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街の優しさ

%E5%87%BA%E7%99%BA_resize.jpgついにこの日が来てしまった...。

鎌倉での生活の中で一番密接に関わっていたC家。一足先にお父様のDと息子のE君がニューヨークに行っていたが、今日はついにお母様のHさんと娘のHちゃんが飛び立つ日でした。

もうここ数ヶ月覚悟していたので、心の準備は出来ている自信はあったのに...。

朝はやはり大船駅でお見送り。成田まで行こうと思っていたが、「あまりにも寂しすぎるから...」と云われ、成田エキスプレスに乗るホームまで。今回のお見送りは女性が多かったせいか、涙涙のお別れに。

朝の早い電車だったので、その後の一日はいつものように練習したり、ジムに行ったり。
練習の時はさすがに音楽に集中しているせいかあまり気になっていなかったが、ふと気付くと思いはHさん達に。ジムでラテンのステップを踏みながらふと、「今日、ハッピーデリ(Cさんがいつも行っていたお惣菜屋さん)に行ったら会えるかな〜」なんて思うと「もういないんだよ!」と自分に言い聞かせて...。なのに、また1時間後くらいに自転車に乗りながら「紀伊国屋(C家の家の近く)に行ったら、いるかな〜」なんてまた思って、「だから、いないんだって!」とまた言い聞かせて。またC家と同じ車を見ると「あっ、Cさんかも!」なんてぬか喜びしたり...。一日中自分の感情に振り回されっぱなし。

恋人でもないのに、こんなにも自分の心の大きな部分を占めていたんだと、つくづく実感。やはり、家族4人全員というのがきつかった。家族のそれぞれ一人一人にとっても愛着があったので、生活の中での喪失感はとてつもなく大きい。

よく歌詞で「街が色あせて見えた」なんて歌っているが、本当に自転車でいつも走っている町並みが全然変わって見えていた。私には「色あせた」というより「街の優しさ」が消えてしまったよう...。

結局、寂しさまぎれに「ハッピーデリ」に行ってお惣菜を買って、Hちゃん達が無事にニューヨークに着くようにお祈りしながら食べました(笑)。

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