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「私」

%E8%A6%9A%E5%9C%92%E5%AF%BA_resize.jpg色々な事で忙しくしているせいで統一感のない生活が続いている。
12月には生徒達のコンサート、福祉施設での子供とお母さん達のためのクリスマス・コンサートがあったり、来年のリサイタルのための練習も本格化しているので何となく頭の中がごちゃごちゃしている。

そんな中、昨日は近くのお寺、覚園寺(かくおんじ)さんまで。住職さんが昔からのお知り合いという事もあり、今回面白いイベントにお誘い下さいました。

10年程前から顔と漢字が彫られたお守りを関係のある明王院さんというお寺で売るようになったのだそうだが、今回は10周年という事でその種類も大幅に増えて、500種のお守りの展示会となっています。作家のMさんもそこで作業していらっしゃるので、お話しする事もできます。
お守りは自分で選んでもいいし、おみくじのように引く事も出来ます。私はもちろんおみくじのように引きました(笑)。今の自分にとって必要な一文字を頂けるようにお祈りしてから。。。

頂いた漢字は「序」。意味は「はじまり」に関連するものが多く、今一つピンと来なかったのだが、Mさんが漢和辞典で調べて下さると、漢字の成り立ちは「まだれ」が部屋、囲いを表し、「予」は音を表すそう。音とつながったのはやはり嬉しい。顔が結構しかめっ面なのが気になるが...。「はじまり」という意味があるから、まだまだ厳しい道が控えているという事だろうか(笑)。

色々な顔のお守りを見ていて私が一番気に入ったのは「私」というものでした。顔が二つ並んでくっついていてその両方の顔がとっても嬉しそうでかわいい。森本さんに「どうして顔が二つなんですか?」とお訊きしたら『あれは「私が二人いる」とか「二重人格」という意味ではなく、どこどこ(どこか忘れてしまった...)の言葉で「私」というのは「イン・ラケジ」と表現するのだけど、これは「あなたの中に私がいる。私の中にあなたがいる。全ての人の中に私とあなたが存在している。だから私たちはみんな一緒」という意味があるんだそう。これを初めて聞いて感動した日に彫ったんです』と教えて下さいました。なんて素敵な文化なんでしょう。どこの言葉だったか今度また聞いておかなくては(笑)!

それにしても、この覚園寺さんに来て、頭がすっきり。自然の美しさと静けさにすっかり癒されました。忙しい時にこそこういう時間を持ちたいものです。なかなか難しいけど...(笑)。

追記;いつも終了間近で申しわけないが、このお守りの展示会は11月30日までです。
興味のある方はぜひ!覚園寺さんの紅葉もとってもきれいです!
企画サイト:千の人,千の思い

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