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イギリスの夏3

                            リッチモンド劇場
Richmond%20Theatre_resize.jpgヨーロッパに行くと文化の深さにつくづく感激する。本当に生活の一部として根付いているのが羨ましい。

今回は演劇を2つ観て来ました。一つは「Ghost Stories(ゴースト・ストーリーズ)」幽霊話という事になるが、ロンドンに行く前から評判がすこぶる良いのを知っていたのと、他に興味をそそるものがなかったのでこれに決めてしまいました。

が、劇場に一歩入ってすぐに後悔。幽霊屋敷も怪談話も超苦手なのにどうしてまたこんな所に来ちゃったんだろう、と席に付いてからまた気付いてしまった(涙)。前に座っていた人がやけに体の大きい人で本来だったら苦笑いしている所だが、隠れられる安心感があって感謝してしまったくらい(笑)。評判が良かったというのも「大人でもとっても怖い」という事だったので、自分の愚かさにつくづく呆れてしまった。

何度も前の大きい人を盾にして隙間から見たりしていたのだが、一番怖い所はもう手で覆って観ないようにしてまった。自分で何しに来たんだかよく分からない。。。とにかく怖かった。。。

Simon%20Callow_resize.jpgもう一つの劇はロンドン郊外のリッチモンドの劇場でやっていた、シェークスピアの一生を語る一人芝居。俳優が「フォー・ウエディング」で死んでしまうゲイのカップルの男の人、Simon Callow (サイモン・キャロー)。演技は素晴らしく、声がとってもいいので見ていても心地いいのだが、劇自体があまり良くなくてちょっとがっかり。
隣に座っていたアメリカ人と「何が云いたいんだろうね〜」と意気投合してしまった(笑)。

それにしても驚いたのが、ロンドンから1時間程のこの劇場。100年以上の歴史があってとっても立派。ロンドンの劇場に全くひけを取らない。おまけに平日なのに、800人強の劇場が超満杯でぎりぎりで私もチケットが取れたようなもの。天気も良く、始まる前や休憩時間は外に出てゆったりと過ごしているイギリス人達を見ていると、つくづく豊かな生活だな〜と思わざるおえません。

今回は演劇内容は二つとも(Ghost Storiesはインパクトはあったものの)心に残るものではなかったのが残念だったが、やはり観客や劇場の雰囲気を味わえて来れただけでも心が豊かになった気分です。

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