チョコレート
コンサートの企画から携わり、まだ経験の浅い音楽家達とコンサートを作り上げていく仕事をしている友人から聞いた話。
大学出たてのピアニストさんがあまりに自己陶酔しきった演奏だったので、「チョコレートを美味しく食べている自分を見せたいの?それとも、美味しいチョコレートを差し出して、お客さんに食べてもらいたいの?」という質問をしたそう。上手い例えだな〜と思って聞いていた。
私はここ数年、なかなか上手く自分を表現出来なくなってしまい、昨年までの多くのコンサートが結構苦しかった。親しい人に「弾いている本人が楽しそうでなければ、こちらも楽しめない」とまで云われ、本当に悲しかった。自分としてはわざわざそんな苦しい思いをしたいわけではなかったのだが、目指していたものに、どうしても辿り着けなくて、結果として苦しくなってしまっていたのだ。ましてや、自分だけ「美味しいチョコレートを食べている」ような演奏は絶対したくなかった。
今は本当に色々な事が見えて来て、目標はチョコレートを食べている人でもなく、チョコレートを御馳走する人でもなく、「チョコレート」になる事。出来れば、純度の高いビターがいいかな(笑)。(でも、ビターチョコの方がミルクチョコより砂糖は多いらしい...。)
そして人の好みはそれぞれ。あんこが好きな人もいれば、お煎餅がいい人もいる。人によって美味しいと感じるものや食べたいものは違うだろうけど、今は自分は「チョコレート」と信じて練習に励んでます。
今日、練習中に手を見たら、親指と人差し指の間に新しい筋肉を発見!
先日、一年以上前にしたレコーディングの音源調整をするために、レコーでイングをして下さった録音技師さんに会いに行ってきました。
私の生徒さんのダウン症のMちゃんは今回「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜空の星を」を弾きました。クラシックの曲も弾いているのだが、今回はMちゃんの希望でこの2曲。リハーサルで弾き終わった時に、跳ねるようにしてステージ横に入って、その後も笑いが止まらないので、「そんなに楽しかったの?」と訊いたら「緊張しているの。」という答え。緊張って色々な形があるけれど、周りを和ませるこの緊張は羨ましいな、と思う。(以前にお母様からMちゃんは今までの一生に、一度も怒った事がないと聞いてびっくりした事がある。なので、それ以来、何かキレそうなときはMちゃんの顔を思い出して、ぐっとこらえるようにしています。。。笑)
先日、友人のMちゃんとお互いのコンサートで弾くプログラムの弾き合いをしました。今度のコンサートは自分も相当気合いが入っているので、夏休みに入る前から、売れっ子で超忙しいMちゃんに日にちを取ってもらっていました。
帰って来てからも、そのチェリストさんの音楽的な深さを思ったり、考えたりしながら自分の音楽追求を続けて、そして、音楽家ではないけど、自分の世界を確立している人との出逢いややりとりを通して、本当にここ数週間色々な要素が集結して、自分の中で確信が持てるものが出て来た気がしていました。
美しい...。
夏休み旅行の事、まだまだ書きたい事がいっぱいあるのだが、もう9月なので、今日が最後(笑)。
ニューヨークではずっと従妹達のところに滞在していたのだが、お誕生日の夜は予約が何ヶ月か待ちのBlue Hillという素敵なレストランに招待してくれました。ニューヨークに行く前に既に予約を取っていてくれたそう。本当に感謝。食事も雰囲気も全てが素敵だったけど、やはり何と云ってもお祝いしてくれるその気持ちが嬉しい。従妹とは全然タイプが違うし、感じ方や考え方とかも随分違うのだが、それがまた面白くて視野が広がったり、物事を違う角度から見れたりして本当につくづく楽しい。
私がまだ十代の頃にあるプロジェクトで日本に来て、うちに滞在したカメラマンさん。いつもタイミングがなかなか合わなくて、この30年間でその後に会えたのは今回を含めて2回。実に15年に一回くらいの割合でしか会えていない(笑)。それでも、何かとても深い所でつながっている気がします。
やはりカメラを持っていて、何かを見付けると興奮して写真を撮っていた。本当に少年のように駆け寄って、急に生き生きしだすから驚いた。80歳を超えても、自分が一生仕事にして来た事にワクワク出来るって云うのは本当に素晴らしい。
子供達も無理矢理見せられている感が無く、自分の興味のあるものの前に行くと、本当に興味津々で見入っていました。