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素晴らしい!!!

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今日は友人のMちゃんの演奏を聴きに三鷹まで。地域創造の活動として、いくつかの学校を訪問した後の集大成としてのコンサート。「子供達に学校という日常生活の中で音楽に触れる機会を作り、音楽を身近に感じてもらう事によってホールにも来て頂こう!」という素晴らしい事業。
  今日はピアノ・ソロだけでなく、チェロとピアノのデュオと木管五重奏もあって盛りだくさん。仲間の手前味噌で申し訳ないけど、Mちゃんが本当に素晴らしかった。彼女は私とは全然レパートリーもスタイルも違うピアニストだが本当に凄いなーといつも関心してしまいます。全ての音に主張があり、威厳がある。音が立っていて、本当に音楽が明確に聴こえてきます。なので、聴いていて絶対飽きる事がない。

 コンサートで気持ちよくて寝てしまうのもいいのですが、私は覚醒させてくれる演奏家が好きです。それは、音楽の中に本当に面白くて、心を目覚めさせるものがあると信じているからです。テクニックをばりばり見せつけられたり、やたらと大きな音で弾かれても、最初は驚きがあってもそのうち飽きて来て、最終的には冷めきってしまいます。しかし、実は音楽そのものの中には、本当に心魅かれるものがあって、それが見えてくると、どんどん引き込まれて行きます。今日はリストの『ラ・カンパネラ』とサン=サーンス作曲/ゴドフスキー編曲の『白鳥』を含めた超難曲群だったがとっても優雅に弾いていて本当に驚いた。 『ラ・カンパネラ』はフジコ・ヘミングさんがきっかけで有名になった曲だが、リクエストが多いのかやたらと色々な人がプログラムに乗せるようになっている。その度に『そんなに無理して弾かなくても...。』と思ってしまっていたのですが、今日の演奏は大変さは全然見えず、本当に音楽が聴こえてきました。
 この2曲は本当に超絶技巧を要する曲なので音楽までなかなか辿り着かない。Mちゃんも昨年この曲をプログラムに入れるか相当迷っていてたし、決めたあともその難しさに挑む精神的な戦いが続いていた。今日の大きなコンサートに向けて、何回か小さな本番をする事によって自信を徐々に付けて行く過程を見て来たが、その到達点があまりに高くて感激しました。自分も勇気をいっぱいもらって、帰りは意気揚々と帰ってきました!

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