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年末だけど

Christmas%20cards%2014_resize.jpgクリスマスに追われていると思ったら今度はお正月の準備でバタバタの毎日。
ハプニングのあったコンサートを引きずって、なかなか気持ちの切り替えが出来ない中、それも忙しい合間を縫っての練習はしばらくあまりいいものではなかったが、ここ数日やっと意思を持ってピアノに向かうようにしていたら、思いがけないところから大きな閃きがありました。

毎日長時間ピアノに向かっていると実際のピアノの音は慣れ過ぎて聴かなく(聴けなく?)なっているのかもしれない。それがここ最近、忙し過ぎるのと、なかなかやる気が出ないので、練習時間が極端に少なくなっていたのだが、ある時久しぶりに大きな曲を練習し出したら、自分の音がうるさい、というか、あまりにも大きすぎると感じたのだ。バリバリ弾いている時期ではないので筋肉もマックスではないし、いつもよりは音は出ていなかったのだと思うが、耳が逆に慣れではない「本当の音」を聞いたように感じました。そこから色々と考えも発展して、音もそうだけど、音楽の大きさというのが「先ず」存在していて、それに自分を合わせていけばいいだけの事ではないのかと、思えるようになりました。いつの日からか、「音楽の大きさは自分次第」と思い込んじゃっていたのだが、音楽は作るものではなく、在るべきもの、という自分の信念とも相反していたし、そもそも自分で何かをしようとすればする程、どんどんと音楽がぎこちないものになっていくのが本当に悩みでした。やっと、そのぎこちなさや音楽的な不自然さから抜け出す答えを見付けたような気がします。

今年は本当に映画でも小説でも「そんなのあり得ないよ」というようなハプニング続きで、精神的にも心情的にもやけに振り回された一年だったけど、こんな年末の忙しない時期に、思いがけずまた大きな発見が今年最後にあったのは嬉しい。音楽の道は大変だけど、他では得られない喜びも多いし、大きい。本当にこの一年も音楽に携われた事、ピアノを弾いていられる事に感謝です。

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