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長野でのリサイタル Ⅰ

書きたいことがいっぱいあるのに、なかなか書く時間がない。。。
とっても久し振りのブログです。

先月、久し振りに日本でのリサイタルがありました。
昨年から話が出始めていたこのコンサート。以前からいつも音楽的にサポートしてくださっていている方のお祝いの会の始めに、「1〜2曲弾きましょう」、というのがどんどんと大きくなり、最終的には長野での1時間半弱のトーク付きのコンサートになりました。ゲーテの有名な言葉が思い出されるのだが、一人、二人の思いから始まったものが、あらゆる事や人のご厚意により、その思いが広がり、大きなものに発展していったのを本当に目の当たりにしました。そして、演奏する側にとってこんなにも最初から最後まであらゆることが上手くスムースに運んだコンサートも珍しい。本当に感謝でした。

長野の竹風堂さんという和菓子屋さん内にあるホール。去年の秋に下見に行きましたが、木と和紙に統一されているこだわりの内装で、入った瞬間に人を包み込むような温かみがありました。ピアノも小さいながらも、ホールにはぴったりの大きさで、ピアノとホールの音響的な相性も抜群。こんなにも弾いている人にとって弾きやすい音響はなかなか珍しい。天井が弧を描いているのと、床の木がイギリスから輸入したという硬い木らしいのだが、それにしてもこんなにいい音響になるのは奇跡に近い(笑)。音響だけはどんなに計算しても、建物が出来てみないと分からないという話をさんざん聞かされているので、このホールはかなりラッキーだったと思う。

長野にはコンサート前日から入り、リハーサル。ホールでのリハーサルは寒いことが多いので、長時間になっても大丈夫なようにホカロンやレッグウォーマー、暖かい飲み物などあらゆるものを用意して行ったのだが、着いたら、ホールはとても暖かくなっていて、超快適。トーク用のマイクもすぐに使えるように準備してくださっていて、何のストレスもなくリハーサルをすることが出来ました。階下には甘味屋さんの喫茶もあり、そこで休憩に栗あんみつを。甘い物好きの私としては、美味しいものでまた元気になって、さらに張り切って練習することが出来ました。5時間近いリハーサルでしたが、とても充実した清々しい気持ちでホテルに帰って来ました。

翌日は朝、8時過ぎにまたホールで練習。そして、調律。ピアノは前回下見に来た時にも思ったのだが、私の好きな調律だったので、ほとんど注文をすることもなく調律師さんにお任せ。なぜに前回も今回も調律がこんなにもいいのかしらと思ったのだが、調律師さんに聞いてみたら、一年に30回近く調律しているそう!これにはかなりびっくり。(家のピアノの調律は通常年に2回!)本当にいつも良い状態にしてくれていること(愛されていること)をピアノが喜んでいて、それに応えてくれているんだろうな、と思いました。

ホテルに戻り、少し休んで、そして、午後、いよいよ本番。
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