知るという事
色々とコンサートの予定が入り始めて、にわかに忙しくなりそうだが、まだプログラムや楽譜が手元にないのでその前に出来るだけ、外から多くのものを吸収するように心掛けている毎日です。
先週、俳優座の「かもめ」を観に行った時に、次回公演の「いのちの渚」のプレイベントとしての「低線量・内部被爆と福島の子供たち」という講演会のチラシがプログラムに挟み込んであったので、先日行ってきました。前半は俳優座劇団員による劇、そして後半は原発反対を掲げている「フクロウの会」代表の方が講師としてお話をして下さいました。
原子力については人それぞれに意見を持っていて、今はとてもセンシティブな問題だと思っています。
放射能に関しても、震災後にメディアを通してあまりに多くの情報が飛びかっていて混乱していただけでなく、当時は精神的にも情報や知識を吸収し切れる状態でなかったと痛感している。なので、原子力を賛成,反対するかは別として、機会があれば出来るだけ自分の意見を持てるように知識は取り入れたいと思っているので、この俳優座の講演会はとてもいいチャンスでした。
劇はとても分かりやすい上に、重い、怖い内容をユーモアを交えて作り上げて下さっていたので、今までおぼれげにしか分からなかった事が随分と整理出来ました。講師のお話では、震災直後の福島の様子や、福島の子供たちを守るためにどのような活動をして来たかなど、全く知らなかった事をたくさん聞く事が出来ました。偏った見方を一方的に押し付けるような感じもなかったので、色々と考えるきっかけを頂いたと感謝しています。
復興や原発の事はいつも心の隅にありながら、なかなか音楽家として自分に出来る事が見えないでいるのだが、今回の俳優座の講演/公演は芸術の分野で出来る事を見せて下さっていて、凄いな〜、と羨ましく思いながら帰って来ました。
チェーホフはロンドンでもしょっ中上演しているのだが、あまり評判のいいものに出逢えず,今まで避けて通っていた作家でした。いつか観たいな〜とは思っていたが。なので、今回、初めてチェーホフが観れると思い、ちょっとワクワク。
こちらは実際の展覧会。
会場はと云うと、とてつもない人でごった返していました。人がの多い所は極力避けたい人だが、何となくお祭りの賑わいの感じがして、これはこれでいいのかもと思ったり。
展覧会といえば、もう終わってしまったのだが、東京オペラシティー アートギャラリーでやっていたビートたけしの「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」を観て来ました。フランスでやっていた展覧会を東京に持って来たものらしい。絵も上手くて(上手いというのか?)びっくりだが、発想とか想像力がずば抜けていると云うか奇想天外で、ここにも天才振りを存分に発揮していました。意外だったのが、全ての作品がとにかくカラフル。そして面白いだけでなく楽しい。この人の世界はこんなにも色に溢れているんだな〜と感動しました。
オブジェやインスタレーションには題名が付いていたが,絵に関しては全てがタイトル無し。題名が無いだけで、こんなにも縛られずに楽しめるものなのか、と今までに味わった事の無い開放感がありました。ビートたけしさんがインタビュ−で、「深く考えないでとにかく楽しんで欲しい。意味を考えようとしないで欲しい。意味なんて無いんだから』と仰っていて本当に潔いな〜なんて思っていたが、題名が無いという事で、頭を通さずに心で直接的に感じる事が出来たように思う。