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新しい世代

テレビでオバマ氏が大統領に当選した時に、その興奮に湧いている様々な人にインタービューしていたが、20代前半と思われる男の子が「自分たちの世代に初めて誇りを持てた」と云っていたのがとても印象的でした。

数ヶ月前にロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズの出演していた映画「大いなる陰謀」というのを観ました。超豪華キャストにもかかわらず、話も作り込みも少し安っぽい感じがしてしまったのが不思議だったが、今のアメリカ社会はこういう問題もかかえているのか、と色々と考えさせられた。二つの戦争に突入してしまい、世界中の批判をかっているが、外の人間でさえ「?」と思っている事をアメリカ人であっても疑問に思っている人はいっぱいいるわけで、それを取り上げてくれているだけでも、この映画は観る価値があるように思う。将来有望で政治に情熱を持っていた若者が、自分の国のシステムに失望して、「何をやってもしょうがない、頑張ったって何にも変わらない」と、全てを投げ出していくのだが、こういう風潮は若い人のみならず蔓延していたように思う。 イラクとの戦争が始まる直前にニューヨークに行った時にも、「自分の国がこんな事をするのは許せない。」「自分の国が恥ずかしい、情けない」と色々な人から聞いていたが、その声と目には憤りだけでない落胆も含まれていた。

政治も経済も地球の未来さえも暗かった中で、オバマ氏は本当に大きな希望をもたらせて下さったように思う。特に若い世代には情熱を持って生きていける社会であって欲しい。

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