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2011年夏:フランスでのコンサート

コンサート準備に追われてなかなかブログが書けないでいたが、少し一段落したので夏の旅の事を少し書いていこうと思っています。

今年の夏はイギリスとフランスへ。イギリスはロンドンをベースにして友人達にあったり、コンサートや演劇を観に行ったり。大好きな国で大好きな人達にいっぱい会って来て、本当に心満たされる時間を過ごして来ました。

しかし、今回の旅の一番の目的はフランスでのコンサートでした。フランスに行くのは実に14年ぶり!今まではイタリアが好きでイタリアばかりに目が行っていたが、今回は本当にフランスの良さを発見する旅となりました。

Chateau_resize.jpgコンサートはボジョレー地域のワイン・カントリーのシャトーで。本当に全てが美しい。ぶどう畑も空も、周りの自然も建物も本当にうっとりしてしまいます。こんなに周りが美しいと何だか、コンサート前の緊張も和らいでしまったような感じでした。今回のコンサートは弦楽四重奏とのコンサート。前半がベートーベンの弦楽四重奏曲、そしてピアノ・ソロ。後半がエルガーのピアノ五重奏曲。さすがにピアノのソロ曲はプレッシャーも責任もあるので相当気が張っていたが、後半の五重奏曲は楽しみの方が大きくて本当に楽しめました。

このエルガーのピアノ五重奏曲。日本ではなかなか演奏されないがイギリスでは結構有名でファンが多い。今回この曲を演奏する事になったのも、シャトーのオーナー(イギリス人)の一番好きな曲だそうでリクエストがあったらしい。私も今回弾く事になったので初めて聴いたのだが、最初に聴いた時に一聴き惚れでした。結構弾きにくかったりして練習も大変だったが、それでもロンドンに行くまでの2ヶ月、この曲をカルテットと一緒に弾けるのかと思うだけでワクワクしていた。ピアノ五重奏というのも初めてだったので、それも楽しみの原因の一つだったように思うが、とにかく準備期間をこんなにも楽しく過ごせたのは珍しい。

日本から最初にロンドンに飛んで、そこでカルテットとリハーサルをする予定になっていたが、ロンドンにいる間に今回一緒に弾くカルテットのコンサートがあり、聴きに行きました。20年も一緒に弾いているカルテットなのでその音の混ざり具合にまず大感激。4人が合わせて弾いているというよりも、一つの音楽を4人で作っている、という正にカルテットの理想的姿を見せてくれていました。一体感が凄い。「こんなに素晴らしいカルテットと一緒に弾くのか〜...」と最初はちょっと怖じ気づいてしまったが、そのうちに気持ちも切り替わって、またと〜っても楽しみになって来ました。

続く。。。

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