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ラヴェルのトリオ

Ravel_resize.jpg4月のロンドンでのコンサートはヴァイオリンとチェロと一緒のトリオ・コンサート。残念ながら、私は一週間前にしか現地入りしないので、3人でのリハーサルはその一週間に集中してする事になります。
 しかし、昨日、ヴァイリンのRobertとチェロのLucyが初リハーサルをしたとのファックスが入りました。私もちょうど今週初めから、ヴァイオリンとチェロの音に慣れるために、CDを使っての練習を始めた所。二人がどのように弾いても対応出来るように...。

それにしても、ラヴェルのトリオは相変わらず難しい。この曲は、自分の中では今まで弾いた曲の中で最も難しい曲のような気がします。先日、知り合いのピアニストさんにそう言ったら「僕もそうかもしれない」と仰っていた。音楽理論的にもテクニック的にも難しいので、毎日限界の壁を突き破っては、また次の壁に立ち向かう感じです。「恐怖感」はなくなったものの、楽譜を開けて弾き始める時に相当の気合いを入れないと全く(笑)弾けない。気合いを120%出力していないとあっという間に手が動かなくなります。Metronome_resize.jpgそれでも、やはり練習というのは凄くて、以前には絶対無理だと思っていた、♩=192というとっても速いテンポが遅く感じられるようになってきました。そして、難しさ等全然考えずに、この曲を初めて聴いた時に感じた純粋な感動が戻ってきました。本当に3楽章は美しくて、この曲を今度一緒にRobertとLucyと弾けるかと思うと、自分は本当に幸せだな〜としみじみ思ってしまいます。本当にとてつもなく難しいながら、最も美しい曲の一つだと思っています。
                                                    メトロノームの下の方〜のメモリ(笑)→
          ♩=192なんて滅多に使いません!

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