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夏:ブライトン

                               ブライトン
Brighton%20Carousel_resize.jpgロンドンに住んでいた時に、10ヶ月程フーラム(サッカーチームで有名な)という場所に部屋を間借りしていた事がありました。大家さんのAさんと英語を勉強しに来ていたMさんとの3人での共同生活でした。団体行動がほとほと出来ない人ので、住む前は色々と不安がありましたが、「他人と住むのがこんなにも楽しいものなのか!!!」と思わされる程楽しかった。学生時代に、凄く仲がいいから一緒に住む事にしたのに、口も利かなくなってしまったケースをいくつも見ているので、この発見には本当に驚いた。

 まず、知らないもの同士というのが良かったように思う。ある程度の礼儀はお互いにいつも保っていたし、お互いの時間や空間に対しての気遣い方が同じだったように思う。そして、意外と最初に大家さんが提示していたルールが多かったのも気持ち良く住むための秘訣だったと思う。「2階には食べ物は持って行ってはいけない」、とか「週末にはみんなで掃除をする」、「長電話はしない」「人を泊めてはいけない」等など(笑)。これによって家はいつもとってもきれいだったし、基本的に自分の生活のペースを崩される要因が排除されていた。とにかく3人でとても仲良く住んでいて、外から帰って来て家に近づいて来ると「誰かいるかな〜」とワクワクしながら鍵を開けたものです。

Brighton%20Pebbles_resize.jpg前置きが長くなったが(笑)、その時の大家さんの素敵なセカンドハウスがブライトンにあり、ディナーに招いて下さいました。

ブライトンはロンドンから南に電車で一時間程の海辺の街。海水浴の人達だけでなく、ゲイやヒッピー(今でもこの言葉って使われているのだろうか...笑)の人達で賑わっている場所なのでいつも開放的な雰囲気です。


(←砂ではなく小石のビーチ)

とっても素敵なAさんとパートナーのJの家。ディナーは裏にある彫刻や池のあるこれまた素敵なガーデンで。お料理も美味しく、久しぶりに3人でゆっくりとした時間を過ごす事が出来ました。

Brighton%20Piano_resize.jpgディナーの後はリビングルームでコーヒーを。Aさんはプロではないが、一生懸命に歌の勉強をしていらっしゃる事もあり、居間には新しいピアノが。私がぜひこの夏やりたいと思っていた、V.ウイリアムスの「サイレント・ヌーン」の楽譜を持っていらしたので、少し弾かせて頂いたが、弾き出したら止まらなくなってしまいました(笑)。聴くのも素敵な曲だがやはり弾いても感動。

とっても楽しい時間があっという間に過ぎてしまいました。Aさんにお会いすると、気持ちがとても元気になります。とにかく、全ての事をポジティブに考え、そして人生の楽しみ方を知っているだけでなく、それを実践していらっしゃる。とても感情豊かで人間味に溢れていて、そして、Jもそうだが、人に対しての思いやりが人の何倍もあるような気がします。本当に素晴らしいなと尊敬している人です。

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