イギリス旅行記:Liz&Anne
Anne&Liz
今回のコンサートが可能だったのは、全てLizとLizのお母様Anneのお陰。二人にはお礼の云いようがない。Lizは大親友だが、本当に心から尊敬している人の一人。人生観や信仰心では見習うものが多く、自分の至らなさにハッとさせられる事が多い。
Anneもとても情熱的な人で、とっても上品ながら、テレビのスポーツ観戦で大声を上げて応援したり、結構きわどい冗談にも大笑いしたり、と本当に楽しい。今回は道を塞いでいたトラックの運転手にキレた話をしてくれて相当笑わせてもらいました。(英語でも「キレる(切れる)」という単語を使うのを知って面白かった。)
やはり信仰心が厚く、今回のコンサートでも教会でリハーサルをしていた時に、私のためではなく、私を産んでくれた母に感謝するためのロウソクを灯した、と聞いて本当に感動しました。信仰のレベルが全然違う...。
帰る駅のホームでお別れを云う時に、「友達のために、こんなにしてくれる人はなかなかいないよ。本当に有難う。」と云ったら、「誰だってするよ!」と云う答えが返って来た。誰だってしません(笑)。
自分の人生にこんなに人間的に素晴らしい二人がいる事を心から感謝している。自分もこういう人間になりたい...。
一日でこうも気分が違うものかと思う程に心が軽い。
Lizのお母様が気を使って下さって、カトリックの修道院の教会へ連れて行って下さる事になりました。いつもは正教会に一緒に行っていたし、宗派にこだわる方ではないのだが、新しい教会に行けるのはやはり楽しみ。建物や神父様のお話等、やはりそれぞれの教会でカラーが相当違う。この日は太陽がサンサンと照っていたので、まずは教会内に入った瞬間に感激。窓から射し込んで来る光の美しさに大感動。
本当に天国からの光が射しているようでした。お説教はあまりピンと来なかったが、皆で歌う聖歌のメロディーが何とも美しく、またまた感動。現代の聖歌だったが、みな心に響くもので、毎週こういう聖歌を歌っているのかと思ったら、つくづく羨ましくなった。なんで、こんなに音楽のセンスがいいんだろう...?
真っ青な空の下を車で帰って来て、家に着いたのが12時過ぎ。家には既に人がわんさか(笑)。Lizがコンサートのお手伝いをして下さった方達や聴きに来てくれた友人達を招いてランチ・パーティをひらいてくれました。総勢12人。年齢もまちまちだったが、約6畳程の部屋にみんなギュウギュウ詰めになりながら、わいわいと楽しみました。以前のブログで大人数で集まる場は苦手と書いた事があったが、この場では誰と話しても向き合って一生懸命に話してくれるので、本当に心から楽しかった。全てLizの手料理のランチもとっても美味しく、心もお腹も大満足。
午後5時頃に大体の人が帰宅。残った数人で散歩に行こうという事になった。ちょうどこの日に夏時間になったので日もまだ高く、とっても気持ちがいい。いつも「変な人がいるかもしれないから、遠くへはいかないで!」と云われた散歩コースの丘を初めて越えましたが、とってもきれいでした(笑)。心が許せる人達とこんなに美しい田園風景の中を散策できて、本当に幸せ。
夜はまた暖炉の前で、LizとLizのお母様、そしてアイルランドから来てくれたRobinと4人でゆっくりと。本当に静かな素敵な時間でした。話も一段落すると、ゲームをしようか、という話になって探偵ものの「Cluedo」というボードゲームをする事に。メモ用紙が配られる程に頭を使うゲームだが、夜も遅いし、3時間しか寝ていない脳には相当厳しいものが...(笑)。結局、3回ともRobinが勝ったが、ゲームをするまではとっても穏やかそうな性格だった彼の相当負けず嫌いな面が見れたのが面白かった(笑)。
コンサートのプレッシャーから解放されて、気分は晴れ晴れ!打ち上げはLizの家でインド料理の出前。オーストラリアから予定を合わせて来てくれた友人のTやアイルランドから来てくれてRobin含め数人で打ち上げ。コンサート前はほとんど食べていないので、凄い勢いで皆とわいわいと食べました。
夜中過ぎに殆どの人が帰ったり、寝たり。友人のTだけが残って、二人で暖炉の前で延々と音楽談義。コンサート内容の事だけなく、コンサートまでの準備や曲の作り上げ方等を朝の4時まで語っていました。この時に話した事が色々と後々になって考えさせられる事になったのだが...。
いよいよコンサート。
時のはにかみ方が全く同じで、フラッシュバックのように3年前に戻ったようでした(笑)。
3月28日(土曜日)
しかし、これも不思議な事になんの理由もなく、5時にはすーっと気持ちも落ち着いて、心が急に静かに。不安感もすっかり消え、緊張感は残っていながらもコンサートに向かう心の準備は万端といった感じです。
前日に自分の精神的な引きこもり状態を反省して、出来るだけ外に出るように努めてみました。午前中の練習が終わって30分、午後の練習も終わってから30分は散歩。
今回は結局毎回一人で行っていましたが、一番最初に一人で散歩に行くと行った時にLizが「あまり遠くに行かないでね。変な人がいるかもしれないから。」と云うので、殆ど家の近辺で人を見掛ける事がなかったので意外に思い、「具体的に変な人がいるの?」と訊いたら「うん、一人いる」と云う返事。急に少し不安になってしまったが、めげずに行く事に。「杖、持って行く?」と云われ、「なんで?」と訪ねたら、「追い払えるように。」という返事。全然安心感が得られない...。なので、本当は1時間くらい掛けて遠くまで行きたい所を30分くらいにとどめていました。 Lizに毎回「転ぶのは禁止だよ」と見送られながら(笑)。
3月24日(木曜日)
教会でのリハーサルも無事に終わって、少し心に余裕が。
コンサートのお手伝いをして下さるGillのご招待でWoebleyの村までディナーに。Woebleyはとても小さな村なのに、招待されたレストラン「Jules」というのが相当グルメな所。前菜、メイン、デザートそれぞれに20種類近くの選択肢があるので、メニューを見ているだけでも楽しい。おまけに日替わりという所が凄い。ヘレフォードに来る時の大きな楽しみの一つです。
ヘレフォードでの一番最初のコンサートでは一番前の席に二人で陣取っていて、終止厳しそうな顔をしていた印象があったのだが、今回会った時に「あの最初のコンサート、とっても素敵だった!」と云って下さったので何年か前の事ながら、ほっとしました(笑)。今回はコンサートが土曜日という事もあり、コンサートには来れない事が分かっていたが、店内にはリサイタルのチラシを貼って下さっていました。応援してくれていて、本当に嬉しい。
3月23日(月)ヘレフォードへ。
友人の家は丘の上にぽつんと建っているので、近くには家が3軒程ある他は見渡す限り平原が広がっている。本当に世間から隔離された状態なので、私にとってはコンサートまでの最後の数日間を過ごすには打ってつけの場所(笑)。
少し休憩をしてすぐに大親友のDavidに会いに。彼に予約してもらっていた、ヘレフォードまでの電車のチケットを受け取るために約束をしたのだが、ロンドンに着いてすぐに友人に会えるのはとっても嬉しい。コンサート前はほとんど誰とも連絡を取らないので、彼と会うのは本当に例外中の例外。一時間程のディナーだったが、リサイタルのプレッシャーで重くなっている心が少しだけ軽くなりました。(軽くなり過ぎてもいけないのでそのバランスが難しい。笑)
3月22日
午後はいつも練習しに行っているHolland Park (ホランド・パーク)にあるLizの家へ。
やっと時差も直り、日本の時間帯で生活出来るようになって来ました(笑)。
桜が満開のイギリスから桜が満開の鎌倉に帰って来ました。