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120%

昨日のブログで書いた大活躍だったE君。終わった後に色々と試合の話をしてくれたが、「今日は86%くらいだった。もっと頑張れた。」と自己評価をしていた。チームは優勝、そして最優秀選手賞までもを取りながら、喜んでいるだけでなく、冷静に自己分析をしていて感心してしまった。スポーツでも音楽でもそうだが、周りにとらわれず、自分の中での目標というのはいつでも持たなくてはと思う。

この「86%」という微妙な数字が何を意味しているのか気になったが、あまり突っ込んで聞く雰囲気でもなかったのでそのままにしておいた(笑)。自分もよく、その日の演奏評価をするが、意外ときっちりした数字を出す事が多い(笑)。

この%だが、私がまだ小学生だった頃だったと思うが、音楽家だった母から「コンサートでの演奏は普段の演奏よりも20%はマイナスされる事を覚悟しなくてはいけない。100%を出そうと思ったら普段から120%を目指さないといけない」といわれ、今でもそれは深く心に刻まれています。特に子供の時というのは場慣れもしていないし、観客の引き込み方も分からないし、柔軟性も全くないので、これは本当に良いアドバイスだったように思う。
 
今では、本当に調子が良ければ逆に普段では出せない150%〜200%の秘めた力さえも舞台上で出せる事を学んで来たが、やはり普段から120%を目指すのは本当に重要な事と思っています。

 よくアンサンブルのリハーサルでうまくいかないと「本番でなんとかなるよ」と云う人がいるが、本当にがっかりしてしまいます。練習でこれ以上いい物を作れない所まで持って行って、本番では緊張感や聴いて下さっている方とのコミュニケーションでそれをさらに次の段階まで引き上げるのが理想です。今は同じような思いの音楽家としか一緒に演奏しないのでがっかりする事もないのだが、人と一緒といえども、一緒に120%を目指せる同士がいる事は本当に感謝な事と思っています。

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