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祈るだけでは...。

ブログが地震関係のものばかりになってしまっているのが気になるが、やはり今回の地震は私たちがこれからどう生きるかと云う、人間としてつくづく考えさせられる出来事だったように思う。自分は音楽家である前に人間であって、どう生きるかを問われているような気がしてなりません。この地震/原発事故は自分の心に相当な衝撃を与え、生活や考え方、そして徐々に自分の音楽も変化して行っているように思う。

Tanker%20Head_resize.jpg前回のブログで「なぜ自分は生き残っているのか」と麿赤児さんが書いていた記事を載せましたが、自分が行っている教会でも神父様がお説教の中で同じような事を話していました。「なぜ、あんなに大勢の人達が亡くなったのに、自分は生きているのか?」その答えは出ないけれども、生きている自分に与えられている時間は大切に使わなくてはいけない、というような事を仰っていました。

地震があってすぐにでも現地に行きたいと思いつつ、そんな事が出来るはずはなく、その時にあった自分の選択肢はあまりに少なかった。しかし、今は色々とボランティア活動の窓口が出来た事で現地で何か出来る機会が出て来ました。

ブログにはあまり書いていないが、6月はずっと7月と10月にあるコンサートのための練習や準備、そして生徒のレッスンに忙しいながらも、どうしてもやはり現地に行きたいと思い、6月の末に4日間だけ、被災地の釜石に行ってボランティア活動をさせて頂きました。行く前はやたらと色々な不安があって、相当緊張して行ったのだが、向こうで過ごした時間は本当に充実したもので、人間の素晴らしさに感動する事が本当に多かった。津波の被害はメディアを通して見たり感じたりするよりもずっと広大で想像をはるかに越えるものでしたが、それにも増して、人々が本来持っている心のきれいさを目の当たりにしたおかげで、復興への大きな希望を持って、帰って来る事が出来ました。
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