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歴史的瞬間

アメリカ大統領の就任式というのを初めて最初から最後まで観た。
式典は日本時間で1時半から始まったのだが、1時頃からBBCでは、それぞれの席に着く著名人を映し出していた。そして、最後に一人、新オバマ大統領の登場。登場からして、大感激。この一人の人間にどれほどの希望と期待が掛かっているのだろう...。

アリーサ・フランクリンの歌、チェリストのヨーヨーマを交えたアンサンブル、詩の朗読などなど。ヨーヨーマのアンサンブルの曲がスターウォーズの作曲等をしているジョン・ウィリアムスの曲だったそうだが、私も大好きな「Simple Gifts」というコープランドの作曲した歌のテーマを変奏したもの。かわいい曲でした(笑)。

そして、いよいよリンカーンも使ったといわれる聖書に手を載せての宣誓。生で観ていたので、私はオバマ大統領が言葉につまづいたのかと思っていたが、今朝のニュースで真相が分かりました。先唱をしていた人が言葉を間違えたそうで、オバマ大統領はそれをわざと最後まで言い切らない事で、先唱の人にその間違いを気づかせたそう。その時にこぼれたオバマ大統領の笑みがまた本当に素敵でした。

宣誓に続いたオバマ大統領の演説は今の時代の深刻さを訴え、全ての人が団結してそれに立ち向かわなてはいけない事を強調したもの。守れそうもない約束や、嘘っぽい夢物語を語っていなかったのが良かった。

大統領の演説の前後にはキリスト教の牧師による演説(一人は演説、一人はお祈りのようなものでした)。就任式全体のクリスチャン色が色濃くて驚いたが、人間よりも大きな存在の前で謙遜に正しい道を歩めるように祈るという姿勢は、宗教がなんであろうと、そしてどの国であろうと、指導者には持って欲しい。

宣誓の時にはフルネームの「バラク・フセイン・オバマ」を使い、アフリカには今も祖母がいる。本当にこの地球を一つと考える指導者となって欲しい。


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