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内なる輝き

%E7%BE%8E_resize.jpg旅行で長いフライトになると、いつも叔母が「飛行機の中で読めるように」、と本を何冊かプレゼントしてくれます。人が選んでくれた本は、自分では思いも付かないものだったりするので色々と発見があり、とても楽しい。

 今回、ロンドンに行く際にも3冊プレゼントしてくれたが、その中の一冊が節子・クロフスカ・ド・ローラという方の「見る美 聞く美 思う美」というもの。今回の旅行には一冊しか持っていかなかったので、今この本を読んでいる次第です。私は字を読むのがとても遅く、一冊読むのにとてつもない時間がかかってしまうのだが、「美しく生きる」彼女なりの美学随筆集はとても興味深く、むさぼるように読んでいます。抜粋したい所がいっぱいあるが、全編を通して共通している事があるように思います。

「おもてなしの精神でもっとも大切な事は何でしょうか」という問いに「相手への思いやり、尊敬、そして愛情なのだと思います」と書かれている所があります。しかし、本をよんでいると、それは人に対してだけではなく、自分の周りの全てのものに対しての彼女の思いのような気がします。花や自然、衣食住、そして言葉や芸術や時間そのものに対してもそのような気持ちで彼女は全てのものに接しているのでは、と思わされました。

美しいというよりも、本当にその内なるものが輝いていらっしゃる方なのでは、と思っています。

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