Thoughts

アメリカ旅行記:身近にブラームス

Historical%20Signatures_resize.jpg旅行中はあまり考えずにぶらぶらと思いの向くままに歩く事が多いが、発見が多い代わりに2度と同じ所に行けないという難点もある。

前回ニューヨークに行った時に地下鉄の駅から目的の美術館に行くまでの間にとても興味深いお店を見付けました。とてもこじんまりとしていてドアには鍵が掛かっているのでブザーを鳴らさないと入れないのだが、ウィンドウがあまりにも面白そうだったので入ってみる事にしました。
 全部の壁一面に所狭しと飾ってあるのは様々な歴史上の人物の直筆のサインや走り書きやメモ、手紙です。ナポレオンやチャーチル、ワシントンやリンカーン等のアメリカ歴代大統領の手紙、劇作家のサミュエル・ベケットや作家のヘミングウエイの手紙や画家のミロの走り書きとサイン等々。美術館よりも楽しいくらい。そして何よりも私にとって興味深いのは作曲家のもの。ベートーベン、ラフマニノフ、シュトラウス、ガーシュインのものなどがあったが、何と云っても感激なのはブラームスのもの。出版社への手紙だったと思ったがサインはJ.Brahmsと走り書きしてあって本当に目の前にブラームスが直接触れたものがあると思うだけで何ともいえない思いになります。値段は$6000(60万円)とそこまで高くはなかったのでいつか手に入れたいという夢は持てます(笑)。

前回の時にお店の住所を控えていなかったので、もうあそこは2度と見付からないとあきらめていたのだが、今回の旅行中にもたまたま歩いていたら、偶然にもこのお店に行き当たりました。今回も端から一つ一つじ〜っくりと見ていたのだが、お店の人と音楽の話になり、どの作曲家が好きなの?と訊かれ、「断トツでブラームス」と答えたら、奥からごそごそと大きな額縁を運んで来ました。1〜2段の楽譜と数文、そしてブラームスのフル・ネームのサインがありました。「フル・ネームのサインは珍しいんだよ」と教えてくれたのだが、こちらは$35,000でした。こちらはさすがに夢も持てませんね...。誰かプレゼントしてくれないかな〜...(笑)。

追記:歴史といえば、今日の明け方に家から歩いて5分の鶴が岡八幡宮の大銀杏が倒れてしまいました。樹齢千年の歴史ある素晴らしい木だったのに...。大ショック。

entries

categories

archives