神秘な存在
一週間振りのブログ。色々とあった一週間でしたが、やっとまた書く余裕が出て来ました。実は先週の土曜日の夜にブログを書いている最中にハプニングがあり...。なので、下記のブログも書き初めが「昨日ブログに書いた〜」でした(笑)。今日からまたいつものペースで書いていこうと思っています。
先週ブログに書いた節子・クロソフスカ・ド・ローラの随筆集「見る美 聞く美 思う美」から。節子さんが学生時代に使った教材のプリントから森田たまさんの随筆を抜粋して次の箇所を載せていらっしゃいました。
『・・・・・"育ての愛" - 子弟の愛情というものは、一つの神秘な存在である。それは、一人の先生と一人の個人的な交渉に過ぎないようでいて、やがてそれはひろく社会の中へ流れ出して行く愛情である。・・・・子弟の愛情は親子の愛情と一脈のつながりを持っている。だが親はわが子を社会へ送り出した後、断ち切れぬ肉親の絆に、望みをおく事ができるけれども、子弟の間に残るものは、ただ、目に見えぬ魂の継承と、ある場合、仕事の継承があるばかりである。まことにこの世の中で、子弟の愛情ほど厳しいものはなく、またそれほどに純粋なものはないといっても過言ではないだろう。』