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キャッチボール

最近、音楽とは関係ないブログばかりになってしまっている気がするが。。。

%E6%9D%B1%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93_resize.jpg未だにとても興味を持っていて、ブログも楽しみしている東田直樹さんだが、「あるがままに自閉症です」という本は本当に目からうろこの事だけでなく、妙に納得する事も多くあり、とても興味深かった。東田さんのブログを読むと自分にも思い当たる事が多々あるのだが、「あるがままに自閉症です」の中で妙に共感しながら、笑ってしまったのが「キャッチボール」について書いたものでした。「小学校低学年の頃は、ボールを取ったり投げたりする意味が分からなかった」と書いてあり、私もいつも思っていた事でした。「僕は、キャッチボールをしている間も、転がっているボールの上に腰掛けては休みました。芝生の上にあるボールはソフトボールなのにそれが大きな石に見えたからです」と云う発想は無かったが(笑)、キャッチボールっていつも不思議なものだな〜と思っていました。あれはスポーツというよりも何かコミュニケーションの手段のような気がする。うちに来ていた生徒さんとレッスンの後に時々一緒にキャッチボールをする事があったのだが、意味もなく楽しく、いつもほのぼのとした気持ちになっていたのを思い出します。

外国だとあまりのんびりとしたキャッチボール風景というのは見る事がなく、子供のピッチングをお父さん/お母さんが特訓というような本気モードが多いので、結構子供は楽しいというよりも必死。日本のキャッチボールはいい文化だな〜と思う。

そう云えば、昨年の秋頃だったと思うが、東田さんのトークイベントがあり、本当に色々な意味で感動しました。昨日のブログで書いた超敏速なトークとは正反対に、一つ一つの言葉、一つ一つの文字を話すのが彼にとっては容易なことではなく、全身全霊で一生懸命に話そうとするその姿だけでも感動してしまいました。そして、色々な自閉症のケースがあると思うが、自閉症だからといって知恵遅れと思いがちなのがいかに大きな誤解かを解いて頂きました。質疑応答があり、会場の方が結構長い質問をしている間も東田さんは歩き回ったり、自分で関係の無い言葉を発したりしていらしたのだが、答えるときになると的確な素晴らしい答えが返って来るのには本当に驚いた。本の中でこの事も説明してくれていますが、自分で話しながら(それも全然違う事に気を取られているとしか思えないようなのに)人の質問を聞いて考えて答えるなんて聖徳太子みたい。感受性も凄いのだが、頭脳もかなりずば抜けているのだと思う。

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