長野でのリサイタル Ⅱ
今回のコンサートは祝賀会を兼ねたものだったので、始まる前から会場の雰囲気がとっても和やかでみなさん、とっても楽しそうでした。すでに場が温まっているので演奏者にとっては何ともありがたい。
サロン・コンサートではトークが入ることも多いが、長いリサイタルプログラムではトークとの両立はかなり難しい。フリートークが理想なのだが、自滅することもあるので、今回はかなり綿密に台本を作りました(笑)。(私にとってはピアノを弾くことよりもトークの方がかなり大変。。。)
今回のコンサートに来てくださった多くの方がクラシックのコンサートにいらしたことがないということだったのだが、とにかくお話も演奏もとても熱心に聞いてくださっているのがひしひしと伝わって来ました。最初のスカルラッティーはそんなに感じなかったのだが、2曲めのシューベルトを弾き終わった時の拍手がすごい波のように襲って来て、逆にびっくりしてしまいました(笑)。こんなにも一所懸命に拍手してくださって、私の方が大感激。そして、そのあとにコープランド、最後に30分のブラームスの大曲と続きましたが、最後まで一体感のある本当に充実した時間/空間だったように感じています。
あのシューベルトを弾いた後の拍手は今でも体の中の記憶に残っていて、「これからまた頑張ろう!」という励みになっています。音楽は「何か」を伝えてたくてこちらも全てを掛けてコンサートに挑むのだが、今回はとにかく聴いてくださっていたみなさんから頂いたものがとてつもなく大きかったです。自分のピアノに関しては色々と思うところがあるが、コンサート全体を考えると本当に素晴らしい、良い思いしか残らない感謝な時間でした。