Thoughts

再び釜石へ:Ⅱ

                          作業場の大槌小学校
%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%A0%B4%EF%BC%92_resize.jpg釜石での2日目。

もう少し遅くても良かったようだが、シスターが5:30に「ブレーカーが降りてしまったんだけど、どこにブレーカーがあるのか分からない!」と皆を起こしに来たので、5:30にそのまま起きました。皆はまた寝に戻ってしまったけど...。外は真っ暗だし。前回と違って、朝の時間帯はもう少しのんびりとしている。6:30まで寝ても大丈夫なよう。

前日に皆があまりにも早く寝てしまうので(8:30!!!)一人で食堂に上がって勉強していたのだが、寝床に入ったのは10:00。全然眠れず、時間が早いせいなのか、床で寝袋で寝ているせいなのか、とか色々と考えていたのだが、しばらく経ってから誰かが寝言で「寒い、寒い」と云ったら、他の人が暖房を付けてくれて、暖かくなったら急に眠気が襲って来て寝る事が出来ました。結局寒かったんですね。。。寝言でもない限り、こういう場所ではこういう事は云えないので、内心感謝でした...。

朝食を済ませ、お昼のおにぎりも作って、7:45にミーティング。その日の作業のチェックをして、シスターがお祈りをして皆を送り出して下さいます。

8:00に掃除。これも前回とは違って人数が少ないので、掃除用具も掃除する場所も足りなくなる事はなく、凄いダッシュをする事もなくゆったりとトイレや洗面所の掃除をしました。

%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%A0%B4%EF%BC%93_resize.jpg9:30に4人で出発。
前回、大槌町の体育館で行なわれていた写真洗浄が場所を移して、大槌町の廃墟となっている小学校で引き続き行なわれているので、そこでの活動でした。実はこちらで作業しているMさんに会うのが今回の一つの大きな目的でした。前回、Mさんと一緒に作業中に私がピアノを弾く話をした時に「この体育館にピアノがあるよ。弾いてくれたら皆喜ぶと思うよ。」と云われたのだが、皆が寝泊まりしている場所で許可なく弾くのも気が引けたし、私も初めての被災地で相当気持ちも不安定だったので、弾くどころではなかった。なので、Mさんとお別れする時に「必ずまた戻って来て、今度はピアノ弾きます」と約束しました。

%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%A0%B4%EF%BC%91_resize.jpg今回は弾く機会も場所もあるか分からなかったのだが、そういうチャンスがあったら、と思って小品や子供のためのアニメの曲や童謡等を何曲か準備していきました。

久しぶりにお会いしたMさん。相変わらずお元気そうだったが、やはり事態の深刻さを感じさせる言葉が出て来たり、ご自身の心の変化も色々と感じました。
今回は体育館ではなく、津波にやられて、その上火事で焼けた学校の中での作業。窓のガラスもなく、吹きっさらしだったので、ボランティアの一人が、一日掛けて、全ての窓をビニールシートで塞いで下さいました。電気も無い所での作業なので、そこで毎日作業しているMさんは相当大変だろうと思う。。。

お昼はMさんの仮設住宅で。仮設住宅は山間のあちこちに点在していて、Mさんのご自宅は山の奥の奥の方。今まであったコミュニティーみたいなものはつくづくバラバラになってしまったんだろうな〜と実感してしまいました。

この日の作業は10:00〜4:00まで。Mさんは6月の時と変わらず、きちっとこの時間を守って作業していらっしゃいました。作業を一緒にしている間も、人への気遣いや言葉掛けを忘れる事もなく、本当に人間的に素晴らしい人だな〜と思う。

残念ながら、今回もピアノを弾く事は出来なかったが、一応弾くつもりで来た事は伝えられたので、自分としては約束が少し果たせたと思えました。

%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E5%A0%B4%EF%BC%94_resize.jpgベースキャンプに帰って来て、ミーティング。夕食は香川からいらしていたボランティアさんの手打ちうどん。その後、いつも行っている銭湯は定休日なので、車で10分程のホテルのお風呂に入りに。神父様を含めて4人で。神父様とお風呂に入りにいくと云う体験はあまり出来ません(笑)。

前日あまり寝れていなかったので、あっという間に10時にころっと寝れました。
朝が早かったので、長く感じた一日でした。
                          作業場の目の前の風景

entries

categories

archives