Thoughts

冬の旅

今更ながらだが、シューベルトの「冬の旅」の素晴らしさを再認識。

「冬の旅」は全24曲の歌曲集で80分程の大曲。今まで弾く事も、全曲をコンサートで聴く事もなかったのだが、近々コンサートでのピアノ・パートの譜めくりをする事になり、先週リハーサルで初めて全曲をじっくりと生で間近で聴いて「なんて素晴らしい曲なの〜!」と大感激してしまいました。

%E5%86%AC%E3%81%AE%E6%97%85%E7%B7%B4%E7%BF%92_resize.jpg
そして、よく考えてみると、これから実際にこの曲を演奏する機会はないかもしれないと思い、今回の譜めくりを機会にちょっとだけでも勉強しようと思いました。
早速楽譜を手に入れて、そして20年程前にロンドンでの恩師が出版した際に頂いた、歌の一語一語が対訳で書いてある本を横に置きながら、練習し始めました。

一回聴いただけでも大感激だったが、練習すればする程、本当に素晴らしい曲。(有名な「菩提樹」が意外と難しい。。。)また、詩がとにかく素敵。
若者が失恋し、冬の季節に旅に出る、という一連の詩。甘ったる過ぎない、情の深い言葉が本当に心を打ちます。暗く、テンポの遅い曲想が多いのだが、詩の根底には燃えるような情熱が息づいていて、「若者」の詩だな〜と実感。若い時にしか味わわない、あまりにもパワフルな絶望感を思い出しました。失恋ではないが、20代の時に「この世の終わり」と自分が思ってしまうまでの出来事を経験したので共感が出来る事がいっぱい。時代や国や性別は違えど、やはり名曲は普遍的だな〜と実感。こういう曲が存在している事自体に本当に感謝です。

entries

categories

archives