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意識/無意識 Ⅰ (とりふね舞踏舎)

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舞踏というのはいつも思うのだが、これといったストーリーがあるわけではなく、なんとなく目の前に広がっている世界をなるべく感覚のみで受け止めるようなもののような気がする。何が起こっているのか分からないと、どうしても頭で色々考えて理解しようとしてしまうのが、そうするとどんどん主旨から離れていってしまう。意外と自分の感受性が試される場だと思っている。

今回は「とりふね舞踏舎」の稽古場での公演。大磯から10分程の山の中だったが、道の途中途中に、チラシが貼ってあると共に下に手書きで「あっち→」という指示のある道しるべが。どんどんと山奥に入っていくので、この不思議なチラシと手書きの「あっち」に導かれて妖怪の里にでも引き込まれて行くようでした(笑)。

会場は外に大きな四角いテントが設置されたようなもので山の斜面を上手に使っていた。地面は前日に降った大雨でまだ水たまりがあちこちにあったり、蚊取り線香の煙がもうもうとしていたりで、相当ワイルドな雰囲気(笑)。公演が始まる7時はまだ陽が沈んでいなかったので、蝉やヒグラシ、それからカラスの鳴き声などが猛烈な勢いで聞こえていたが、暗くなってしばらくすると全くの無音になって自然の時間の流れが直に実感出来る素晴らしい場所でした。

舞踏の感想を書くのは非常に難しい(笑)。やはり言葉にしてしまうと何だかこじつけのような気もするし、全然見当違いになってきそうな気も。

しかし、白塗りの舞踏家が数人舞台上にいる時に思ったのはそれぞれ踊っていらっしゃる方の意識の深さの違い。完全に違う世界に行ってしまっている方とまだまだ色々と頭で考えたり辿り着くべき世界よりも、この世俗にまだ踏みとどまっているような感じの方が同じ舞台で一緒に踊っていると、その違いが一目瞭然であった。

[今回のブログは長いので、続きはまた明日...。]

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