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ロンドン色々:魅力

ロンドンに行く時の楽しみの一つが演劇を観る事です。必ず一回は劇場に行くようにしています。映画も大好きだが、目の前で人が凝縮した感情を露にするのを見るのはとても贅沢な事で、とても豊かな気分になります。

theatre%20Front_resize.jpg今回は「Speed-the-Plow(スピード・ザ・プラウ)」という劇を観てきました。オールド・ヴィックという由緒ある劇場でやっていましたが、映画「アメリカン・ビューティー」「シッピング・ニュース」で有名なケビン・スペーシー、と「フライ」「ジュラシック・パーク」で有名なジェフ・ゴールドブラムの共演という超豪華キャスト。実は今、ケビン・スペーシーはこのオールド・ヴィックの芸術監督を務めていて、年に何公演かに出演している。やはり、大人気なのでなかなかチケットが取れないのだが、今回はコンサートとリハーサルの予定が全部決まった時点で、すぐに劇場のチケットオフィスに電話したお陰で、最後の一枚(本当かな〜...笑)が取れました。

%E5%8A%87%E5%A0%B4_resize.jpgK.スペーシーは映画「ユージュアル・サスペクツ」以来の大ファンなのでとっても楽しみにしていました。最近行っていた劇は、あまり完売になっていないマイナーなものが多かったので、これだけ賑わっている劇場に行くのは久しぶり。始まる前から期待の大きさからか、興奮している雰囲気が劇場内にありました。

劇自体は最初すぐには入り込めず、コンサートをするために自分自身が自分の世界から抜け出せないせいなのかな、とも思ったが、劇が進むにつれ、どんどんと引き込まれていきました。最初の大げさな演出は、最後に持って行くためのものだったのだと、納得出来ました。

Speed%20the%20Plow_resize.jpg面白いと思ったのが、J.ゴールドブラムとK.スペーシーが舞台にいると、どうしてもJ.ゴールドブラムに目がいってしまっていた。確かにとても背が高くてスタイルがいいのだが、特に好きな俳優ではなかったので意外でした。K.スペーシーが大好きなので、彼しか見えて来ないのではないかと思っていたのですが...。しかし、舞台が終わって、お辞儀に出て来た時には、ハッとする程の魅力を放っていて、今度はJ.ゴールドブラムの方が全然かすんで見えてしまいました。これは俳優としてはどうなんだろうか、と考え込んでしまった。

音楽家としても、舞台で輝けるか、実生活で輝けるか...。両方で輝ければ一番ですが(笑)。

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