Thoughts

夏:ヘレフォードの文化レベル

                          詩を朗読中の彼に皆集中
Hereford%20pub2_resize.jpgヘレフォードに何回も来ている上に、コンサートも2回しているので、住んだ事もないのに結構知り合いが多い(笑)。全ては友人のLizのお陰だが、今回もまた面白いグループと時間を共にしました。Lizが陶芸を一緒にしている方達だが年齢もまちまち、お仕事もまちまち。私をとても温かく迎え入れて下さって、大いに笑ったり、感動したり。本当はバーベキューのはずが、雨が降ってしまったので、山の上のパブに皆でお昼を食べに行きました。

集まったのは10人程だが、その文化レベルの高さにはただただ驚くばかり。前回ヘレフォードに行った時も、農家がやっている、アフタヌーンティーが出来る素朴なカフェに入った時に女主人が「夏には裏の納屋でシェークスピアの劇をやっているのよ」と話していて驚いたが、今回も相当なカルチャーショックを受けた。

Lizに最近甥っ子さんが生まれたのだが、その男の子の名前がAlbert (アルバート)。「Albert」という名前の男の子についての有名な詩があり、それをプリントアウトしたものをその集まりの一人がLizのために持って来てくれました。A4二枚程になる結構長い詩で、私がそれを一生懸命読んでいたら、「後で読んであげるから、今読む必要はないよ」といわれました。てっきりその紙を見て読むのかと思いきや、食事が一段落したら「詩を聞かせてよ」と誰かがいうと、「読む必要はないよ」と云ってくれた本当にふつ〜のおじさんがスラスラと暗唱し出したので本当にびっくりしました。それも音楽のように感情表現豊かに、手振り身振りをつけて!これには本当に大感激。おまけにこれに火がついたのか、今度は他の人(元俳優らしいが)が映画「マイ・フェアー・レディー」の一場面をヒギンズ教授そっくりに演じ始めたからまたまた大感激。その後は、誰かが謎なぞを出したり、と本当に楽しかったのだがショックも相当大きかった。

Hereford%20door_resize.jpg帰って来てから、Lizに「いつもああやって、詩を読んだり,劇を演じたりする文化的な会話なの?」と聞いたら「いや、今日はちょっと特別だったかもね」と答えたのでなぜかちょっとほっとしてしまいましたが、ロンドンからこんなに離れた所でも、こんなに文化水準が高いのには本当に感動してしまいました。イギリスって本当に凄い国だな〜と再確認した午後でした。
↑集まりに来ていらした方の一人のお庭。
孫のために作ったそうだが、幸せへの扉のよう!

entries

categories

archives