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緊張の壁

Flowers%201_resize.jpg6月1日に生徒達のためのコンサートをしました。いわゆる「発表会」ですが、この発表会という言葉から来るイメージがどうにも嫌なので、敢えて使わないようにしています。自分の発表の場だけでなく、どのようなレベルにしろ、音楽を楽しむ場にしたいので、いつも「コンサート」といっています。

自分のピアノの生徒だけではなく、知人、友人のお子さんや一緒に演奏した音楽仲間のお弟子さん等、多様なコンサートになるように心掛けています。特に、小さい子供達には色々な楽器や音に親しんでもらいたいので、弾くだけでなく、聴く楽しみを知ってもらえたら、という願いがあります。今回はピアノの他に、ヴァイオリンとオーボエそして、口笛奏者(!)の演奏もありました。


Flowers%202_resize.jpgやはり、楽器というのは練習の積み重ねがなければなかなか弾けるようにはならないので、子供にとっては結構辛い所があるように思います。特に今の子供達は結果がすぐに出ないとどうしても、嫌になってあきらめてしまったり、イライラしたりしてしまうので、一曲仕上げるだけでも大変です。それでも、やはりコンサートがあると、目標と期限があるので、なんとなく形になってきます。
 
 今回は人前で弾くのが初めて、という子供達が結構多かったので、コンサートがどういうものか知らないがために、コンサート前にすごく頑張らなくてはいけない、という事が分からなかったようだが(笑)、面白い事に終わってから、俄然みんな練習するようになりました。Flowers%203_resize.jpgいつもそうだが、コンサートのあった次の週にレッスンに行くと,みんなとっても張り切っているので、準備が大変ながらも「コンサートやって良かったな〜」としみじみ思えるのです。

 子供ながらに緊張して、そしてそれでも頑張って弾いている姿は本当に素晴らしい。ピアノを習っている事を通して、緊張しても頑張って弾いた、という自信や満足感は必ず他の事にもつながっていっていると信じています。プレッシャーを掛けすぎるのは良くないが、子供達が自分の壁を突き破る場を提供するのもとても重要な事と思っています。コンサートいう、音楽を楽しむ場でそれが出来れば、本当に理想的です。

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