Thoughts

ロンドン旅行記:4月23日(水):リハーサル開始

rehearsal%20room_resize.jpg7:30起床。 何回か目が覚めたものの、すぐにまた眠りにつく事が出来たので,十分な睡眠が取れて、体調も万全。朝食を取って、

9:30に出発。 ロンドン市内のMarble ArchからリハーサルをするRichmondまで地下鉄を乗り継いで、約1時間15分。

11:00〜13:30まで一人練習。
本当は13:00に終わらせたかったが、一曲一曲が長いので、なかなか練習が終わらない。

14:00〜19:00まで3人でのリハーサル。
チェロのLucyは2時5分前に到着。Lucyとは初対面だったが、とってもオープンな人で最初から何の壁も感じない。お茶も飲まず,無駄話もせず、楽器を出して調弦して2時5分にはもうハイドンを合わせ始めていました。ラフな会話をして気持ちがだれる事がないのですぐに集中出来て弾きやすい。

ハイドンは繰り返しの箇所や、テンポ、バランス等を決めて、すぐにラヴェルに。

ラヴェルは,綿密にはめ込まれたジグゾーバズルのようなアンサンブルなので、お互いのパートがどういう風に組み合わさっていくかを確かめながらの合わせ。いつも思うのだが、ヨーロッパの人は調弦/調律そして調和にとても敏感。ヴァオリンとチェロだけで正確にハーモニーを作っていくために、一つ一つの音をゆっくりと聴き合って確かめながら作り上げた上でピアノと最終的に組み合わせる作業も。二人が音探しをしている時は私の耳も肥えてきます(笑)。この地道な作業を数時間した後にテンポを上げて、流れを作る方に持っていったのだが、初日といえども、自分がずっと思い描いていたラヴェルのトリオの世界が見えた時があって、とても嬉しくなりました。

そして、最後はチャイコフスキー。時間が遅くなって来たので、全曲をひとまず通しで。通しと云っても軽く50分はかかります(笑)。Lucyが「層が厚すぎて重くなっているので、少し空かしたい」というので、それが明日からの課題に。Robertが駅まで送ってくれる時に「Lucyは精練された演奏家」という表現をしたが、妙に納得。自分が力で押し切っていたチャイコフスキーを反省。色々とどういう風に手直しをしていこうか考えながら地下鉄に乗りました。

帰り道にコンサートで出すワインや飲み物の相談をするために酒屋さんに寄ったり、インターネット・カフェでメールをチェックしたり。

ホテルには結局また9時過ぎに帰宅。時差がなく、終止リハーサルに集中出来た事に感謝して一日が終わりました。

entries

categories

archives