Thoughts

June 2009

イメージチェンジ

                             美人姉妹のS&K
S%26K_resize.jpg従妹のKちゃんが日本に帰国する前に、滞在中にしたい事のリクエストの一つとして縮毛矯正(くせのある髪を矯正して真っすぐにするもの)が入っていた。このリクエストを聞いて、すぐにKちゃんの妹のSちゃんが色々と良さそうな所を調べてすぐに自分で試しに行ったそう(笑)。この思いやりと実行力の早さに感激したが、実際に会ってみたらとても素敵になっていた。本人は自分では全然しようと思っていた事ではなかったらしいので、髪がおとなしくなり過ぎた、と少しご不満の様子だったが。

次の週にKちゃんがニューヨークから到着。早速、同じサロンに出掛けていって縮毛矯正をして来ました。彼女は少し緩めにしてもらったようで、これはこれでまとまっていながら自然な感じで素敵だな〜なんて思っていたが、彼女はもっとサラサラになるのかと思っていたらしく、やはりちょっとご不満な様子。

私は二人とも素敵だと思っていたので、「本人にしてみれば、理想と違ってたりするのかな〜」なんて呑気に考えていた。

しかし、プロモーション用の写真を急遽火曜日に撮る事になってしまったので、自分も急ながら同じサロンに行く事に(笑)。

普段は子供と接する事が多いので、出来るだけ見た目も柔らかい印象になるようにしているのだが、やはりコンサート用の写真となると意思の強さや説得力が必要になって来るので、シャープさも必要に。

縮毛矯正はSちゃんとKちゃんの中間の掛け方、と云う風にお願いして来ました。はっきり云って、大満足(笑)。イメージ以上の仕上がりにカットをして下さった方のセンスに脱帽。サロンに覗きに来てくれたSちゃんも「大人っぽくなった!」と褒めてくれました。この年で「大人っぽくなった」と云われるのも複雑な気分だが、つい先日中学一年生の生徒さんにも「先生は純情派キャラだから」と云われたばかりなので、ちょっと嬉しい(笑)。

写真を撮るために急遽決めた事だが、思いがけずイメージチェンジが出来て、気分も一新。明日の撮影が上手くいきますように...。

従妹=姉妹

                         豪華なホールケーキに花火まで!
Kumi%20Birthday1_resize.jpg異常に忙しかったこの二週間だが、この間にニューヨークに住んでいる従妹のKちゃんが出張で日本に来ていました。今週はとにかく金曜日に本番があったので、この一週間は会えない事を考慮して、先週は少しでも時間が空けば会いに行くようにしていました。

Kちゃんとは小さい頃あまり仲が良くなかったのだが、大人になってからはお互いの事を知る機会がどんどん多くなって、今では本当に姉妹のよう。離れているだけに、会えるのをいつもとても楽しみにしている。

先週は偶然にもKちゃんのお誕生日だったので一緒にお祝いする事に。私は日本にいる時は皆無と云える程に遊びに行かないので、ディナーの場所選びに一苦労。知っている数少ないお気に入りのレストランは落ち着いて話せるような場所ばかりなので、お祝いには不向きだし...。ニューヨークから来ているので、美味しさにおいてもどうしても対抗出来ないと思い、雰囲気的に変わった所にしたかったのだが、あまりの想像力の乏しさに自分でも呆れてしまった。しかし、ガイドブックや情報誌、インターネットを駆使して、Kちゃんが喜んでくれそうな所を予約。お誕生日と云う事で、ケーキも用意してくれると云う事だった。

お誕生日の日は六本木で教えている日だったので、行きがけにそのレストランにちょっと寄って確認。ちゃんといい席も用意してくれていたので一安心。

Medusa_resize.jpg生徒達のレッスンが終わって8:00に待ち合わせ。恵比寿の「Medusa(メドゥーサ)」というお店。大きな扉が開くときらびやかなバーと正面の壁一面には水槽が。一つの水槽にはエイと小さなサメが、もう一つにはクラゲがいっぱい。この水槽いっぱいのクラゲが売りのレストランでした。Kちゃんもこのお店のゴージャス感に感激してくれた様子。

お料理もおいしく、そして「ハッピー・バースデー」もただでさえ暗い店内をさらに真っ暗にして歌ってくれたので、こちらもとっても楽しいお祝い気分になれました。

今回の滞在ではあまり長い時間を一緒に過ごせなかったのが残念だったが、お誕生日というイベントがあったので、また一つ楽しい思い出が増えました。

尊敬

                           人間的にも素敵なIさん
%E5%B2%A9%E4%BD%90%E3%81%95%E3%82%93%E3%80%80%EF%BC%91_resize.jpg昨日のブログに登場したフルートのIさん。私が大学を卒業してすぐの時に紹介され、随分と一緒に仕事をさせて頂きました。音楽に対する姿勢がいつも誠実で、とても尊敬している音楽家の一人です。私が大学を出たてで、場慣れのしていない時期にいつも励まして下さって、相当に勇気づけて下さったり、自信をつけて下さったりしていました。こんなに人間的に素晴らしい音楽家と若い時に一緒に仕事ができた事はとてもラッキーだったと思っています。

そんなIさんが、少し前になってしまうが、久しぶりにコンサートを茅ヶ崎でなさったので、聴きに行きました。舞台上のIさんは十年以上経った今でも音楽が全く荒れる事なく、誠実で真摯な姿勢でフルートを吹いていらして、とても素敵でした。一緒にお仕事をしていた私としてはとても誇らしく、そして同じ音楽家としてとても嬉しかったです。こんなに時間が経っても相変わらず尊敬出来る音楽家である事が本当に素晴らしい。見習いたいものです。

色々なシチュエーション

                            40本の薔薇の花束!
40%20Roses_resize.jpg昨日はオーボエのM先生と某クラブの定例会での30分の演奏。

こういう会の時はいつもがやがやとしている事を覚悟で行くのだが、これはこれで色々と勉強になる事が(笑)。以前によく一緒に演奏していたフルートのIさんは、こういう小さなコンサートに初めて演奏する曲やテクニック的に難しくて、挑戦したい相当大変な曲をわざわざ入れていた。面白い事に全然聴いてくれない方もいる代わりに、本当に一生懸命に聴いて下さる方も必ずいるので、ラフ感と緊張感の混ざった場としてこちらもいつも自分たちがプラスに持っていけるように考えていました。

有名な小品ばかりをリクエストされたり、一緒に演奏する人が「どうせちゃんと聴いてくれないんだから」と準備も適当にされると、私も全然やる気がなくなってしまうのだが、今回はしっかりと内容のある曲も入れていたし、M先生も曲作りに関しては、ホールでのコンサートと同じような姿勢で一緒に準備出来たので、とても楽しかった。

どんなにカジュアルなホームコンサートでも、少々賑やかな場での演奏も、演奏は演奏と思って一回一回が本当に大切です。小さな会の時にいい加減な準備をしていると、どんどん音楽は荒れていってしまうので、どのようなシチュエーションにおいても、音楽に向かう姿勢はいつでも誠実でありたい。

立ち位置

昨日、オーボエとピアノとのバランスで「ゾーン」なるものの発見について書いたが、色々と考えているうちに、実はソロのピアノにも当てはまるのでは、と思い始めて来た。

ここ数年、ソロのピアノにおいても、自分がどのような位置に立って弾くべきなのかというのが最大の課題であった。主観と客観のバランス。感情移入をしながらも自己陶酔に陥る事なく音楽を見失わないようにする事は本当に難しい。

学生時代にブレンデルがマスタークラスではなく、講義に来た事があった。今思えばとても不思議なセッティングだったが、アカデミーのDukes Hall (デュークス・ホール)というかなり大きなホールの舞台に100人程の生徒がオケのようにピアノの前に座っているブレンデルを囲んで座って聞く形を取っていた。

講義のテーマは特になく、生徒がする質問にプレンデルが答えていくものだった。その中にやはり「ピアノを弾く時の主観と客観のバランスはどのように取ったらいいのだろうか?」というものがあった。ブレンデルも「いい質問だ。これは音楽家にとって一生つきまとうテーマ」と云っていた。

内田光子さんも何かのインタビューで自分の半分は観客の真ん中に、半分はピアノの前にいるバランスで聴くようにしていると云っていた。そうしたいのは山々だが、これはなかなか出来る事ではありません(笑)。

ソロのピアノ演奏において、自分は音楽の中にどっぷり浸かり過ぎたり、冷静になり過ぎて、完全に音楽の外にでてしまったり、となかなか音楽に対しての自分の立ち位置と云うのが見いだせていなかった。しかし、今回のオーボエとのリハーサル、そして特に先日聴いた野平一郎さんの完全なる演奏を聴いて多くのヒントを得たような気がします。主観と客観のバランスが見付かりそうな気配。相当大きな前進になるはずなので、楽しみになってきました。

成長

Oboe_resize.jpg今週は火曜日と金曜日にオーボエのM先生とリハーサル。

M先生と一緒に演奏するようになって4年程が経つ。きっかけは、昨日のブログ登場のCさんの紹介なのたが、実は最初は全然興味がなかった(笑)。学生時代にアカデミーで聴いていたオーボエには惹かれるものがなく、全然一緒に演奏をしてみたい楽器ではなかった。そのため、紹介はされたものの、何か形になるように動き出そうとは思わなかった。しかし、数ヶ月後、教会でのチャリティーコンサートでM先生の演奏を聴いて大感激して、今度はこっちから猛アプローチ(笑)。すぐに一緒にコンサートをする計画を立てました。

それ以来、何回か一緒にコンサートをしているが、最初は相当大変でした(笑)。コンサートで聴いてピンと来る演奏でも、実際に一緒に弾くと実は全然違う音楽だった事が発覚する事がある。その違いの発覚があっても歩み寄れる人とは演奏し続けられるのだと思うが、M先生はその数少ない一人となっています。

最初のコンサートでとにかく苦労したのはバランス。それも音量的なことではなく、力関係だったように思う。対等であるべきか、支えるべきか、またはこちらが引っ張って行くべきなのか。ピアノの立ち位置が全然定まらなかったのを覚えている。音楽を一緒に作って行くプロセスは楽しかったが、なんとなく無理矢理に形にした感もないともいえない。

そんな感じで始まったアンサンブルだが、それ以降もいつもこの「バランス」に悩まされ続けて来た。音楽的な相性はいいような気がするのに、オーボエの音に対するピアノの居場所がどうしてもしっくりいっていなかった。

しかし、ついに...!
火曜日もその兆しが見えていたが、今日はついに確信が!
ついにオーボエとのバランスで「ゾーン」なるものを発見しました。そのゾーンに入ると何をしようがオーボエとの音楽的な一体感がある。そしてはずれると違和感があったり怖くなったりするので、すぐに修正出来るようになってきた。今まで何年か越しで悩んで来た事だけに今日の発見は本当に嬉しい。探し求め続けていれば必ず答えは見付かるんですね。

それにしてもM先生。2年前とは全然演奏が違う。2年間ドイツに留学していたので、しばらく一緒に演奏していなかったが、音楽的な豊かさが別人のよう。前に何回か一緒に演奏した曲を今回やっているだけにその違いがよく分かるのだが、本人はあまり自覚がないようで、私がリハーサル中に「思い切りが良くなったね!」だの「音の響きが全然違う」だのと云ってもキョトンとしている。はっきり云って羨ましい(笑)。2年間、ヨーロッパの空気の中で音楽の勉強にどっぷり浸かって来た人とは対抗出来ないが、自分は半分でも成長していたのだろうか、と自問していた所に今日の大きな発見があったので、少しは救われました(笑)。

大切な時間

今晩はC一家とのディナー。

ブログにもたびたび登場のC家とは知り合って10年になるが、ついにC家もアメリカに引っ越す事になりました。とっても寂しい...。

生徒にはそれぞれ思い入れがあって、毎週30分なり一時間なりを過ごしていると本当に一人一人が自分の心の大きな部分を占めて行く。一対一で過ごす時間の上、毎週なので、ピアノに対しての思いだけでなく、感情的な浮き沈みや成長して行く過程が良く見える。

HちゃんもE君も学校の帰りにレッスンをしていた事もあり、レッスン前に一緒におやつを食べて色々な話をしてくれていました。Hちゃんが初めてジェットコースターに乗った時にどういうものか知らなかったから凄く怖かったと云う話から学校のダンスパーティの話まで、いつも素直でかわいいHちゃんの話を聞くとこっちまで幸せな気分に。そして、元気のない時や反抗期の時には心配したり...。E君はバスケの最新情報を教えてくれたり、レッスンが終わってから一緒にキャッチボールしたり。

C家はHちゃんとE君の二人がレッスンに来ていただけでなく、教会も一緒と云う事もあり、多い時は週に三〜四回も会っていた時期もあった。プライベートでも会う事が多かったので、本当にたくさんの時間を一緒に過ごしました。

pooh2_resize.jpgこれからも会う機会はきっとあると思うが、やはり生活の中での関係では無くなるので、今日最後に引っ張りだこのC家に揃って会えた事には本当に感謝。今晩のディナーは私にとっては本当に大切な時間でした。


Hちゃんがまだ小さい時にくれたプーさん。→
私が感激して「かわいい!」だの「嬉しい!」だのと感想だけ云って、「ありがとう!」というのを忘れていたら、Hちゃんが『何か頂いた時は「ありがとう」って云うんだよ』と教えてくれました(笑)。おかげで今では絶対云い忘れません(笑)。

凄い人

先日、初めてピアニストの野平一郎さんの演奏をコンサートで聴く機会がありました。
あまりの上手さに驚きました(笑)。

有名なのでお名前はよく聞いていたし、あらやる所で写真も拝見していたが、想像していたイメージとは全く違っていた。いつも拝見していた写真は結構色見のない冷たい感じのものだったのと、作曲家でもあるので理屈っぽい演奏なのかと思い込んでいたが、そのあまりの素晴らしさに大感動してしまった。

コンサートは前半がヴァイオリンとチェロとピアノのトリオにヴァイオリンとピアノのソナタ、そして後半は弦楽四重奏という室内楽のコンサート。実はヴァイオリンのHさんが一番の目的だったが、演奏が始まると野平さんの音しか聴こえなくなってしまった。

まず、驚いたのが調弦のために弾いたラの一音。あまりの美しい音にすでに演奏が始まる前に「凄い人かも!」と思わされてしまった。そして、弾き出すとこの直感に間違いはなかった。とにかく音が美しい。考えずに弾く音はもちろん、勢いに任せて音楽から飛び出てしまう音が一音もなかったように思う。そうかといって、おとなしい演奏では決してなく、内なる情熱を終止感じさせる流れがあった。作曲家だから当然といえば当然なのだが、構成も素晴らしく、曲を完全な形で見せられた感がある。音も間も、楽章間の譜めくりに至るまでもが本当に完成された音楽となっていた。

日本にこんなに凄い人がいるんだな〜と嬉しくなりました。自分の演奏も全然違う角度から見れるようになって、新たな発見が次から次へと出て来ていて、練習が楽しい。こんなにピアニストから刺激を受けたのは本当に久しぶり。今、とっても張り切ってピアノに向かっています。

プログラム

火曜日に秋のリサイタルの打ち合わせ。いつも大きくサポートして下さっている、Kさん&Kさんと3人でのランチ。皇居が目前に広がる素敵な場所での打ち合わせとなりました。

実は、今回のリサイタルは計画段階で色々な迷いが出て来てしまったので、中止する事も考えていたのだが、なかなか取れないはずだったホールが運良く押さえられたので、やる方向で今事を進めています。逆に迷いがあったために、色々と考えた末に自分の中で様々な事が整理できたので、今度のリサイタルは自分の中でも大きなけじめとなりそうです。

今回は自主企画となるため、チラシ/プログラム作成から人員集め、プロモーション方法等について打ち合わせ。そして、やはり一番メインはプロブラム。

コンサートをする時に結局一番大変なのはお客さん集めなので、プログラムはパッと見、親しみのわくものにする傾向が強い。春のヘレフォードのコンサートもそのようなリクエストで考えたプログラムでした。

今回のプログラムに関してはここ数週間なんとなくずっと考えて来ていたのだが、どうしても自分が一番しっくり来るプログラムは渋くて、あまり有名どころでない曲名が並んでしまっていた。なので、誰でも知っている曲目を2〜3入れたものも二案作って、合計三案を作ってみました。

プログラムのご相談をする時に、ポピュラーなものの入った二案を先にお見せしたのだが、最後に恐る恐る第3案をお見せした所、お二人とも声を上げて「これがいい!これがいい!」と急に盛り上がって下さったのには驚いた。自分が一番弾きたかったプログラムをこんなに応援して下さる方がいるという事は本当に幸せだと思う。

と云う事で、秋のリサイタルは結構渋いプログラムとなります(笑)。しかし、自分にとってはどれもが自分自身がとっても弾きたい曲だけでなく、思い入れのある曲ばかりとなりました。色々な迷いから始まった今回のリサイタルですが、本当に楽しみになってきました。自分を励まして下さって、そして自分の音楽を本当にサポートして下さっているKさん&Kさんに本当に感謝です。

仲間意識

%20Home%20Concert%20Flowers_resize.jpg日曜日に生徒達の発表会。発表会という言葉が嫌いなので、必ず「コンサート」と云う事にしている。発表会で自分の曲だけさっさと弾いて、他の人の演奏を聴かないと云うのはどういうものかといつも思っているので、毎回子供達にはピアノを弾くだけでなく、音楽を聴く場だと云う事を強調している。

今回は家でのコンサートで出演者は総勢15人。ピアノだけでなくヴァイオリンやフルート、そして友情出演での連弾やオーボエ演奏。メンバーは増えてはいるものの、あまり変わらない事もあり、仲間意識が芽生えているためにお互いの演奏や成長振りには子供ながら感心があるよう。Home%20Concert%20Flowers_resize.jpg終わった後に褒め合ったり,前回に他の子が弾いていた曲やどんな風に弾いたかを覚えている子さえもいる。生徒達の親も、他の子達の成長振りをわが子のように喜んでくれるので、本当に皆が大きな家族のよう。二時間近いコンサートだが、静かに最後まで一生懸命聴いてくれているのは凄い事だと思う。

ピアノを弾く楽しさだけでなく、音楽を聴く楽しみを本当に知って欲しい。それが,仲間であれば感心も持つだろうし、上手な演奏であれば感動したり、刺激にもなる。ピアノが上手になる事ももちろん目標だが、「音楽は身近なもの」そして「人生を楽しく豊かにしてくれるもの!」と云う風に子供達が自然に思えるようになったら本望です。

黒鍵の音

今日、一年近く振りにピアノの調律、調整をして頂きました。比較的新しいピアノなので、楽器がまだ落ち着いていない事もあり、頻繁に調律を入れたくないのが本音だが、あまりにひどく狂っていたので、生徒達に対しても申しわけない程になってしまっていた。

調整もして頂いて大満足だったが、気になる音が2、3。直して頂いても、尚も気にしていたら調律師の方に「黒鍵の音なんですよね」と云われ、「え〜っ?」と思わず笑ってしまった。

鍵盤は白黒別れてはいるが、ピアノの中を見れば分かるように弦やアクションは同じなので、このコメントにはびっくり。まさか、白鍵と黒鍵に違いがあるとは思わなかった。白鍵は長くて黒鍵は短いのだが、てこの支点が変わるために(少しは中で調整しているらしいが)白鍵と黒鍵とで音色が違って来るらしい。

気になっていた音は黒鍵だったが、詰まる感じの音色が気になっていた。しかし、この説明をされると全ての黒鍵の音が白鍵と比べると詰まった感じに聴こえて来てしまったから不思議。ここまでマニアックになってくると、過敏になり過ぎて何も弾けなくなってしまうので、程々にしないといけないとは思うが、こんなに長く付き合っているピアノなのに、まだまだ知らない事があるんだな〜、と今日の新たな発見に嬉しくなりました。

緩やかな時間

09-04-16_15-16_resize.jpgイギリス旅行に関しては書きたい事がまだまだあるが、日本に帰って来て、久しくなるので切り上げる事にして...。

帰って来てからは、生徒のレッスンや秋に予定しているリサイタルの準備、レコーディングのためのピアノ探しや伴奏のお仕事の練習や打ち合わせなどに忙しい毎日。色々なプロジェクトが同時進行で進んでいるが、現時点では下調べや事務的な作業が多いので、ピアノの練習時間を意識して取らないとあっという間に一日が終わってしまう。

イギリスにいる間に友人達に「今度この曲弾いて!」といわれた曲やいつかリサイタルに取り入れたい曲を今楽しみながらの練習。忙しいながらも、精神的にはつかの間の穏やか時間です。