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手応え

ずっとアメリカ旅行のブログを書いて来たが、実生活は10月のコンサートに向けて猛練習中。この1年半程の修行の成果がどれ位、出てくれるのか...。

%E5%BC%BE%E3%81%8D%E5%90%88%E3%81%84Rachmaninoff_resize.jpg先日、友人のMちゃんとお互いのコンサートで弾くプログラムの弾き合いをしました。今度のコンサートは自分も相当気合いが入っているので、夏休みに入る前から、売れっ子で超忙しいMちゃんに日にちを取ってもらっていました。

Mちゃんは「展覧会の絵」とラヴェルの「ラ・ヴァルス(ソロ版)」の超大プログラム。展覧会の絵も大変なのだが、「ラ・ヴァルス」は2台ピアノでやっても大変なのにソロなんて凄過ぎ!!!いつも、感心しちゃうのだが、とにかく完成度が高く、どこまで自分が自分を引き上げないといけないかを見せて来るので、本当に刺激になります。今回は完成度だけでなく、音楽も深みも増していて、一観客として本当に楽しませてもらいました。

一方の私だが。。。
実に修行していただけあって、もう幻なのではないかと思っていた、私にとっての音楽の本質が確かにそこにあるように実感出来ました。しかし、演奏としてはあまりにボロボロで落ち込む/呆れるより、笑ってしまう程だったので、あと一ヶ月はとにかく完成度をあげる事にも気を向けないとと思っています。

4月のイギリスでのコンサートの後に色々な人から「演奏が随分変わった」「今までで一番楽しめた」とかかなりいいコメントをたくさん頂いたのだが、一緒に演奏したチェリストさんがあまりに素晴らしかったので、彼のお陰で音楽レブルが相当引き上げられていたように感じていた私としては、あまり自分の音楽がそこまで良くなっていたとはまだ思えなかった。
しかし、それでも確かに自分の中でこの一年で色々と変わった事は多く、さらに一緒に演奏したチェリストさんのお陰で次のレベルにまで引き上げてもらったような気はしました。

Midori%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E5%BC%BE%E3%81%8D%E5%90%88%E3%81%84_resize.jpg帰って来てからも、そのチェリストさんの音楽的な深さを思ったり、考えたりしながら自分の音楽追求を続けて、そして、音楽家ではないけど、自分の世界を確立している人との出逢いややりとりを通して、本当にここ数週間色々な要素が集結して、自分の中で確信が持てるものが出て来た気がしていました。

でも、勘違いも多い私なので今回はあまり喜び過ぎないように、ひかえ〜めにしていたのだが、今回の弾き合いで久しぶりに聴いてくれたMちゃんの反応も良かったので、あとはとにかくコンサートまで気を引き締めて、ここで満足しないで最後まで諦めずに完成度を上げて練習しなくてはと思っています。

10月16日、12:30からセントレ・ホールでの30分のランチタイム・コンサートですが興味のある方はぜひいらして下さい!

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