アメリカ旅行記:ヴァージニア(12/29)
親友のE家族との滞在中は観光というものは全然せずにずっと話し通しだったような気がします(笑)。
しかし、EとEのお母様Nがピアノを聴きたいというので、Nがいつも行っている教会を特別に開けて頂いてピアノを弾かせて頂く事になりました。(実はEは子供の時以来、私のピアノを聴いた事がなかった。)
Eは小さい頃バレエをやっていて、一緒にいつか何か舞台で出来たらいいね、なんて子供の時は云っていましたが...。
教会のピアノは聞いた事もない名前のものでしたが、驚いた事にとても良い音ですんなりと音に入り込む事が出来ました。(ひどいピアノだと慣れるのに30分くらいはかかってしまうのだが。)15分くらいスケールやバッハで指ならしをしてから、本当に20分程の小さなコンサート。クリスマスの雰囲気の教会の中で、親友が親子三代でちょこんと並んで三人で静かに聴いてくれていました。どんなに親しい人でも演奏となったら緊張する私ですが、この時は本当に珍しく心が穏やかでした。太陽の光もサンサンと教会内に降り注いでいて、とっても素敵な時間となりました。
ワシントンから南にさらに下がってヴァージニアへ。
ワシントンの地下鉄。ニューヨークに比べて利用者も少ないせいか,随分ときれいで居心地がいい。



また、最上階の建築経過の展示には教会に取り付けてある色々なガーゴイルの彫刻の見本が飾ってありました。昔もそうだったと思うのだが、ユーモアのセンスが光る。近代的な要素を含んだ、カメラを持ったものやガスマスクしたもの、そしてダースベーダまであるようです。(残念ながらダースベーダの見本はありませんでした。)
ワシントンでは時間が限られていたのだが、一カ所だけ観光に。9.11の追悼ミサや国葬等にも使われるNational Cathedralに行きました。
イタリアを初めとするヨーロッパの職人を大量に呼び寄せたらしいが、彫り物に至るまでの細部も本当に素晴らしい。面白いのはヨーロッパの教会と比べて、この教会は同じような建築物なのにとにかく新しい(笑)。歩き回っていても壁や柱、床の石の新しさ、きれいさに不思議な感じがしました。
ステンドガラスはとても近代的なデザインでしたがどれも色のセンスが洗練されていて見とれてしまいます。珍しい物ではアポロが持って帰って来た月の石を真ん中にはめ込んだ「Moon Window」(左下の写真)というのもありました。オルガンもとてつもなく立派でしたが、定期的にコンサートもあるそう。


マンハッタンに落ち着いて何日かいる事が出来たので、生活のリズムみたいなもの出来てきました。手頃で快適な練習スタジオも見付かったので、朝から午後に掛けては数時間練習。気分もすっきりして午後は観光なり人に会うなりして、日本では出来ない事を満喫していました。飛行機に乗ってしか会えない人がいるというのはなかなか辛い事ではあるが、だからこそ一緒に過ごす時間が本当に大切に思えて、一瞬一瞬の密度が濃い。
いつも何となく、「あの自信満々のまま自分が育ったら、もっと強いピアニストになっていたかな〜」と思ったりしていたので、今回の発見は自分にとってはとても大きな事でした。あの自信喪失の経験があったからこそ、人の気持ちを考えたり、感じたり出来るようになったのだと思うし、音楽家に最も重要な要素だと思っています。
ニューヨークにいくつか好きな建物があるが、その一つがグランド・セントラル・ステーション。NYに行くと電車に乗る事が多いので、この駅には毎回来ているように思うが毎回感動します。メインフロアーのダイナミックさは本当に素晴らしい。石が全て白っぽいので(大理石?)とても明るい感じが大好きです。大きな窓と高い天井は圧巻。見とれてしまいます。こんなにも楽しみで行く駅も珍しい(笑)。


12月25日、クリスマス。
最初の予定では2時頃に集まり、4時くらいに食事をして7時過ぎに解散という風に聞いていたので、お昼を食べず、帰りの電車の時間も7時台,8時台を調べて行っていた。しかし、5時になっても食事をする気配が全く無く...。結局皆でテーブルに座ったのは7時過ぎ!大人数なので、なかなか食事も終わる気配もなく段々と帰りの事が心配になって来た。
そんなイメージがあったので、ニューヨークに帰る電車、そしてそこから乗る地下鉄も夜中になってから一人で乗るのは旅慣れているとはいえ、心配に...。
アメリカ自然史博物館は小さい頃にニューヨークにまだ住んでいた時に何回も来ていた事を覚えています。今回は大人になってから初めて訪れたのだが、展示の仕方が素晴らしく、大人でも相当楽しめる。
動物の生態や恐竜の化石の展示がダイナミックで迫力満天。子供の頃はあまりにもそれがリアルで恐竜の化石が今にもみんな動き出して襲って来るのではないかと、急にとてつもない恐怖感に襲われた時があって、着いたばかりというのに「帰りたい,帰りたい!」とせがんだのを今でも覚えている。それが、後に「ナイトミュージアム」の映画で映像となって実現した時には「アイデアを盗まれた!」と思いました(笑)。


12月24日、クリスマスイブ。ニューヨークを満喫出来た一日となりました。
大満足で帰って来て,少し一休憩。クリスマスイブなので、夜中のミサにその後行きました。近くに歩いて行ける教会を見付けたので、最初は一人でも行くつもりだったが、Aが一緒に行きたいと云ってくれたので、私としては嬉しい限り。11時30前に着くように出掛けました。教会はもうすでに人がいっぱい。かろうじて座る席を確保出来ましたが、あと10分遅かったらきっと立つ事になっていたように思います。それほどにたくさんの人達が来ていました。クリスマスの音楽が30分程演奏された後にクリスマスの御ミサ。お説教も素晴らしく、
前回のブログに書いた教会。アッパー・ウエストサイドにあって実はいつも練習させて頂いていた友人宅の数軒隣だった事が判明。この教会に立ち寄ってお祈りした事もあってびっくりしました(笑)。
そして、奥には寝泊まり出来る施設も完備。そこの壁画に大感激。今は亡きポップ・アーティストのキース・ヘリングの絵が!!!最初はデザインに沿った既成のものを誰かが模写したのかと思いきや、キース・ヘリングが直々に書いたものだそうで、日本からもわざわざ見に来る人がいるらしい(笑)。なぜキース・ヘリングがここの壁に絵を描く事になったの?と訊いたら、ここの教会の信者さんだったらしい。さすがニューヨーク...。
デトロイトからニューヨークに帰って来て、やっと一段落。一週目にフィラデルフィアにも行くはずだったので何となく落ち着かない一週間だったが,デトロイトも無事に行けたので、これから少しはニューヨークでのんびり出来る日程。