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先生

Frank_resize.jpgロンドンのピアノのF先生が日本に来ているので,今日は一緒にディナー。前回鎌倉にいらしたのが11月だったのでそんなに久しぶりではないが、やはりお会いして近況を色々と聞けるのは嬉しいものです。今日は特にお元気で、とても溌剌としていらっしゃいました。初めてレッスンに伺ってからもう20年近くになりますが、今でも最初のレッスンを鮮明に覚えています。太陽の光がサンサンと差し込んでいるアパートでまず挨拶を交わしたあとの最初のひと言が「紅茶,飲む?」でした。(今思えば,イギリスらしい!)いつも過剰な緊張でお腹を壊しながらレッスンに行っていた私にはF先生のリラックス度が衝撃的でした。音楽的にも人間的にもとてもおおらかで、個人的に大変だった20代の様々な場面で助けて頂きました。
 今では、お会いするとレッスンを受けるとき以外はあまり音楽の話はしませんが、今日は4月に弾くラヴェルのトリオの話に少し触れました。バリバリと何でも弾けるF先生が「あの曲は何度弾いても怖い」と仰ったのを聞いて変な安堵感を覚えました。怖いと思っているのは私だけではないんですね(笑)。

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