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アメリカ旅行記:一つ一つに感動(1/2)

2001年の9/11があった年末にも私はニューヨークに行っていました。当時もニューヨークに住んでいた従妹に会いたくて行ったのだが、今思うと街全体が「こんな事に負けてはいけない!」という異様なハイ状態になっていた気がします。観光客の減少を心配して、レストランやエンターテーメント業界が打撃を受けないように外出するようにニューヨーク市長が一生懸命宣伝していたように思うが、本当にあの時程レストランや街が賑わっているのは見た事がありません。

9/11の後は日本でも色々とドキュメンタリー番組をやっていたが、その中の一つに、もともとニューヨークに住んでいる人を取り上げてはその日常生活振りを見せていたものがありました。この番組はでいつもとても丁寧に作ってあって、表面的ではない突っ込んだ視点からのリポートでとても気に入っていました。

Spinach%20Soufle_resize.jpgそして、9/11の結構すぐ後にも、あるレストランを取り上げたとってもポジティブな番組を作っていました。フレンチ・レストランの「Capsouto Freres (カプスート・フレール)」。ワールド・トレード・センターの近くにあったこのレストランは9/11の後、撤去作業に関わる人達のために解放し、食事をほとんど24時間態勢で支給していたそうです。家族経営でお店のオーナーは本当に温厚そうなおじさんでした。画面に映っていた食事もとっても美味しそうだったが、とにかくこのおじさんに感動してしまいました。

Hannah%26%20Soufle_resize.jpgなので、12月にニューヨークに行った時にぜひとも行こうと思っていた場所でした。12月にはもうすでにレストランとして復帰していて、中の雰囲気もとっても素敵でした。壁がレンガでお花もゴージャスに飾られていてそれはそれはロマンチック。(当時とっても好きだった人と一緒だったのも心理的に大きかったのかもしれないが...笑。) 食事も美味しく、そしてオーナーもいらしたので、食事が終わってから少し話をする事も出来ました。とっても良い思い出のあるレストランです。

sweet%20souffle_resize.jpgそして、今回の旅行でも大好きなC家と一緒に行く事になりました。昼間だったせいなのか、時が経ってしまっているせいなのか、大分寂れてしまった感があって少し寂しい気持ちになりましたが、料理が出て来て気持ちは一転。本当に出て来るもの出て来るものに全て感動がありました。パンから、パンに付いて来るバターからコンフィチュール、前菜のアスパラガスのトリュフ・ソース掛け、ほうれん草とチーズのスフレ、デザートのイチジクのスフレ、おまけに付いて来たオレンジ・ピールまで何から何まで一つ一つに技と心がこもっていてみんなで感激していました。
 ここの名物はスフレなのだが、Hちゃんはスフレ初体験。超感動してくれて私も嬉しい。みんなもとっても喜んでくれた様子。最初にレストランに入った瞬間は「こんなだったかしら....」と不安になってしまったのだが、結果的にはみんな大満足のランチとなりました。

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