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夏:謙虚

昨日のブログを書いていて、急に思い出した事があった。

素敵な即興演奏をしていらしたオルガン奏者のMark。色々とお話していた時に、彼がやっている「Berakah プロジェクト」について教えてくれました。「Berakah」とはヘブライ語で「祝福」という意味らしいが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の信仰をそれぞれに持っているミュージシャンで構成されているグループを作っていて、それぞれの音楽文化を背景に音楽も作曲、アレンジして演奏しているそう。イギリスでは、パレスチナ/イスラエル問題での反ユダヤ傾向、9/11以来の反イスラム傾向にあるのを、ミュージシャンとして何か出来ないか、という事で立ち上げたそうです。ライブももちろん、色々とやっているらしいが、学校等にも行って演奏し、子供達にそれぞれの文化についてお話しするそうです。おまけにホームページを見たら、主旨が凄いだけでなく、集まっている人達も実力派で、演奏が本当に素晴らしい!

宗教や人種、文化を越えて、存在し得る音楽は本当に素晴らしい。自分も音楽をする喜びを与えられて、本当に幸せだと思う反面、それがこの世の中にどのように役立っているのだろうかと、悩む事も多い。そういう中でMarkの携わっているプロジェクトの話を聞いて、同じ音楽をやっている人間としてとても嬉しくなるし、とても尊敬します。

テムズ川の脇に建っている小さな教会で、目立つ事なく謙虚にオルガンを弾いていらした人が、このような素晴らしいプロジェクトに携わっていて、本当に感動しました。

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