Thoughts

歴史的瞬間

今日、アメリカ初の黒人大統領が誕生した。州で獲得する得票で、オバマ氏の勝利が決定する瞬間(日本では午後1時)をテレビで見ていたが、相当感動しました。本当に、歴史的瞬間に立ち会ったという実感がありました。

この一年間、色々な人とこの選挙の話になったが、アメリカの人種差別に対しての悲観的な意見を聞く事になり、いつも悲しい気持ちになっていました。小さい頃にニューヨークに住んでいたので、アメリカにはとても愛着があり、逆に味方する傾向にあるのかもしれないが、私は日本が思っている以上に人種差別問題は良い方向に進んでいるのではないかと思っている。もちろん、これは歴史のある根深い問題なので、いくら私でも全く問題がないとは思っていないが、人が思っている以上に壁は無くなっているのではないかと...。

私はニューヨークに1歳から8歳まで住んでいましたが、私を孫のように可愛がってくれていた白人の老夫婦がいました。6〜7歳の頃だったと思いますが、そのおばあさんと二人で黒人が多く住む地域に用事があって一緒に車で行きましたが、その時に、そのおばあさんが一言、差別とはいわないまでも、やはり一線を引く一言を云ったのを子供ながらにショックを受けたのを覚えています。「自分もアジア人」という意識がまだ全然なかったので、なぜそんなにショックだったのかは分からないが、その人の口から出て来る言葉とは思えず、相当なインパクトがあったのは確かです。おまけに全然、本人は悪気がなかった所が意外だったのかも知れません。私は子供ながらに「そういう風に思っているんだ...。」と、腑に落ちない気持ちになったのも覚えています。

身近にそういう体験もして来ているが、ニューヨークに行く度に(ニューヨークはリベラルだからともいわれてしまうが)本当に色々な人種が共に暮らしていて、希望を持てます。

連続ドラマの「24」では黒人の大統領という設定になっているが、これも説得力がなけれが大ヒットしなかったと思っている。「実際にに黒人の大統領が出現するのはそう遠い未来ではないかも」と思っていたが、まさか、こんなに早く実現するとは思っていなかった。

アメリカだけでなく、今世界中が病んでいる時に、本当にオバマ氏には黒人だけでなく、人間としての希望を持たせてもらいたい。

entries

categories

archives