もうすぐクリスマス
先日テレビで、世界のあらゆる国でのクリスマスの祝い方のドキュメンタリーがあってとても面白かった。こんなにデジタル化が進んでいても、子供達にサンタさんの夢を持たせるように色々な工夫がされているのもとても微笑ましい。どこの国だったか忘れてしまったが、夜、子供たちが外で待っていると、サンタさんが5、6階建て程のビルの屋上に現れる場面があったが、その時に男の子が「とんで!とんで!」と云うので笑ってしまった。何語かの訳だったので「飛んで!」なのか「跳んで」だったのかは分からないが、疑いのない興奮の仕方に凄いな〜と感心してしまった。
子供は成長するにつれて、知識が身に付けば付く程、現実の世界は広がっても、その子自身が持っている世界はどんどん制限されていくような気がします。レッスンに来ている小さな生徒さんも実は身に付けたものではない内在している音楽を既に持っている事が多く、それを絶対に殺さずに、引っ張り出して広げて、それこそを成長出来るようにしなくてはいけないといつも心掛けている。クラシック音楽はテクニックも小さい頃から身につけなくてはいけないので、なかなか両立が難しく、テクニックを追っているうちに、その子が本来持っている音楽が殺されがちなので、そのバランスが本当に難しい...。
サンタさんと同様、現実を知る事も大事だが、大人になっても心の中にはいつも夢やファンタジーを持ち続ける事も大切だと思う。