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2011年夏:フランスでのコンサートⅢ

フランスへは飛行機でリヨンまで。他のカルテットのメンバーは皆、車での移動なので別行動。車で一緒に行かないかとも誘われたのだが、コンサートを2日後に控え、日本からの時差もまだ落ち着いていない体調の事も考えて飛行機で飛ぶ事にしました。

Chateau%20Front_resize.jpg飛行機で一時間強。あっという間に着きました。リヨンの空港から街中の電車の駅までかわいいトラムに乗り、そしてリヨンの駅からさらに電車で一時間の街Bellevilleで降ります。そこからまた車でMorgonまで約20分程。ぶどう畑が一面に広がっていて本当にきれい。

シャトーは中を明るく改築していて、とっても素敵なのに住み易い。新しく買ったと云うピアノはフランスの「エラール」社の100年前のものでした。中を全部新しくしているので、アクションは良く、そして古い楽器にしかない独特の深みのある音もしているので私としては理想的な楽器。ダンパーが下から上に押し上げる珍しい形(写真を撮らなかったのが残念。。。)で弾き終わった後に残る残響が多いのが気になったが、弦の人にとってはそれは逆にいいらしい。ピアノの残響と響き合って音が豊かになるらしい。

「エラール」はリストも好んだ楽器らしいが、今回のソロのリストの曲を練習し出したら、今まで想像しなかった事が軽々と色々と出来て大感激。温かみがあるのに軽やかな音、というなかなかないコンビネーションで何だかどんどんとインスピーレーションが湧いてしまった。

Bridge%20Quartet_resize.jpgそして、夕方にはメンバーの皆も到着。ロンドンで最後に別れてから24時間経っていないのに、フランスでまた再会というのが不思議。

ここで一週間程を過ごしたのだが、それはそれは本当に素敵な時間でした。美しい景色とたくさんの美味しいもの、そして心の温かい人達とたくさんの音楽を満喫出来た充実した一週間でした。


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