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あまりに久し振り!

あまりに久し振りのブログに自分でもびっくりです。最後に書いたのが4月だったとは。
書きたい事はいつもあるし、書こうとも思ったりもするのだが、それよりも、書く事を阻止していた力が大きく働いていたような気がします。ちょっと、今気持ちがまた切り替わったという事でしょうか。。。

その気持ちの変化を書き出そうとすると、考え込み過ぎてアップ出来ないブログになってしまうので、少し軽くサラッと書けるものから再開です(笑)。

IMG_1019_resize.jpg夏にイギリスのウェールズでコンサートをする機会がありました。以前にフランスで一緒に演奏させて頂いたブリッジ・カルテットとの再共演。8月に一週間程の室内楽の夏期講習があり、コーチングとコンサートをするために行ってきました。Gregynog(グレギノグ)という歴史ある場所での一週間。最初のオリエンテーションで私があてがわれた部屋にゴーストが出ると云われ、すぐに部屋を換えてもらったけれど、広大なガーデンや森があるのに虫も鳥も鳴いていないし、トイレが部屋にないので、夜中にトイレまでのなが〜い廊下を歩かなくてはいけないのだけど、まるで映画《シャイニング》の一シーンのようで、かなり怖かったです(笑)。

Bridge%20concert_resize.jpgそれでも、建物内には4台のグランドピアノ、300人は収容出来るホールやライブラリーがあり、音楽的にも文化的にも本当に充実した時間を過ごせました。毎晩、30分程のコンサートがあり、そのうちの2つに私も参加。一番の目玉はシューマンの五重奏曲。35分の大曲で、ブリッジ・カルテットにとっても私にとっても初めての曲。ウェールズに行く直前にロンドンでもリハーサルをし、ウェールズでも二回リハーサル。ブリッジ・カルテットは20年近く一緒に演奏しているもの同士なので信頼関係が出来ているが、その中に私も入れてもらえるのは本当に光栄。本番の演奏でもその信頼関係が生きて、安全路線に逃げ込む事なく、皆が思いっきりよく弾いていたので、かなりはじけた演奏になった気がします。シューマンには珍しく、音が意外と少ないのにエンターテインメント性の高い曲なので、聴衆も盛り上がって、かなりお得感がありました(笑)。ブリッジ・カルテットと弾くのは本当に楽しく、私にとっては本当にいいコンサートでした。

ブログは久し振りだったけれど、一つ一つのこういう機会や時間が積み重なって、さらに音楽が豊かになっていく事を願って、今も精進しています。

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