。無駄な社交辞令が無い分だけ、会って数分でとてつもなく核心をついた会話になって少々たじたじ。このブログで音楽的な事に触れるのはもったいないので別のブログに書くが、相当に今の自分に必要な答えをたくさん頂いたような気がします。

私も相当気合い(気負い?)を入れていたので、最初なかなか上手く音楽に入り込めなくて、今まで開眼して来たものはどこへやら、って感じの音楽に...。おまけにそんなにしょっ中シャッターを切っているわけではないのだが、齋藤さんの気迫に押されっぱなし。あの集中力とぶれのなさが本当に羨ましい...。自分も自分の音楽がぶれないようにと必死で対抗していたように思う。2時間もしたら、二人とも疲れきっちゃったのだが、今振り返るとお互いの集中力のバトルだったように思う(笑)。

撮っている時の気迫と容赦ない撮り方とは裏腹に、言葉を書く時の速さはゆっくりとしていて、一つ一つの言葉を思慮深く選んでいらっしゃるのがとても印象的でした。

%E7%AD%86%E8%AB%87_resize.jpgそして、写真。ちょっとだけだが、途中でカメラのスクリーンで見せて頂いたものが超ビックリ。今ここで撮っているものとは思えないくらいに素晴らしいものでした。不思議な写真もあって、私が目を丸くして感激していたら「魔法」とそれこそ本当に素敵な笑顔で仰っていました。

声でのコミュニケーションを取っていないので、何だかちょっと夢の中のような時間だった感じもするのだが、とてつもなく特別な時間を過ごしたのは確か。どんな写真が出来るか、とっても楽しみ!

←撮影中の凄い気迫から一転してこのかわいいポーズでまたまたびっくり(笑)。

ロシア続き

%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%B3_resize.jpg今年はなぜかロシアに縁があるように思う。
ドストエフスキーの「カラマーゾフ兄弟」,チェーホフの「かもめ」を観劇したり、春のオール・ラフマニノフ・プログラムのコンサート、今練習中のムソルグスキーの「展覧会の絵」。そして、つい昨日、渋谷の文化村で開催されている「レーピン展」に行ってきました。

ムソルグスキーの肖像画を描いているので、それを目的に行って来たのだが、どれもこれも素晴らしい絵で驚いてしまった。このレーピン展はテレビで紹介しているのも観ていたし、ムソルグスキーの肖像画も印刷物で何回も目にしているのだが、実物はやはり全然違う。とにかく一つ一つの絵の深さに引き込まれると云うか、3次元を越えて4次元の世界にまでも行ってしまいそう。風景画の遠近感や奥行き感も凄いのだが、何と云っても肖像画の素晴らしさが際立っている。本当に目の前にその人がいるよう。内面やその人の人生までもが秘められている。普通は同じ画家の絵は、絵の前に立つと、違う題材でも同じ印象を受けるのだが、レーピンは一枚一枚の絵の印象が全く違う。特に肖像画では一人一人違う人と出逢っているような錯覚に陥るだけでなく,描かれている人に異常に興味が湧いて来る。レーピンの洞察力の深さと人間に対しての温かい眼差しに感動しました。

今回の展覧会は今まで観て来た絵画とは全く違う感動の仕方でした。会場も入って,最初の紹介文を読んでいる時に、あまりにも静かなので全然人がいないのだと思い込んでいたのだが、少し歩を進めたらたくさん人がいました(笑)。みなさん、とても静かに、そして深く絵と向き合っていらして(というか絵がそうさせるのだと思うが)会場の雰囲気がとても重々しい感じでした。私はこういう雰囲気が大好きなのだが。

そういえば、ムソルグスキーの肖像画の他にムソルグスキーが「展覧会の絵」を献呈した美術評論家のスターソフの肖像画があったりして、「展覧会の絵」と関係のある絵(人)を今の時期に観れたのはとてもラッキー。他にトルストイの肖像画もあり、レーピンのアトリエを訪れた時にトルストイが絶賛したと云う当時制作途中だった「ゆうべの宴」という絵も本当に素晴らしかった。この「ゆうべの宴」の前でトルストイと同じように自分も時代や国を越えてこの絵の前に立っているかと思うととても感慨深いものがありました。

19世紀後半のロシアは本当に凄い人達が渦巻いていたのですね。レーピンと云う巨匠をこの歳で発見出来て本当に幸せ。ロシアに益々興味が湧いている今日この頃です。

追記:レーピン展は文化村で10月8日まで。ぜひぜひ皆さん観に行って下さい!!!
ちなみにこの展覧会はこの後巡回するらしく、来年の4月に葉山にの美術館に来るとの事。また随分と近くに来てくれるのですね(笑)。

金魚

%E9%87%91%E9%AD%9A%EF%BC%91_resize.jpgこちらは実際の展覧会。
今、フェルメール展もやっているが、最近は何か刺激の強いものを求めているせいか、もう少し強烈な展覧会に行きたくて日本橋の三井ホールで開催されている金魚をアートにしている「アートアクエリアム」へ。
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日本橋にぴったりの催し物。三越前の駅を降りてからの照明の雰囲気がもう既に重厚感たっぷり(笑)。あまり降りない駅なので、まずその雰囲気の良さにうっとり。

%E9%87%91%E9%AD%9A%EF%BC%94_resize.jpg会場はと云うと、とてつもない人でごった返していました。人がの多い所は極力避けたい人だが、何となくお祭りの賑わいの感じがして、これはこれでいいのかもと思ったり。

そして、肝心の金魚アート。とにかくきれい。色々と難しく考えずに本当に楽しめました。水族館も大好きだが、それに音楽や光や水槽の形や配置によってアート化させているので、不思議な感動がありました。(行く前に色々とインターネットで調べていたら、これは金魚に対しての虐待としか思えない、というコメントを見て色々と考えてしまったのだが、金魚達はみんな元気に泳いでいたので、少しほっとしました。)

京都に行った時に店先やお寺の隅にカメの中の金魚と水草の色合いに感動する事が多かったのだが、その金魚をここまでのアートに仕立てあげているというのがとにかく凄い。斬新でいながら、日本的な発想で本当に素晴らしかったです。粋な日本の美意識を堪能出来た大満足の展覧会でした。

(9月末まで開催しているので、興味ある方は是非観にいらして下さい!)

展覧会

「展覧会の絵」。さすがに練習すればする程、じわじわと難しさが分かって来ました(笑)。それにしても、音数は意外と少ないのにスケールがやたらと大きい。さすが、ロシア人。ピアノがわんわん鳴って気持ちがいい。

BEAT%20TAKESHI1_resize.jpg展覧会といえば、もう終わってしまったのだが、東京オペラシティー アートギャラリーでやっていたビートたけしの「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」を観て来ました。フランスでやっていた展覧会を東京に持って来たものらしい。絵も上手くて(上手いというのか?)びっくりだが、発想とか想像力がずば抜けていると云うか奇想天外で、ここにも天才振りを存分に発揮していました。意外だったのが、全ての作品がとにかくカラフル。そして面白いだけでなく楽しい。この人の世界はこんなにも色に溢れているんだな〜と感動しました。

BEAT%20TAKESHI2_resize.jpgオブジェやインスタレーションには題名が付いていたが,絵に関しては全てがタイトル無し。題名が無いだけで、こんなにも縛られずに楽しめるものなのか、と今までに味わった事の無い開放感がありました。ビートたけしさんがインタビュ−で、「深く考えないでとにかく楽しんで欲しい。意味を考えようとしないで欲しい。意味なんて無いんだから』と仰っていて本当に潔いな〜なんて思っていたが、題名が無いという事で、頭を通さずに心で直接的に感じる事が出来たように思う。

最近,音楽に関しても思うのだが、言葉で色々と考え過ぎのような気がする。イギリスの大学に行って最初にショッキングだった事は、音を通してだけではなく、皆が自分の表現したいものを全て言葉にして説明出来る事だった。「言葉」がとても重要視されているお国柄もあると思うが。私も随分とそれは訓練されて出来るようになったと思うが、最近は逆に弾いている時に言葉をつかさどる脳の部分が働き過ぎているように感じている。もっと純粋に感じる事だけに徹して弾けるようになりたいな〜と思う。

異空間

White%20Wall%203_resize.jpg何かを発信したいという気持ちが弱いせいかブログをなかなかすっと書けないでいる...。書こうと思ったりもするのだが、書く所までなかなか辿り着かない...。

先日、久しぶりに六本木ヒルズに行きました。春までは生徒のレッスンで毎週行っていたのだが、その生徒さんがヨーロッパに引っ越してしまい、めっきり六本木とは縁がなくなってしまいました。あるお店に用事があったのだが、ちょうど駅を降りたら見たいと思っていた展覧会のポスターが貼ってありました。生徒のレッスンの帰りで8時を過ぎていたのだが、10時までやっているというので急遽行く事に。

White%20many_resize.jpg『"Sensing Nature" - ネイチャー・センス展』というもので日本のアーティストのインスタレーション。森タワー内にある森美術館での展覧会。NHKの「日曜美術館」で紹介していたのを見て、まさに異空間を体験出来るような気がして行きたくなったのだが、その期待を裏切らなかった。とにかく空間を贅沢に使っていて、普段の生活とはかけ離れた精神世界に連れて行かれました。

以前にも森美術館には一回行っているのだが、会場が完全に自由に解体出来るのか部屋割りがまず凄い。おまけに床、天井、壁が全部白、または黒く塗られているので、とても不思議な気分になる。White%20Water_resize.jpg{今では超有名になってしまったイギリスのSaatchi Collection (サーチ・コレクション)はテムズ川沿いの大きな美術館とまでなってしまったりもしたが、20年程前は北のHolland Park (ホランド・パーク)の住宅街の中に存在していて、インターホンで入るような倉庫になっていた。私はここで「建物内が全て白」という初体験をして、その不思議さに大感激したのを覚えている。}

それぞれのインスタレーションのスケールの大きさには感動するものがあり、「見る」という行為だけではなく、自分の体の感覚全てで空間を体験するという事が出来ました。アートの意味は千差万別だと思うが、その一つに世界の中に位置する自分の存在、自分が持っている存在の固定観念を考えさせられるものがあるように思う。日々の日常から離れて、つかの間の精神的自由を味わう事が出来た有意義な時間でした。

追記:この展覧会は11月7日(日)まで。。。

リサイタルのチラシ

先週、チラシのデザインをお願いするために、渋谷まで。

ご紹介でのデザイナーさんは通常、専らメールだけでのやり取りらしいが、どうしてもお会いして、色々とイメージをお伝えしたかったのと、やはりこれからお仕事をお願いするのであれば、メールでのやり取りになったとしても、どのような方なのかは知っておきたかった。

今までに「素敵だな〜」と思ったり、目を引いたりしたチラシをわんさか持って会いに行きましたが、お会いしてみると「固定観念にとらわれずにお任せします!」と云えるくらいにセンスがあって頼りになりそうなデザイナーさんでした。

そうは云っても、やはり出来上がるまではドキドキ...(笑)。

そして今日、デザイン案がメールで二つ届きました!どちらもと〜っても素敵で嬉しいと共に一安心(笑)。それぞれの道のプロというのはやはり素晴らしい。自分のリサイタルながら、自分のイメージ以上の物が出て来ると本当に感激します。

このウェブサイトもご紹介でのデザイナー、Sさんにお願いしましたが、やはり一番最初に6案程作って下さいました。どれも自分では全然思いつかないような素敵なものばかり。絞りに絞り込んで最後に2案残りましたが、この2案がどっちも捨てがたく、最後の最後まで迷っていました。なので、同時進行で全く違うイメージでのホームページ作成が進んでいました。それ程までに惚れ込んでいた2案でした。

今回もやはりプロの力を借りる事で、とても素敵なチラシになりそう。
「このチラシに見合う良い音楽を作れるように頑張らなくては!」とやる気が出て来ます(笑)!

ターナー賞

Turner%20Prize%20Mori%20Museum_resize.jpg六本木ヒルズの森美術館でやっていた「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」に行ってきました。ちょうど、生徒の家に行く通り道なので、毎週横目で見ながら、行きたいとは思っていたのだが、なかなかチャンスがなく「今回はあきらめよう」と思っていたところに、本当にタイミングよく生徒さんから招待券を頂きました。 

ターナー賞というのは、現代美術に与えられるイギリスの賞で、それはそれはイギリスでは一年の一大イベントとなっています。それだけ、今のイギリスの美術界(最近はヨーロッパの人も賞を取ったりしているが...)に活気があるという事です。知名度からすると直木賞の美術版でしょうか?とにかく、選ばれる作品は物議をかもすものが多く、そして本当に革新的なものが多い。最終的な賞者が決まる前に4名のアーティストが選ばれ、しばらくは誰が賞を取るかの話題で持ちきりになります。そして、賞の発表は大々的な授賞式で行われ、テレビ放映されます。

その気になれば

常備しているルドゥーテのカード
redoute%20cards_resize.jpg昨日、薔薇の版画で有名なルドゥーテの展覧会を見に渋谷まで。良くカードにもなっている彼の作品ですが、私も彼の版画のカードを人に送る事が多いので、とても親近感のある画家です。バラも大好きなので展覧会が開催される前から楽しみにしていたが、今日が最終日というのを発見して急遽昨日行く事にしました。

 展覧会や美術館に行く事が多いが、海外の美術館はとてつもなく広い上に、一つ一つが凄い名画だったりするので慣れない頃は最初の数部屋にじっくり時間を掛けてしまい、目的にしていた絵に辿り着く頃には疲れ切って感動する気力さえも残っていない状態でした。なので、今ではさーっと見るようにして、目に留まったものの前で止まって集中して観る癖がついています。

日本画とねずみ

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 月一回の日本画のおけいこ。昨年の秋、忙しくてずっとお休みしていたので、今日は4ヶ月ぶり。叔母の学生時代の同級生、Hさんのお宅でのお稽古ですが、教えて下さるY先生も同級生の方です。小学3年の時にこのお稽古に参加して以来、H家との家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いています。10年以上ブランクがありましたが、また始める事に。絵心がなさ過ぎて困っちゃっているのですが、色作りをするのが好きなので背景だけに1年近く掛けて楽しんでいます(笑)。
 叔母の同級生同士という事で本当にとても和やかな集まり。お稽古自体は2時間程ですが、その前にお昼ご飯と終わってからはお茶の時間を楽しく過ごします。
 話は食べ物や旅行、信仰や芸術など、実に多様。色々と触発されて、とっても充実した時間です。特に信仰に関しては、クリスチャンの方だけでなく熱心な仏教徒の方もいらっしゃるので、宗教に関係なく、心の糧になるお話がたくさん聞けるので本当に楽しい。

Contact

Contact%20with%20person_resize.jpg今日も都内での生徒のレッスン。六本木ヒルズの中を通って行くので色々と見るものがあって楽しい。行きはもちろん真っすぐレッスンへと向かいますが、帰りは少し寄り道する事もあります。イベントスペースもあり、クリスマス時にはヨーロッパ風のクリスマス・マーケットも出ていて、スパイスの入った温かいワインやソーセージ、プレッツェル等の屋台もありました。
 先週から準備していて気になっていたものが、電気の光を使ったインスタレーション。下に敷いてあるので、上に乗って踏んづけたり、蹴ったりすると光が反応して飛び散ったり、色が変わったりします。こういうものがあるとやはり遊ばない訳にはいきません(笑)。
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最初は係の人しかいなくて、一人で楽しんでいましたが、面白い事に一人いるだけで、人ってどんどん集まるんですね。最終的には混み合っていました(笑)。
この「Contact」という作品はイギリスの『ユナイテッド・ビジュアル・アーティスツ』のものですが、同じようなものが丸の内ビルと新宿のモザイク通りにあります。必ず遊んで行きます(笑)。同じアーティストのものなんだろうか...。

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