いい音
今日は恩師のコンサートを聴きに六本木まで、
34階にある、壁は全てガラス張りの天空のホール。見晴らしが素晴らしい。
今回は弦楽アンサンブルとピアノのサロン的なプログラムでしたが、その中にはラフマニノフの究極のロマンチックな曲の一つである、パガニーニの主題による変奏曲の18番も。ちょうどこの曲を演奏中に舞台の後ろの窓越しに二羽の鳥が戯れ合いながら飛んでいくのが見えました。(その後にも先にも鳥は一羽も飛んでいなかったのに!)おまけにちょうどその34階の高さを保ったままずっと横切って!美しいラフマニノフの音楽の調べにまるで乗っているようでした。あまりにも出来過ぎの光景に大感激。こういう思いがけない素敵なハプニングが日常の中にもあるんですね。
久しぶりに聴くW先生の音は本当に素晴らしく、「ピアノはこういう音がするから私はどの楽器よりもピアノが好きだったんだ!」と再確認しました。とにかく音が「いい」。美しいともまた違うんですね...。もちろん音はきれいなのだが、それだけではない耳にも身体にも、心にも魂にも「いい」音。聴いていて、本当に満たされました。むくむくと益々、リサイタルに向けてのやる気が出て来ました。