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夏:ラターとイギリスの光

昨日、鎌倉芸術館で合唱の演奏会に行きましたが、イギリス人作曲家のJohn Rutter(ジョン・ラター)のレクイエムがメインのプログラム。このラターの名前はイギリスでは良く耳にしていた作曲家だったので興味津々でしたが、透明感のある情緒豊かな素敵な曲でした。

Holland%20park%20_resize.jpgこの曲を聴いている途中でふとイギリスの風景を思い出したのだが、その思い出した場所というのが、昨日のブログで書いたLizの家へといつも歩いていく道。とにかく、歩道が広く取ってある並木道で少し坂になっているために相当先まで見えるようになっている。Lizの家にはコンサート前に練習に行く事が多かったので、相当精神的にも充実/集中している状態でこの道を歩く事が多く、目に入って来る物も相当クリアに見えていた気がします。風が吹いている感じや、光の射し具合、そして車の通りも激しい道なので、その喧噪までもがこのラターの曲と一致した感じがしました。(ラターは現代に生きている人なので、近代的な感性に共感したのだと思うが...)

ノッティングヒルに近いその通りは、何と云っても大きな木の間から差し込んで来る光が美しく、ラターのその曲はその木漏れ日の中にいる錯覚に陥りました。ラターのレクイエムは7曲からなっているが、この錯覚に陥った曲の題名をすぐさまプログラムで見たら「永遠の光を」というものでした。音を通して、「光」を感じれるなんて本当に素晴らしい。

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